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日々雑感~第19週を終えて

酒菜やまさきです。いつもありがとうございます。
第19週は、これまで関わってきた多くの友人知人、そして教え子さんたちが足を運んでくれた、幾重にも重なる時と思いを感じさせてもらった3日間となりました。


金沢・焼き鳥横丁にあった「島やん」。そのマスターとのやりとりや、そこに集まる人とのつながりの楽しさ心地よさにあこがれ、定年後準備を進め、始めることとなった「酒菜やまさき」というこの場所。
少しずつ、島やんでの心地よさを味わえる場所となりつつあるようです。

毎月通って下さる常連さん。
ようやく店に来れたわ、という近所の方々。
何十年も会っていなかったのに、この場所に来ることを目的に再会できたという方々・・・。

お酒と料理と会話を楽しみながら、日々の生活をふりかえったり、あの頃の話に笑顔になったり涙を流したり。
まだまだ手際がよいとは言えませんが、そんな皆さんの集う場所となるように、これからも丁寧に料理とお酒(飲み物)を提供していきたいと改めて思いました。

10月24日(木)

これまでは、年に2回自宅へ遊びに来ていた子たちが、コロナ明け5年ぶりに集ったのが2月。そして開店祝いを持ってこの日、店を訪ねてくれました。

集まればいつも小学校時代の話。30年以上経っていても、あっという間にその時に戻るのが不思議な感覚。そして鮮明に残っている記憶。交流していた珠洲の小学校との楽しい思い出と、今の能登の様子があまりにかけ離れていることにも心寄せて。何かできることがあるはず。
初めてギターを弾けるようになったのもこのころ。みんなと一緒に歌った「IMAGINE」。下手なギターの伴奏。言葉も分からない英語。でも、歌詞に込められた願いだけはおぼえている。この不思議な感覚。

同僚さんとそのお仲間たちは、とてもとても懐かしいメンバー。先日おーまきちまきさんのLIVEを開催してくれた一歩のサポーターもされていて、そこで店の話に。昔からの知り合いで、何度も一緒に飲んだ経験もあるので、時間が経ったことも忘れるほど。お酒好きなところもうれしい。料理もいろいろ楽しんでもらえました。

人数が多くなると、注文の順番がごちゃごちゃになったり、忘れたりすることもありがち。なかなか注文の品が出てこないときは、どんどん声をかけてください。お願いいたします。

丹波の黒豆
カニカマとえのきの炒飯
この香りが店の外へも漂っているようです。

10月25日(金)

マシン導入。

通称ミドボンを接続

この日は予約で満席でしたが、準備を進めていると入口付近に人影。メニュー看板を確かめた後一度立ち去られ、そしてまた戻ってきて入店。満席だけれども18時半までなら大丈夫・・・ということでお一人様。
金沢在住だけれど、小松が実家で母親の入院看護で電車を利用して通われているとのこと。何度も店の前を通りかかって、気になっていて、思い切って入ってみたわ・・と。初めてのお店に入るというのは、ほんと、勇気のいることですからね。ありがとうございます。

ビールとおつまみ数品をご注文頂き、この町のこと、家族のこと、介護のことなどをお話しするうち急に涙ぐまれて。人に話すということは、自分の心を解放することもつながるのですよね。そういう時間、場所は本当に必要なのだと思うのです。ここがそういう場所であったならば幸いです。またゆっくりおいで下さい。

この日のご予約は、学校の研究授業お疲れ様&採用試験合格おめでとうの会、そしてやまさきの自宅がある地区の「防災マニュアル作成委員会」のメンバーご一行様。

今の学校現場は学力・生活環境・人間関係・不登校、それに加えアレルギーや流行病への対応、不審者対策などいろいろな角度からの配慮や取り組みが求められ、本当に大変な職業だなぁと思うけれど、それが分かった上で、新たに教員という仕事を選んで子どもたちと向き合おうとしている若い先生方が素敵だなぁと思うのです。この日も先輩方に囲まれ、いろんな学びをもらっていることを喜びながら、そして子どもたちへの愛情がひしひしと伝わってくる若い先生の話を伺うことができました。
これからも素敵な日々となりますように。

