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0.354→なんの数値でしょうか?

こんにちは!長年、海外に住み、日本に帰国後、英語を教える帰国子女の、スグリンガルです。

本日の「0.354」は何の数値でしょうか。

答え:「コロナ」と「所得格差」の相関関係です:

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↑ X軸=ジニ係数(所得格差の係数。0に近づくほど平等、1に近づくほど不平等で格差が大きい)、Y軸=100,000人当りのコロナ死者数

出所:https://twitter.com/youyanggu/status/1407418434955005955

これを調べた、Youyang Guという人は、Data scientist(=データ・サイエンティスト)で、コロナに関する様々なデータを紹介しています:

どういう条件下で、コロナ感染した人が亡くなってしまう可能性が高いのか、ありとあやゆる指標を検証したそうです。

最終的にたどり着いたのが、この「所得格差」の指数でした。

考えてみれば、確かに、平等さを追求する北欧諸国を含めた国々では、そんなに規制してなくても死者数が増加しなかったのに対して、貧富の格差が激しいイギリスでは爆発的に増えてしまいました。

同じアメリカ国内でも、そんなに貧富の差が激しくないフロリダより、貧富の差が雲泥のニューヨークがはるかに死者数が多かったのです。

お年寄りの方が感染確率が高いと言われていましたが、ジニ係数が比較的低い日本は後期高齢者の割合がとても高いのにそんなに死者が出ませんでした。

実際の現場や実務では、0.354という相関は、実は非常に高いのです。

グラフを見てもそれが分かると思います。彼のTwitterです:

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注目してもらいたいのは、「格差」が関係しているのであって、「収入」は関係していないということです。

これには、様々な理由があります。

↑こちらの記事を抜粋すると、主な理由は3つ:

1)Pre-existing health(=もともと存在していた健康状態=基礎疾患)

所得が低い人のほうが基礎疾患にかかっている率が高いと言われます。

そして、もともとリッチな人の所得が100円上がったときの健康状態の改善より、もともと貧しい人の所得が100円下がったときの健康状態の悪化が多きいため、このようになると言われます。

2)Workplace relations(=働く環境)

不公平度合が少ない国では、労働者が交渉力が強いため、雇用主に働く環境の改善を求めやすい、つまり感染しやすい状況を回避できる可能性が高いということです。

3)Social capital(=社会資本)

所得格差が大きい国のほうが、他人に対する不信感が強く、地位式的な活動もあまり行われないため、そういった地域では「自主隔離」「マスク」といった、個人レベルでできる行動をあまり行わない、と言われています。


結果的に、死者数が高くなる、というのは、興味深いと思いませんか。

貧富の差が、如実に病気にまで影響を与えるのです。

これは、今後のNew Normalな社会構築を考える上で、とても考えさせられます。








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