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みんなおんなじところで

前回の続きです。

4回目の移植周期は愛犬、桜の看病が重なり、かなり忙しい状況となってしまっていました。

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桜は、日中は入院する時もあったのですが、症状が落ち着くと毎日注射だけを打ちにどうぶつ病院へ行き、あとは家で看病をすることになりました。

病気のため、ごはんの種類も変わり、食べさせなきゃいけないごはんの量もノルマがあったため、二時間おきくらいにごはんを食べさせて、私は自分の通院(しかもオタククリニックは、異常なくらい通院回数が多かったので2~3日おきくらいに通院しなければいけなかった)と、動物病院への送り迎えが一日に1~2回、そして週何日かは仕事が入ることもあり、もう家との行き来で慌ただしい毎日になりました。

保護施設から引き取った子で、引き取った時点で正しい歳はわからず推定12歳以上で、体もところどころ悪いところがあり、結構病院には通いました。

だけど、私がアイアイクリニックの件で体を壊し始めた頃から、桜もますます調子を崩し出していたのです。

それでも、人生の中で1~2位を争うくらい大変な治療をしている私にとっては、かけがえのない癒しになってくれていて、なんとかして桜の病気を良くしようと必死でした。

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とは言え、もちろん私はこれまで介護なんてしたこともなく、犬と言えども、介護ってこんなに大変なんだと思い知らされる毎日でした。

そこに移植周期の時間厳守な通院と準備なんかも加わり、もはや心の余裕がないくらいでした。

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その日も、桜が夕方までの短時間入院で朝早く送り届けたのですが、たぶん私は酷い顔をしていたんだと思います。

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この日も担当になってくれたゴリラ先生が、私を一目見るなり、ぼそっと言いました。

「もしかして、色々うまくいってない感じですか?」

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もちろんゴリラ先生が、私が不妊治療をしているなんて知るはずもないし、あの言葉は、愛犬の看病疲れをしているのを察して言ってくれた言葉なんだと思いますが、この時の私には凄く沁みました。

私の事を駄目人間扱いする人(旦那の家族)もいれば、こんな風に近いとは言えないような繋がりでも優しく「大丈夫」と言ってくれる人も居て。パグ・ウーさんもそうだったけど、不妊治療中の雷ハリケーンの真ん中に立たされているような状態の私にとっては、本当に本当にありがたい言葉でした。

こういう辛い時にかけられた言葉って、暴言でも優しい言葉でも一生忘れないんだろうなって思います。だから、このしんどいしんどい不妊治療をしてる女性たちが、優しい言葉の方に包まれているといいなと本当に思います。

特に、義理の家族だからこそ、平気で嫁に酷い事を言うのかもしれないけれど、こんな状況で頑張っている人間を追い込む奴らは、本気でくたばれって思うし、いつか罰が当たると信じてる。

頑張ってもどうにかならない治療だからこそ、せめて優しい場所にいられますように。そんな風に願います。

ゴリラ先生には、桜の最後の最期まで本当にお世話になりました。この時の先生自身には、意図していないだろう言葉も。私にとっては、神様なんかより救世主のようでした。


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