自分史②
前回の続き
中学校:
事前に採寸もしていたし、スカートの制服だってわかっていた。でも入学式の日にこれから3年間スカートを着なければいけないと実感して絶望。スカートの中に体操着のハーフパンツを履いて気を紛らわせていた。
一方、身体は徐々に子どもから大人へ成長していくわけで…身体の変化に頭がついていけず、このまま成長しないでほしいとずっと思っていた。胸や腰回りが目立たないように歩く、立つ、座るetc 一挙一動気にするようになった。
バスケ部だったので同じ男子バスケ部の子の制服、ユニホーム、体格、体力が羨ましかった。他の部員たちはどの男子のどこがカッコいいだとか話していたけど、僕は少しでも真似できる動きはないか観察していた。
同級生を含め周りの人たちは成長すること=良いこととされているのは感じていた。だからこの変化を受け入れられないのは自分がまだ幼稚だからだ。ただのわがままなんだ。早くみんなとみたいな女の子にならなきゃと焦っていた。
当然、僕にはこれらのことを一人で抱えられなかった。そのうち給食が食べられなくなった。担任を中心として先生たちにとても心配された。当時はまだトランスジェンダー・性別違和なんて言葉も知らないし、そもそもこの違和感を言語化できていなかったので食べられない原因なんて分からず話すことも思い当たらなかったのでスクールカウンセラーのもとで毎週パズルをする時間が設けられた笑
もし、あの時違和感を言語化できていたらどうなったかなと考えるけどたぶん思い過ごしだとか思春期にはよくあることとしてかたづけられていたんじゃないかな。それだけ僕の世界はシスヘテロが前提で溢れていた。
次回は高校編。
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