2つ目の病院の説明会
2回目の移植が陰性に終わり、ボー大病院の予約が次は4ヵ月後になるということで、転院することにしました。
私よりも不妊治療に積極的だったシロー丸(旦那)が、いくつかの候補の中から、「ここ通いやすくていいんじゃない?」と見つけてきたのがオタククリニックでした。
この時まだ、病院に対してのこだわりも何もなかった私は、まぁ近いし、シロー丸が勧めるならと思い、まずは説明会に行くことにしました。
結果、この病院は、通院中、そしてこの病院をやめた後々まで、とんでもないことが発覚するのですが、まだこの時は知らず。希望を持って転院しようとしていました。
ビル自体はちょっと古めではありましたが、エレベーターでクリニックのあるフロアへ上がり、中へ入ると、今までのボー大病院とは、全く違う綺麗な風景が拡がっていました。
まるで、ちょっとしたお店なんじゃないかっていう雰囲気。ペットボトルのお茶までくれたし。
説明会に来ていたのは、私達の他には10組くらいの夫婦。
ボー大病院では、婦人科というひとくくりだったから、待ち合い室で、誰が不妊外来に通っているのかもよくわからなかったし、どれくらいの人が不妊治療しているのかも、あまりぱっとわからなかったけど、結構いるんだなぁと改めて思いました。
まずは、モニターを使ってのスライドーをしながらの説明。
この時初めて、採卵には刺激法というものがあり、私がボー大病院で受けたのは、高刺激法だったと知りました。本当、劣等生ですね。
その後、院長が登場。
女性院長でした。
院長自ら、このクリニックの特徴について、パンフレットと共に説明してくれました。
どうやら、このクリニックでは、自然派療法という方針の治療をしているそうで、なるべく自然に、薬に頼らず自分の力で妊娠する、ってのを治療方針としているようです。
なので、採卵に向けての刺激注射は一切なし、薬も必要最低限のみ使う方針だそうで。
薬を使った卵子は質が悪くなるから、妊娠しにくいという考え方なんだそう。
やっぱり、クリニックによって、色んな考え方があり、しかもここはボー大とは真逆なんだなぁと感じました。
正直、この時はまだ、自分に合う治療法とか、どうしたいかとか、まだ良く分かっておらず、ただ結果さえ出してくれるならいいや、そこまで差はないんだろう、とあまり治療法は気にしていませんでした。
ただ、あの思いっきりつねられるような、痛い筋肉注射がないのは、楽だなぁと呑気に思っていました。
そして、この時私もシロー丸も初めて、ちゃんとした不妊治療についてのレクチャーを受けられたのです。
ボー大病院の個別説明会と言う名の、アレしか受けていなかったので、このちゃんとした説明に偉く感動してしまいました。
注射打って帰ってくださいとか、薬飲んでくださいとか、言われるがままに治療を受けていた自分。やっと、こうなっていたのか、そういうことだったのかと色々学ぶことができたのです。
この時点でもう、このクリニックに通おうと心は決まっていました。
ただ、後は、トラケの手術歴で断られないといいのですが・・・
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