想像力との付き合い方
サルになくて人にあるもの。
感覚とも思考とも一線を画し、ヒトを自由な世界へと誘う能力。
想像力
僕らは、わくわくしたり、不安になったり、イライラしたり、起きている事象とは関連なく発生する感情に左右されて生きている。
新型iPhoneの発売前にはわくわくし、
夜中の異音に目覚めて不安を感じ、
友人からLINEの返信が届かないことにイライラする。
新型iPhoneは数日もすれば更に次世代のものを想像して、手元にあるワクワクをしぼませてしまう。
勇気を出して異音のするほうに向かってみれば、電動歯ブラシのスイッチを切り忘れていたことに気づく。
LINEの返信を待っていたはずなのに、そもそも自分が送信していなかったようだ。
想像にはたいていオチがつく。
人は、起きている事象と想像に乖離が多いにもかかわらず
他人との諍いの原因や、将来への漠然とした不安を創造する。
「絶対そうだと思う!」
不確定要素に基づき、人はつたない想像をめぐらせる。
現実とファンタジーをいったりきたりしながら。
「絶対」はパラドックスを発生させるが
さっちゃんの絶対は、より0に近い。
「あの人、絶対カツラですよ」
想像力を超えた洞察力に、僕は拍手を贈りつづける。
(304日)
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