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採卵前夜の注射を打ちに

結局、卵の数は増える事はありませんでした。

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たまたま私が読んだ不妊治療のブロガーさん達が、多く採れる人達だったのかわからないけど、みんな10個は採れたとか書いていたので、自分の実力が3個なのかとちょっとショックを受けました。

病院からは、量より質とは言われたけど。

それに、そのうち2個しか採れない可能性、そこからまたちゃんと分割して凍結できるかというハードルに向かって行く事を考えると、またいっそう気持ちが沈みました。

とは言え、採卵日二日前です。

夜23時に、時間厳守で最後の注射を打ちに救急へ来るようにと言われていました。36時間後に排卵をさせるための注射だそうです。

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泣いても笑っても、もう初めての高度不妊治療の採卵がやってきます。

初めてだらけで、慌ただしかったけど、なんとか私でもここまで来られたんだなぁなんて。

ちなみに、数分でも遅れたらダメですと散々クギを刺されていたから、気を張って10分前には到着したのに、結局注射をしたのは10数分遅れでした。遅れちゃだめなんじゃないの??

夜の救急。

私は以前、手術後の合併症が酷く、夜中に発作を起こしては、何度もここに来る事がありました。

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今日も、かなり体調の悪そうな人達が何人かいました。

夜の救急の雰囲気は、とてもとても重いです。

自分もあの頃、このまま夜なんて明けないんじゃないかと、痛みで息が出来ない状態で、この椅子に座っていました。

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色々、不妊治療をしている今も辛い事も多いし、落ち込む事も何度もあるけど、こうやって、「子供を産む」という”希望”と呼べる事に全力で頑張れている今は、生かされている今は、そのことに凄く凄く感謝なんだと思いました。

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そのまま、即入院になったこともあったので、相変わらず注射は痛いけれど、こうして自分の足で歩いて帰れることも、凄く当たり前じゃなくて、ありがたいことなんだから頑張ろうと思いました。


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