シリーズが面白いと、ラストシーンに大きな期待を寄せるのは、読者のわがままなのだろうか? 1/14
Twitterで、
「面白いよ!」
と教えてもらった、平岩弓枝さんの『御宿かわせみ』の文庫版を、図書館で借りて読んでいた。
最終巻の34巻、読了。
なんか、盛り上がらない、読後感のあまり良くない話が多く、最終話も、
「えええ? こんなに長く続いた連作短編の、最後の最後が、この終わり方ぁ?」
という感じであった。
特に、32巻が、とてつもなく良かったので、期待が大きかったのだ。
そして、続編である『新・御宿かわせみ』を読み始めた。
こちらは、前シリーズと違い、最初から悲しい気配が、物語全体を覆っている。
前シリーズの主人公『モテモテの活動的ニート神林東吾』が、こんなに必要なキャラクターだとは思わなかった(出てこないんです…)
他にも、新シリーズの初期設定で、前シリーズでは、平和な脇役として主人公の生きる世界で力になっていた人々が、不幸になっていたり、亡くなっていたり(それも、酷い亡くなり方で)するなんて……
「幸せなままで、いて欲しかった……」
そう思うのは、読者のわがまま、なのだろうか?
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