マンション管理士試験向けの民法の入門本
私が管理業務主任者試験・マンション管理士試験に独学で合格したときの経験から対策方法や勉強方法の記事を書いています。
1冊で民法全体をカバーしている本があるとありがたいですよね。
通常5冊は必要な民法の範囲を1冊に凝縮しているので、予備校テキストにない論点や説明が足りない論点を確認したいようなときに、民法の本を何冊も持たずに参照できるからあると便利です。なければダメというわけではないです。
不動産系資格の専業受験生は、「基本書」と呼ばれるものには手を出さないでくださいね。民法総則だけで1冊とかいらんからね。
有名どころは以下のもので、やさしい順に並べました。
①伊藤真民法入門 伊藤真
入門にはいいと思うけど、不動産系資格でもさすがに試験には足りない。
②今日から役立つ民法 鎌野邦樹
試験委員の鎌野先生が書いている入門書。借地借家法を多く書いて親族相続のページが足りなくなっちゃった感じだけど、逆に、親族はでない相続が易しめのマンション管理士試験向けと考えればむしろ好都合。
見開き2ページでのまとめも良き。
図書館で借りてみてください。メルカリでも800円程度で買えますよ。
鎌野先生は行政書士の試験委員でもあるから、個人的にはこれも少し前から読んでいた。
③リーガルベイシス民法入門 道垣内弘人
電子決済や原発事故など社会事象や親族相続の司法統計を入れたりして、新聞が好きな人は入りやすそう。
わかりやすい説明のため順番が独特。
わかりやすいが試験向けのまとめ本ではない。どちらかというと思考を形成するための本。
④民法(全) 潮見佳男
理由を省きがちなコンパクトな記述なので、ある程度勉強してあればまとめ本として優秀。ただ、売買や賃貸借あたりは試験には少し足りないかな。相続はこれで十分。
個人的には手元に置いておいた。
⑤コア・テキスト 民法[エッセンシャル版] 平野裕之
分厚い、司法試験用のまとめ本なので、不動産系資格試験の受験生には不要かなと。