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ファンリーシュな人々vol.2~三浦哲雄さん~

ファンリーシュに携わる仲間の想いや取り組みにフォーカスした連載「ファンリーシュな人々」。第2回は、ストラテジックピープルパートナーとして企業支援に携わる三浦哲雄さんに、ファンリーシュした(=解き放たれた)瞬間をきいてみました!

三浦哲雄(みうらてつお)
ファンリーシュにて、ストラテジックピープルパートナーとして外部支援

―三浦さんはファンリーシュアカデミアの1期生ですね。
三浦哲雄さん(以下、三浦):はい、アカデミアの1期を受講しました。アカデミアは、講師、参加者ともインテグリティが高い方が多いですね。当時の仲間とは今も交流が続いています。そして卒業後は、副業でファンリーシュに携わっています。主に、企業カルチャーの変革や人事制度設計に関するプロジェクトを担当しています。あと、代表の志水さんの壁打ち相手になることもありますよ(笑)

―人事の仕事は長いのですか?
三浦:いえ、たまたま社内異動で人事に配属されたのが2019年4月。なので、まだ3年半くらいですね。

―え!そうなんですね。てっきり人事歴が長いのかと思っていました・・・。
三浦:今はSOMPOホールディングス株式会社に在籍していますが、元々は新卒で損害保険ジャパン株式会社(以下、損保ジャパン)に入社、10年間営業をしていました。その後、海外出向、商品部門など営業以外の仕事も経験して、今に至る形ですね。

―そんな三浦さんの、ファンリーシュした(=解き放たれた)瞬間を教えてください!
三浦:この瞬間だ!という明確なものがあるのではなく、じわじわとファンリーシュしていった感覚があります。
社会人になってから滋賀県で3年半ほど代理店営業をしていたのですが、その時、信頼関係ができると自分のやりたいことを実現することができるんだという経験をしたんです。自己開示する、かっこつけずに言う、相手のことを知りたがる、面白がってみる、、、そうやって人と向き合うと信頼関係が後からついてくるんですよね。
ちなみに、そんな関係を築けた場所だったので、普段あまり泣かないほうなのですが、転勤するときの送別会は大号泣でした(苦笑)

―元来、人とコミュニケーションをとるのは得意だったのですか?
三浦:得意というより、人に対する抵抗感が低いのはあります。私は大阪府生まれの奈良県育ち、そして親戚の中で最年少だったんです。色んなバックグランドをもった大人が身近いる環境の中で過ごしてきて、人ってそれぞれ違うし、人は〇×で評価するものじゃないと。それを子どものころから肌で感じてきたのでしょうね。なので、自分のもつ背景と違う人に対して関心が高いです。

―まさに幼少期の原体験が仕事に繋がり、成果が出た出来事だったのですね。ここまで聞いていると、このまま営業を続けていくのかな?と思いましたが・・・。
三浦:営業10年目の時に、社内研修プログラムの一環で、シンガポールでの研修+ベトナムホーチミンで外部機関に出向する機会をいただきました。トータル1年間という期間ではありましたが、ここでキャリアの見方がガラッと変わりました。日本って型が決まっているなぁと。逆に日本の特殊性を感じたんですよね。

―日本の特殊性とは?
三浦:基本的に会社側が個人のキャリアを決め、個人側にキャリアを選ぶオプションがあまりない、ということです。私自身もこれまで会社から用意されたキャリアを歩んではいますが、自分がやりたいと思ったことはきちんと公言してきました。でも、それすらやらない人も多いですよね。
個人がキャリアを選べて、やりたいことにチャレンジができる。そうしたら、もっといきいきと働く人が増えると思います。

―自分でキャリアを選ぶ=責任感も強くなりそうです。
三浦:そうですね。個人が責任と権限をもって仕事に取り組み、自立した人が多くなると、日本はもっと面白い国になるんじゃないかと。自分の好きなことができている状態って、やっぱり自分を肯定できるし、自分のことが好きになれると思うんですよね。
帰属している会社や組織に合わせるのではなく、自分で考えて行動ができ、一人称で語れる世の中になるといいなと思っています。

―ご自身がじわじわファンリーシュして気づいたことを、今度は周囲へと広げていってるのですね。
三浦:人事に異動をしたのはたまたまではありましたが、海外出向の経験やそれ以降のキャリアの中で感じはじめた「個人がキャリアを作る」という人材戦略の基礎に考え方をつくることや、それにもとづく制度設計ができるチャンスをもらえたと思っています。すでに、会社主導の人事異動を原則として実施しないジョブ型人事制度や、希望者の立候補(公募)を中心に登用・配置を行う立候補制度の導入に着手しています。
ちなみに、私は異動した当初は損保ジャパンからの出向でしたが、今年自らSOMPOホールディングスへ転籍を決めました。制度改革を推進する立場だからこそ、自分も常に新しいことにチャレンジし、変化し続けていきたいと思っています。

―最後に、これから三浦さんがチャレンジしたいことを教えてください!
三浦:先ほどお話ししたような制度改革に取り組みだした結果、会社の仕組みを変える価値や、人事の面白さに気づいちゃいまして。今はこの仕事を続けていきたいですね。もちろん、ファンリーシュを通じた、外部企業の支援も続けていきます。
でも、関心あることがいっぱいあるので、ずっと人事をしているかと言われるとわかりませんし、ひとつの領域に留まる必要はないと思っています。キャリアマネジメントは自分でする、ですね。

ライベートでの解き放たれる瞬間は屋外でのスポーツ観戦。青空が眩しい!

(取材・文=久保彬子)

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