あさりの産地偽装問題を英語で理解できますか?
英語✖会計を同時に学べる、スグリンガル英語学校のAsukaです。
今日は、熊本あさりの産地偽装問題のニュースを英語で読んでみましょう:
「あさり」は英語でなんで言ってますか?
"asari clams"って書いてます!
もう、"Asari"だけで通じるものになっているんです。
まあ、日本特有の食材ですからね。
Japanese carpet shellなどと説明するときもあるのですが、少し通なら、"Asari"で通じるか、と。
この事実は、大勢の日本人にとって衝撃的だったのではないでしょうか:
ボキャブラリ:
branded as… = ~とブランディングされた
erode trust = 信用を蝕む
product origin labeling = 製品原産地の表示
数十年もの間、ずっと偽装を行っていたらしいことが分かっていますが、
これがなぜ今頃になって分かったか、というと、IT技術の進歩です
"neodymium isotope"という何とも難しい単語ですが、
「neodymium=ネオジム」は、貝殻に含まれている金属の元素です。
「isotope=同位体」、つまり、同じ元素でも、このネオジムには中性子と呼ばれる分子が異なるものがあり、その濃度から、どこの産地から分かる技術が新しく開発されました。
その技術をもってして、偽装がバレたという、なんとも皮肉な話だったのです。
"Made in Japan"=「国産」というだけで、みんなが安心して気軽に買ってしまう心理をついた、産地偽装問題。
産地の偽装もしかり、製造する製品の品質もしかり、こういった問題は歴史的に見て問題が根深いことが多いです。
でも、こんなことが分かったら、これからのあさりの値段は・・・?
と心配になる方も多いはず。
それでなくても、いろんなモノの値段が最近は高騰しているのに。
給料はここ30年間、全く上がっていないのに。
※注:給料が過去30年間上がっていないのは、日本くらい、って知ってました?詳細は、こちら:
あさりの問題だけ見ると、
「ずっと産地を偽装してたなんて、けしからん!」
で終わってしまいますが、
「偽装しないと、熊本内で作って売っていたら、儲けなんて全然ない!ちゃんとマジメに働くのがバカみたい!」
という生産者の意見も背後にある、ということを考えにとどめておくことは、これからの日本を考える上でとても大切。
なにも、産地偽装を養護しているわけではありません。
でも、それを何十年をせざるを得なかった日本の経済とは・・・?を考えてほしい。そこから、あなた自身の会計への理解がきっと深まるはず。