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子供産め攻撃

やっと結婚だって言うのに、とんだことになってしまったけど、どうにか子宮を残す手術を受ける事ができ、新婚生活が始まりました。

とはいえ、手術の合併症で、かなり体調を崩し、知りもしなかった新たな病気になったりまた入院したりと、まだまだ子供のことなんて考えられない日々でした。担当医からも、子宮の手術をしたので、まだ子供は作らないようにと言われていたし。

だけど、そんな私に、シロー丸一族の恐ろしい、嫁なら子供産め攻撃が始まるのです。

体調と戦う中、どうにか結婚式をし、ゲストに感謝のプチギフトを渡していた時のことです。

その中の1人のシロー丸の叔母さんが、おもむろに私に近付いてくると言い放ちました。

「セレナさん、子供は必ず産みなさい!1人は絶対に産むのよ!!」

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どういうつもりで言ったのか、わかりはしないけれど、結婚式が終わったばかりです。

しかも私が闘病中ってことも病名も知っているのに、この場でこんな事言うなんて。。。凍りつきました。

この頃は、本気で体調が悪く、夜中に救急に行ったり、ほとんど寝込んで物も食べられず痩せて行くような毎日で、手術前よりも、いったん子供のことは考えられなくなっていました。もう生きてくだけで精いっぱいの状態。

そんな私の状態を私の親戚はもちろん、旦那の親戚も知っているはずなのに、とんでもない差でした。やっぱり血の繋がりを思い知りました。

私のハハは、子供なんて作らなくていい。おまえの体が一番大事だ。と言ってくれていました。いとこ達も、子供について触れる人なんて1人もいませんでした。

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ハハに関しては、普段は自分が第一の人だけど、子供の件に関してだけは、あまり不妊治療をよく思っていなくて、猛反対ではないけど、反対気味派。

まだ治療してるのか?シロー丸さんがどうしても子供欲しいのか?と、今も時々聞いてきて、いや私も欲しいんだって言っても、不妊治療してまでいらないでしょうと言ってくるので、あまりこの話はしないようにしています。

まぁ、心配と言う名の親心ではあるんですけど。


シロー丸の実家は、体裁が全てで、上の叔母さんしかり、なかなか手強い人達なのですが、親戚もとんでもなく多く、50人くらいはいるのです。体調不良の中、その全部に挨拶回りに行った時は、倒れるかと思ったけど。(しかもさすがギフの兄弟だけあってクセモノ揃い)

でも、このデリカシーのないシロー丸一族は、平気で結婚早々から、子供産め攻撃で私を苦しめました。

ある日、挨拶まわりで行ったギフの兄の家では、シロー丸がわざわざ私の病気のことを話すと、

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「え?あんた子宮の病気なら子供産めないじゃない。なんのために結婚すんの?」

と、あからさますぎる暴言をぶつけてきました。

いや、子宮は残っているので、子供は産めますよとシロー丸がフォローすると、「いやでもさぁ・・・」と。

わざわざ病気のことをバカ正直に話すシロー丸もシロー丸ですけど。

この時、ギボが一緒に来ていて、このマタハラ発言を聞いていたにも関わらず、相変わらず何も話さなかったので、そうだそうだ、もっと言え!とでも思っていたんだろうなと・・・

私は不妊治療をしている今でも、女性の幸せなんて型にはめられるものじゃなくて、結婚しないのもあり、結婚したからと言って子供がいないのもあり、ひとりひとりが自分の好きなように生きていいと思っています。

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結婚するもの、子供産むもの、そういう勝手な押しつけが大嫌いだし、いつまでたっても結局、男尊女卑の日本を変えられない原因のひとつな気がするし。

そういう押しつけがなくなれば、もっと不妊治療も心の面では楽になるのかもしれない。

しかし、産めと言われても嫌だし、治療はやめた方がいいと言われるのも嫌だし、デリケートな問題ですね。

まぁ、何も言わないでほしいです。正直な気持ちは。

心、体、お財布と傷だらけになって、なおも女性が闘わないといけない不妊治療がもっと楽になればいいのになぁ。

そして、どんな選択をした女性たちも、みんな嫌な気持ちにならずに生きられる日本になるといいのに。


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