マンション管理士試験の問題はいじわるなのか(建築設備系)
私が管理業務主任者試験・マンション管理士試験に独学で合格したときの経験から対策方法や勉強方法の記事を書いています。
マンション管理士試験の問題がいじわるっていわれているけど、どんなところがそうなのかをみてみましょう。
全問がいじわるというわけではないから、いじわるな問題を見分ける眼を養ってもらい、ペースを乱されないようにしてもらえれば大丈夫ですよ。
なお、Cランク問題(ほとんどの受験生が落とす問題)と言われるものは毎年だいたい5〜7問くらいあります。
【問45】
4 小規模マンションで、各住戸の契約電力と共用部分の契約電力の総量が50kVA未満の場合には、原則として低圧引込みにより電気が供給される。
これはkVAとkWが電気の損失分を除き同じであることがわからないと間違えるかと思われます。
【問42】
エネルギーの使用の合理化に関する法律に基づく「住宅に係るエネルギーの使用の合埋化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準」において、特定建築物の所有者(所有者と管理者が異なる場合においては、管理者。)が配慮する必要がある事項に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
これはもうCランク問題。
【問38】
新築後5年を経過したラーメン構造のマンションで、廊下側のコンクリート直仕上げの外壁に、下図(省略)のように窓の四隅から斜めに幅0.2mm程度のひび割れがあった。この場合におけるひび割れの原因として想定されるものは、次のうちどれか。
これも捨て問。
今後は、正解肢だけ覚えるのではなく、ひび割れの他の各原因とその特徴をまとめて覚えておくべきです。しばらく出題されていないので。
【問39】
2 工事による騒音が、室内において40dB程度になると、不快感を訴える人が多くなる。
【問42】
2 床仕上げをカーペットから木質フローリングに改良する際に、軽量床衝撃音に配慮して、JIS(日本工業規格、以下同じ。)による遮音等級がL-40に該当するものを使用した。
4 JISによる界壁の遮音等級のD-40は、隣の住戸に伝わる音がほとんど気にならないレベルである。
これは年度は違うけど、40dB、L-40、D-40と「40」でそろえて、解答は真逆になる作りですね。
【問23】
3 11階の住戸にスプリンクラー設備を設置した場合、当該設備の有効範囲内の部分については、防炎性能を有しないカーテンであっても使用することができる。
4 5階の住戸で使用するために、防炎性能を有する既製品のじゅうたんを購入した場合、関係者は、総務省令で定めるところにより、販売店の名称等を明らかにしておかなければならない。
これは民事系の法令ではなく設備系法令で架空条文なので厳しいかと思われます。
【問22】
1 簡易専用水道に係る施設及びその管理の状態に関する検査は、水槽の水を抜かずに実施する。
2 給水栓における、臭気、味、色、色度、濁度、残留塩素に関する検査は、あらかじめ給水管内に停滞していた水も含めて採水する。
水道法はわりと毎回難しいですが、検査の方法論まで問われていて難しいですね。
建築設備のネタ本や勉強法については、近々書こうと思います。