あなたに興味はありません

どうしたら『迷惑です』という僕の心の声がこの人に伝わるのだろうか。
初対面から自分の身の上話をする人。
大変だったの！苦労してきたの！私の話を聞いて！
「それはそれは、大変でしたね。」
僕はbarのマスターではない。

一回のご来店でスタンプをいっこ差し上げます。こちらのスタンプカードがいっぱいになりましたら、次のカードをお渡しいたします。カード100枚をお集めになっていただけますと次回ご相談承ります。２分以内で。
はじめまして～お家に行ってもいいですか～？レベルの行為です。そういうテレビ番組があるのは知ってます。ホラーですか～？きっと長編映画ですよね。膀胱もたないので勘弁してください。

（初対面の人をカラオケに誘うだろうか？）
※ちなみに僕はカラオケが嫌いだ。なんでかというと、みんな自分が歌いたくてカラオケに行くからだ。誰かの歌を聞きたくて行く人はまずいない。僕にとっては下手な歌を聞かなくてはならない苦行に金を支払う罰ゲームでしかない。カラオケには行くのにオペラのチケット代が高いとかいう日本人は千日回峰行にでもチャレンジしていただきたい。

僕も鬼ではないので、今線路に飛び込もうかどうか迷ってる人には全力で傾聴しよう。だがむしろ、病んでる人は警戒して簡単には話してくれない。

上からだと言われようとナナメからだと言われようと、
僕は聞きたいこと、もしくは聞いてあげたいことしか聞きたくありません。
水しぶき上げてプールに飛び込む人は注目されるが迷惑です。

話す相手は自分が選ぶ。僕はそう思う。エリザベートも歌っている。

「どうせ誰も自分のことなんか見ていない。」
「だから何かを相手に戦わなくてもいい。」

背負う覚悟を持って、黙々と人生渡ってる人のほうが恰好良いと思うし、逆に周囲の注目を浴びている。

だから言語化したらいい。こうやって。どうせ自分以上に自分に興味のある人間なんかいないんだから。どうせ自分を幸福に出来るのは自分しかいないんだから。

（260日）

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