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ビジネスにおいて仮説と検証が唯一の勝ち筋
みなさん、こんにちは。
【財務実装士】の中川です。
今回は、ビジネスにおいて唯一の勝ち筋である。
「仮説と検証」について書いていきます。
ビジネスはいかに仮説と検証を早く回すか?だと思う今日この頃です。
企業当初もさることながら、
成長期に入ってもその重要性は変わらないと思っています。
むしろ成長期、安定期に企業のライフステージが移行した時に
「仮説と検証」を組織として行えるかどうかが次の成長に移れるか?に影響していくと考えています。
今回は財務と何の関係があるの?と思った方も居られるかもしれませんが、
めちゃくちゃあります。
むしろ、財務は仮説がないとできないくらいです。
それではライフステージ別に見ていきましょう。
創業期の仮説と検証
創業期は何といっても「行動量」が重要です。
量質転換という言葉があるように、「大量にこなすからこそ、質が上がる」ということがそのままダイレクトに売上に繋がる時期です。
私のこれまでの失敗を踏まえて考えると、
効率というのは型を作ってから初めて考える物だと感じています。
創業期は「仮説」と呼べない思いつきで行動を行なっていくことが多いでしょう。
それは当たり前です。
だって、情報が圧倒的に足りないのですから。
事業を始める前に色々とシミュレーションをしたり、
リサーチをしたりするでしょう。
しかし、得られる情報は限定的です。
一般的に、「仮説→行動→検証→仮説」とグルグルサイクルを回して、仮説の精度を上げていきますが、創業当初は「行動→振り返り→仮説→行動→検証→仮説」というようにまず「行動」することが重要です。
正直、このようなサイクルを無視して行動するだけでも、
その量が凄まじければ必ず成長につながります。
ただし、このサイクルを意識的に回す方が、
行動の見直しが図られるので、
成長・成功への時間は短くなるでしょう。
創業期は仮説を作り込むよりも、
行動した方が圧倒的に学びがあります。
これを財務的にいうと、
財務の元となる行動計画や利益計画は目標レベルで仮置きし、
行動しながら見直していくという感じが良いと思います。
この時重要なのは、
「計画を作るなら見直す」ということです。
ここで変に
「計画は作っても見直さない」という癖や習慣が身についてしまうと、
後々厄介な成功体験として記憶されてしまい、
社長の1人ブラック企業となる可能性を高めます。
成長期の仮説と検証
勝ちパターンが見えてきた段階から
というより勝ちパターンに気づくにも仮説と検証が必要ですが、
売上が順調な時ほど「勝ちパターン」を探す仮説と検証が重要になります。
再現性のある勝ちパターンが見つかれば、
それを横展開し、自分以外の人間でもできるようになれば、
社員を雇用しビジネスを拡大することができる可能性が広がります。
「勝ちパターンなんて見つからないよ」という方は
「負けにくいパターン」を探しましょう。
自分が失敗したなと思ったことをパターン化して、
それに陥らないように型を作っていくことで、
「勝てないかもしれないけど負けにくい」という状況を増やすことができるでしょう。
株式の運用でも「損切りルール」を決めるということがありますが、
これも一種の「負けない戦い方」です。
買値から5%下がったら何があっても売るとしておくことで、
勝てないかもしれないけど負けにくい戦いを続けることができます。
「勝ちパターン」も「負けにくいパターン」も
両方とも「こうすればこうなるんじゃないか?」という仮説なしに見つけること、考えることはできません。
創業期と異なり、
色々な失敗と成功を経験しているはずなので、
創業期よりも質の高い「仮説と検証のサイクル」を回すことができるはずです。
安定期の仮説と検証
安定期になると、
仮説と検証の枠組みを大きくする意識が必要になりますし、
組織的に取り組む仕組み作りが重要になります。
創業期は「現在」に重きを置いた仮説と検証
成長期は「過去」に重きを置いた仮説と検証
安定期は「未来」に重きを置いた仮説と検証
と言えるかもしれません。
安定期は言わば踊り場です。
安定期と言えば聞こえは良いかもしれませんが、
売上が伸び悩む時期と言えます。
言い換えると
「今までのやり方で売上が伸びる限界」がきていると言えます。
そのため、新しい何かにチャレンジする必要があり、
その仮説の情報はこれまでの行動の中から探すだけでは不足かもしれません。
だからこそ「仮説と検証の枠組みを大きくする意識が必要」と書いたのです。
いやいや、中川。
新しいことをするんだから創業期と一緒じゃないの?
「未来」じゃなくて「現在」に重きを置いた仮説と検証じゃないの?という声が聞こえてきそうです。
確かにそうですが、
創業期と異なるものがあります。
それは経営資源です。
経営資源とは、ヒト、モノ、カネ、情報などと言われますが、
この量が創業期とは異なります。
創業期から築いてきた人脈もあるでしょう。
投資してきたシステムや機械もあるかもしれません。
もちろんカネも増えているでしょう。
それらを用いて「未来思考」で考えることができるかが非常に重要です。
仮説と検証と財務の関係
仮説と検証と財務は非常に密接な関係があります。
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