たべもの:おふくろの味はポテチ。
親元を離れて暮らしていると、ときたま思い出される、母の手料理。
私の場合、そのうちのひとつがポテトチップスです。
毎年の恒例行事のように、じゃがいもがやたらたくさん、
たしか福井県のお友達から送られてきていました。
ありがたいことに違いないのですが、
普段じゃがいもを料理に使わない母は、
たぶん少しだけ困っていたように思い出されます。
(母は忙しかったこともあるけど、そもそも料理が得意ではなくて、特に安い食材でささっとお惣菜を複数品つくる、といったことはとてもできない。)
そこで、じゃがいもが届くと
毎日のように作ってくれていたのが、ポテトチップスです。
熱した油の海に、
じゃがいもをスライサーにかけながら落としてカリカリにするだけ。
仕上げに塩胡椒して、
気分がいい時はローズマリーをまぶして出来上がり。
段ボールいっぱいのじゃがいもが、
ほとんどがポテトチップスになっていく様を
わくわくしながら眺めていました。
チョコレートと交互に口に運んだら、
いつまでも食べられる、私と母の大好物。
今でもおやつが食べたくなるお休みの日に、よく作ります。
コンビニのそれよりもおいしいけれど、
福井のじゃがいもには勝てません。
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