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「頑張ります」って、軽々しく言いすぎた

最近のアスリートからは「練習の成果が出せるよう…」のような丁寧なコメントを聞くようになった。厳密に解釈すると「頑張って」成果を出さなければならないというのは、日々の鍛錬が不足していると認めることになるからなのかな。
本番前にはもう十分頑張ってきてるから頑張る必要はないのだ。頑張る必要がある人は、これから足りない部分を補わなきゃいけないってことだ。手遅れってことか。

僕はどこから見ても頑張り屋さんだ。どこからも注目されていないのが残念ではあるが、結果が出せていないだけの努力家である。お酒を飲みすぎないとか、塩っ辛いものを食べ過ぎないとか、晩御飯をお菓子で済まさないとか。頑張っている。それなのに健康診断の結果に「おまえ頑張りがたりてねーよ」とか書かれちゃうと、もうどう頑張ればいいのか分からない。頑張って成果を出せていないのは、世間がアドバイスする方向が間違っているのかもしれないし、そもそもジャッジをするほうが悪いのかもしれないじゃないか。

「頑張る」って辞書を引くと「一生懸命に努力する・がまんする」って書いてある。

割と使いやすくて、自分も他人も傷つけやすい言葉だ。
安易に「頑張ります」と言ってしまう。 
十分頑張ってきた人に「頑張れ」と言ってしまう。

僕はいつのころからか「頑張ります」「頑張れ」をあまり真剣に使わなくなっていった。

自分もみんなも、いつもせいいっぱい人生に向き合っていると思いたいから。
頑張りますは、外に向けて発信しなくていい言葉なのだと思うから。

「あしたの飲み会、ヤマダ物産の社長も急遽参加されるようですよ。」

「精一杯、務めさせていただきます…」

そして頑張れないこともしばしば発生するから。


(262日)

#エッセイ #コント部 #ライフスタイル #僕なりの幸福論 #毎日note #がんばってるね

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満月ぽん太_言祝ぐ大人でいたい
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