不妊治療中の泣けるほど嬉しかった言葉
かなり、重ーい出来事ばかりでダークな感情を綴ってしまいましたが、それでも不妊治療中にかけられて、凄く凄く嬉しかった言葉がありました。
それで、はっと気付いたことがありました。
ある日、知り合ったミャンマー人のおじちゃん、パグウーさんとお互いの健康について話をしていました。
パグウーさんのいとこが重い病気で去年亡くなってしまったそうで、なんとなく話の流れで自分の話もしたのです。
「どこのガン?婦人科系?」「うん、そうなの。」で、察してくれたパグウーさんは、続けて、聞いてきました。
まぁ、子宮を手術した → 結婚しているの?の疑問は、どこの国でも一緒なのかもなぁ。
でも、パグウーさんはいい人なので、悪気がないのはわかっていたので、普通に答えました。でも・・・
日本ではたいてい、この後にセットで聞かれるのが、「子供は?」ってセリフです。子宮を手術してるって言うのに、まだ産めるのか興味本位で聞いているのか、シロー丸(旦那)の親戚のように、デリカシーのない言葉を平気で言う人もいるし。
まぁ、今回もそう言われるんだろうなって思って、先に答えておきました。
もちろん、わざわざ不妊治療中っていうことは、打ち明けたりはしなかったけど。
でも、ここで、パグウーさんが返してくれた言葉は、嵐の中を歩いているような気持ちの不妊治療中の私にとって、救いのような言葉でした。
きっと、私が早まって、子供いないなんて言わなくたって、パグウーさんは、聞こうとなんて思ってなかったのかもなぁ。
「こどもなんていい。あなたが元気なら、それだけでいい」
一番、私にとっては楽になれる言葉だったかもしれない。いつも、言ってほしい言葉だったかもしれない。
不妊治療を始めて、忘れられないのはひどい言葉ばかりだった。
パグウーさんの言ってくれた言葉は、私の母も言ってくれていた言葉だったけど(母の場合は、きつい言い方でだけど)、でも、身内じゃない人が、私の体を一番だって言ってくれた優しさが本当に嬉しかった。
こんな風に身の回りの人達が優しい言葉をかけてくれていたら、もっと気持ちも楽に不妊治療できてたのになぁ。
パグウーさんの人柄が素敵過ぎて、泣けるくらい嬉しい言葉でした。
この時、ふと気付いたのですが、外国人の友人達や新しく知り合った人達は、平気で”子供は?”なんて聞いてこないかもしれません。
それは、日本みたいに、女は結婚するもの、子供を産むものっていうしがらみとかもなくて、人それぞれっていう考え方があるからなのかもなぁって。(もちろん、日本でも運良くそんな考えを持っている場所に居られることもありますが、私は運悪くしがらみのど真ん中に立たされました)
例えば、数年に一度、彼が来日した時に会うようなイギリス人の友人も、いつも体のことは聞いてくれるけど、結婚したんだよと報告しても、いつも、子供は?なんて聞いて来ない。
もちろん、子供作るの?とも、子供ができたら?とも、子供居た方がいいよ。とも。
ありのままの今の私の立ち位置を聞いてくれて、元気に暮らすことだけを祈ってくれる。押しつけなんて絶対にしてこない。もちろん意地悪も言わない。心のうちをそっと推し量ってくれている気がします。
まぁ、それもたまたま人に恵まれて、デリカシーのある人達とつきあえたから、そうなだけかもしれないけど。
本当はもっと、子供ができなかったとしても・・・を前向きに、楽に考えられる世の中だったらいいのになぁって凄く思います。まるで、結婚して子供を作らないのは悪とばかりに、意地悪な言葉を投げつけてくる人が多いと思う。私の周りは特に、だったのかもしれないけど。
不妊治療をして痛い苦しいと思っている女性たちが、せめて心だけは楽になれたらいいのになぁ。
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