funnyara_colopi

映画と格闘技と食べる事が大好きな31歳2児の父の徒然なるままに書きためていく映画レビュ…

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映画と格闘技と食べる事が大好きな31歳2児の父の徒然なるままに書きためていく映画レビューです。 ついつい父として夫として映画を観てしまう、そんな年頃になってしまいました。

最近の記事

【新聞記者】考察回 安心してください、死んでませんよ。

フィクションでありながら現実の事件や疑惑と上手にミキシングされた脚本のメッセージ性と、主演の演技が光る良作でした。 そもそもこういった作品を作る事自体が挑戦的で、その意欲に乾杯したくなります。各所で評判がいいので気になっていたのですが、なるほど納得の出来です。 新聞記者というタイトルからどちらかというと吉岡記者がメインかなと思わせますが、実際は異なる印象でした。 彼女はこの事件が記事となれば大手柄です。誤報とされるリスクや父親の過去を背負っているとはいえ、決定的な証拠を

    • 【ライトハウス】複雑怪奇でまとまらない煮え切らない考察

      予告編からもビシビシ伝わっていた不穏な空気は作品全体をすっぽり覆っていて、まるで怖い夢でもみているような感覚に陥る作品でした。 観終わってから「え?どういうことだったの?」と取り残されてしまいましたが、ここが各々考察する上での考え方・捉え方によって幾つもの答えが生まれるのでしょう。 正直一回観ただけで考察できるほど理解もできず、かといって他の方の考察でひとまず自分を納得させるのも悔しいというのが本音です。もっともっと見直して考察を重ねたいと思いますので、ヒントになりそうな

      • 【聖なる犯罪者】天使で悪魔な青年は眼が怖い。

        普段私たちが生活する中で、当たり前で仕方ない事だと麻痺してしまっている残酷な現実があちこち転がっています。日々過ごすうえで気が付いているけれど見えないふりをしているわけです。 にもかかわらず頭をガシッと掴まれて、そんな現実を無理矢理見せられている。そんな映画でした。 すべての出来事はトゥーフェイス 争うのにだってお互いにとっての正義があって、それぞれから見ると正しいと言える主張が存在するのはある種当たり前の事です。そんな当たり前の事にもかかわらず、つい人間はその事を都合

        • 【ギルティ】見せずに魅せる、罪と向き合う男の姿

          見えないからこそ想像力をかきたてられる90分。ぶっちゃけ中盤で展開は読めるけど、沈黙や間の加減が絶妙で作り手の思惑通りに見事に踊らされました。 この作品を観て思い出したのは、同じスタイルの映画トム・ハーディ主演の【オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分】です。こちらはひたすらトム・ハーディが車の中で電話をしながら展開するのですが、トム・ハーディの演技と色気がマシマシでなかなか良い作品でした。 トム・ハーディー程ではないですが本作の主人公も大人の色気漂うルックスで、なにより【

        【新聞記者】考察回 安心してください、死んでませんよ。

          【ハニーボーイ】洗われたのか、えぐられたのか、諭されたのか。

          観終わってから色々な感情がぐるぐるめぐって大変。父として親としてどうあるべきかを考えさせられた作品でした。 そもそもシャイア・ラブーフのことをよく知らなかったのでこんな幼少期を過ごしただなんてびっくりでした。きっとこの作品を作ってトラウマを多少消化できたのかなーなんて軽く思っていたら今も散々なプライベートを過ごしている事を知って。こんなにも根深いのかと。子どもにこんな思いをさせちゃだめだよ、ほんと。 「お客様は神様だ」はキングオブ禁句 学校や習い事がなければ基本的に子ど

          【ハニーボーイ】洗われたのか、えぐられたのか、諭されたのか。

          【mid90s】男児かくあるべし。理想の少年時代。

          郷愁と憧れと嫉妬のミルフィーユ 90年代を過ごした人も過ごしていなくても思春期特有の子どもの気持ちを上手に表現した作品でした。 自分の事を見透かされているようで、観ていてピリピリと痺れるような感覚に何度もなりました。特にみんなで車道をスケートボードで走るシーンなんて、色んな感情が混ざってもうビリビリボッカン来ちゃうくらいです。 13歳の頃を振り返ると、年上に可愛がってもらう事も多くて、勉強はポンコツだったけど部活は楽しめていたし、そこそこ人気者で常に笑って過ごしていまし

          【mid90s】男児かくあるべし。理想の少年時代。

          【ミナリ】ハイライトはディンドンブロークン

          やじ馬気分で観たら頭かち割られた ぶっちゃけスティーヴン・ユアンの演技見たさに、ってかウォーキングデッドのグレンを観に行こう位の呑気な気分で行った映画でした。そしたらビックリ。ぶっ飛ばされました。 確かにバーニングでは怪しい?妖しい?いい演技をしてました。本作でもいい演技をしていました。ハン・イェリも母親としていい味を出しています。 ですが、そんなふたりをあっさりと上回ったのはユン・ヨジョンでした。まるで元々役柄と同じ人生観で生きてきたような深みをもって演技を見せてくれ

          【ミナリ】ハイライトはディンドンブロークン

          【HOKUSAI】ライト層にも届くとっつきやすい時代劇。

          あんまり時代劇って好みじゃないんですけど、主演のふたりの演技が観たくて足を運びました。 柳楽くんは誕生日が1ヶ月も違わないので勝手に親近感がわいてるんです。眼力が半端なくて、ちょっとねっとりしゃべる感じが癖になりますよね。 田中泯さんは【メゾン・ド・ヒミコ】と【鉄コン筋クリート】位しかみたことがありませんが威圧感がハンパない。 ネズミが立ちションしながら「こいつとはしょんべんするだけの仲になっちまったなぁ」的なセリフを言うんですが、老いというものに対してすごく恐怖を感じ

          【HOKUSAI】ライト層にも届くとっつきやすい時代劇。

          【ゾンビの中心で、愛をさけぶ】どうなる?非常事態のおうち時間で夫婦関係。

          嘘みたいなホントの邦題 原題はZOOですが、邦題での方向修正で成功したレアなケースな気がします。 そう、タイトル通り愛の話なわけです。 バーーンッ、ドシャッ、ビューーッみたいなゾンビ映画じゃなくても楽しめるよって人はおすすめです◎たまには箸休めでこんなゾンビ映画もいいと思いますよ、個人的には。 夫婦関係の理想と現実 ある出来事がきっかけですれ違う、会話は減り、愛情も枯れ、訪れるセックスレス…めっちゃ身に覚えがあるんですけど…切ねぇ…… 交際当初のまんまな、あちあち夫

          【ゾンビの中心で、愛をさけぶ】どうなる?非常事態のおうち時間で夫婦関係。

          【ビバリウム】橙色に焼かれる産毛が美しいサイコスリラー

          期待通りの気持ち悪さ・後味の悪さは最高◎ 不気味、不穏、気持ち悪い…そんな感情のお得な詰合せでした。随所にみられるビートルジュース的な演出もすごく好き。ゲット・アウトやUsで知られるジョーダン・ピール監督が好きな人には特にオススメです。 1時間30分そこそこでサイコスリラー欲を充分満たせる感覚は、居酒屋のちょい飲みセットばりの効率の良さだと感心しました。 これはひとえにカッコウの托卵のシーンのおかげだと感じました。このシーンを冒頭にもってくることでテーマやシステムについ

          【ビバリウム】橙色に焼かれる産毛が美しいサイコスリラー