ジョージ・フロイド氏の死ではっきりとした事実②~経済編~

彼の死ではっきりとしたこと、二つ目は、今回はそれが、単なる「差別」の問題、にとどまらなかったこと。

あらゆる業界、あらゆる国、あらゆる文化、に影響を与えていることだ。

3つ、最新のニュースをお届けしよう。

例1:クエーカー・オーツ

食品大手ペプシコ傘下のクエーカー・オーツ・カンパニー(あちらでは、かなり有名な企業)は、131年続いたモデルのブランド「ジェミマおばさん」を撤廃することに。


黒人女性が、白人の過程で使用人として台所で料理をしていた時代にできたため、ジェミマおばさんが朝食製品などのパッケージのイラストに使われていた。さしずめ、日本でいうところの、ぽたぽた焼き の おばあちゃん みたいなイメージかと思う。

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なにがすごいって?この会社、131年続けたこの有名なイメージを、批判を受けて廃止したのではなくて、「人種差別が根底にあって作ったイメージだ」と認めて廃止した、ということ。「白人」側が、この動きで自主的に変わろうとしている動きがみられるのは、すごいこと。

例2:レディ・アンテベラム

アメリカの人気カントリーグループ「レディ・アンテベラム」が、バンド名は奴隷制を連想させるとして、「レディ A」に改名した。

2006年に南部の文化を懐かしむという意味合いでつけられたこの名前は、南部の奴隷制を美化している、という意味に取られかねない、とバンド名を変えたのだ。

なにがすごいって?直接差別的な意味で存在していたわけではないものを、白人自ら変えた、という点がすごいのだ。

例3:バンクシーの最新作

覆面アーティスト、バンクシーの最新作は、「燃える星条旗」(Candle setting starts and stripes ablaze):

彼の有名な言葉:「私は最初、ただ黙って、この問題について、黒人の声に耳を傾けるべきだと考えた。しかし、なぜ、私はそうするのか。これは彼らの問題ではない。私の問題だ」(=I believe racial injustice is a “white problem” and that it’s the job of white people to “fix it.”)

結論

3つの出来事は、これまでの差別撤廃の動きとは違う、ということを物語っている。ジョージ・フロイド氏が死亡したことで、黒人層ではなく、白人層が揺さぶられている、ということだ。


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