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甲状腺と二ヶ月連続採卵の提案

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クリニックを転院したから、血液検査で新しく調べなおした項目や追加の項目の結果が出ました。

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思いも寄らなかったのは、甲状腺の病院の紹介状を渡されたことです。

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しかも、数値内なのに行けと言っている・・・

その上、病院までもう指定されている。

紹介された、甲状腺の病院で超有名なアイアイ病院は、実は知っていて、昔、健康診断で甲状腺が腫れていると疑いを指摘された時に有名な病院を調べたことがあったのです。

結局、近くの大学病院で詳しく検査してもらって、なんともないってことになったけど。

なので、そこに行かされる羽目になるとは思いもしませんでした。

しかも、ボー大学病院では大丈夫って言われてたし。

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まぁ、それでも不妊治療には必要なのかもしれないと、めんどくさいけど、妊娠への一歩なんだと思って、特には何も言いませんでした。

その上、小さい頃に受けたと思われる風疹の免疫がほとんどなくなっているようで、これまた注射を打ちに行かなくてはいけない手間も加わりました。

これもボー大病院では一切指摘されなかったので、一年でこんな差がでるのかなと・・・それよりも。

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この院長の言葉には、衝撃を受けました。

ボー大病院では、手術のこともあって、慎重にそして体を休めながらと言われていたので、次のステップに進むにも時間がかかっていました。でも、不妊治療専門クリニックでは、がんがん治療を進めるのは、そりゃそうなんでしょう。

ただ、頭を過ったのは・・・

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2ヶ月連続採卵なんて、大金じゃんってことです。

そりゃ、どんどん治療をしなきゃいけないし、わかっているけど、お金のことも結構シビアなんですよ。特にうちレベルの貧乏家庭には。

なので、そっちは簡単に言うけどさーってのが本音ではありました。

まぁ、そんな私の様子を察してか、院長はこう言いました。

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まぁ、予備はあるに越したことはないし、とは言え結局、一回目の採卵次第で、いくつか採れるなら二回連続はやめようと素直に話しましたが。

この「みんなそうしている」という言葉は、なかなか厄介な言葉だと思います。

みんなそうして、みんなおんなじ結果に行けるなら、そりゃ従うべきなんだけど、みんなそうしても笑う人と泣く人に分かれてしまい、しかもみんな同じ経済や体調面の環境ではないから、無理をする人もいる。

これは私にとっては、あまり好きな言葉ではないと思うのです。

でも、今思うと、オタククリニックの院長の引導の渡し方はいつもこの言葉だった気がします。

時には、病院に強引に引っ張ってもらった方がいいってことも、ガンと言う大きな病気を経験したから、わかっているけど。

不妊治療は、「みんな同じ」「エビデンス」という言葉が、私にはすっごく引っ掛かってしまう。運が悪いし、持っている物も少ないし、絶対、当てはまらないからです。

とは言え、まだかすかーな、違和感くらいで、この時はまだまだオタククリニックに夢を見ていました。そして、この強制的に行かされた甲状腺の件は、しばらくして、とんでもない事件を巻き起こすのです。

色々判明するのは、まだちょっと先。


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