伸び伸びと楽しんでいる人は見ていて幸せになるけど
オリンピックでしたね。愛する何かに人生を捧げてきた方々の姿勢は素晴らしく美しい。と、いつも思う。
僕にも、もしかしたらスポーツにのめり込み、世界に挑むという人生があったかもしれないと思わないこともなくはない。
溢れかえる競争心と、天賦の身体能力と、優れた指導者と両親の惜しみないサポートと有り余る財力と継続させるための強い精神に、あとほんの少しだけ恵まれていたなら。そう思うと残念でたまらない。
だが僕はどういう訳かあの大会をあまり熱心に見たことがない。
メダルの金ではなく、漂うカネの匂いが苦手なのだろう。
無欲で清廉なアスリートたちを一部組織の金儲けの材料にしているえげつなさが昔から苦手だ。僕の中でヤツラは悪徳ブローカーと変わりない。
メダル授与式などは、世界征服を企む悪の帝王ヨミから
「キミ、今月の改造実績が素晴らしかったおめでとねん!」
という表彰を受けているように見えてならない。※バビル二世参照
そりゃ何にでもカネと安定した運営は必要だ。スポーツに限らず。
むしろ「カネのためにやってまーす!」姿勢が見えたほうが清々しい。
表彰台が札束で出来ていたなら爽快だし、閉会式には芝生じゃなくて金貨が敷き詰めてあったら潔い。
イッテミレバ(I)オジサンタチノ(O)チャバンミタクナイ(C)
スポーツが嫌いとかいうわけではない。
美しい人やものや精神が「とびきり」好きなだけだ。
僕の両腕には母からの攻撃を回避するだけの瞬発力があれば良かった。
僕の両脚には泥酔しても家に帰れるだけの持久力があれば十分だ。
僕の身体には危険な相手に出会ったらすぐに土下座できるようなチューンナップが施されている。
命を守るための最低限のスペックは持っている。
僕にはそれが「とびきり」なんである。
(219日)
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