今年1月の能登半島地震をきっかけに、地区で毎月1度集まり、防災マニュアルについて話し合いながら、必要なものを揃えたり、防災訓練の計画を立てたりしてきた運営メンバーのご苦労様の会を酒菜やまさきで。

先日の防災訓練も、「誰かに何かしてもらう」のではなく、「自分がその当事者」であることを意識してもらうという目的で取り組みました。地区の方々も真剣に取り組んで下さったことがうれしいです。

「ちゃんと仕事をしてるか、見に来た」といいながら、メンバーの皆様ご来店。川北地ビールや日本酒や、料理の一つひとつに「こりゃ美味しい」と口々に。今度家族と来るわ、といいながら笑顔で帰っていかれました。同じ目的・意識を持ち、意見を交わしながら時を過ごす仲間との時間は、とても楽しく有意義なものです。そういう場所としてここを選んでくれたことにも感謝です。

10月26日(土)

この日最初のご来店は、小学校の支援員をされていたご縁で繋がったお二人。今は特別支援のお仕事をされている方もいらっしゃって、学校の、どちらかといえば反対側から子どもたちを俯瞰しながら見る立場。先生方の思いや子どもたちの気持ち、感覚を受け止めながら、子どもたちにとって、どう関わることが豊かでおだやかな時間となるのかを考えておられることが伝わってきます。それが本当にステキだなと思うのです。
物事は多面的。同じ事象でも、とらえ方1つで全然違って見えてくる物。同じ価値観を押しつけられることの苦しさは、大人も子どもも関係なく、しんどくなってくることでしょう。損得勘定では無く、本当に子どもたちへの愛情を持って関わる存在は、いて下さるだけで安心するのだと思います。またゆっくりお話しさせて下さい。
この日初収穫した柿の実。飾りとして店の入口付近に置いてあったのですが、柿好きだというこを知っていたのでお持ち帰りいただきました。

柿の木は、葉もカラフルで美しいです

柿もこれからどんどん収穫できると思うので、また食べに来て下さいね。

木曜日に来てくれた子たちの同級生が、偶然同じ週に予約を入れてくれていて。この店に来ることを目的に、10年以上ぶりくらいに会うことになったようです。料理がなかなか進まないので尋ねると「あまりに長い空白時間を、一つひとつうめていくのに忙しくて。でも料理は本当に美味しいし、絶対最後まで全部食べるから。」と。小松の市場で働いていて、「明日小松の市場のお祭りがあるから、ぜひ来て。」と。途中、友だち仲間とそのお連れ合いさんに連絡をして、店に来ることに。その日購入した白子を土産に、2人で来てくれました。連れ合いさんは泡盛好きで、今度は最初に連絡もらえば、自宅にある泡盛の瓶を持ってくるからね、などと楽しい会話。いろんなつながり、話題の広がりを楽しみました。

小松の市場まつりで購入したマグロ
マグロを贅沢に使って丼に
希望があれば、マグロや鰤、昆布締めの甘海老など
美味しい刺し身を使った丼も提供できます
お土産に持ってきてくれた白子は天ぷらにしてみました
こういう料理も希望があれば提供できます

2度目となるお子様連れのファミリーは「美味しいお魚を、また食べに来ました」と。今度はお母さんを誘って家族3世代で。前回同様、お刺身をお代わりでご注文頂きました。餃子も刺し身も炭火焼も。メニューを右から左まで全部注文する勢い!?で。作りながらとても楽しい気分に。泣き声さえも和みます。最後には笑顔で手をふって帰っていきました。また来て下さいね。

「秋のお酒を楽しみに来ました」と、もう毎月1度の例会として母娘でご来店のお二人。秋田のお酒を少しずつ飲み比べコースにて。お母さんは店に来るたびに知り合いと会うので、娘さんからは「毎回同窓会やね」と笑われてますとのこと。今回も、お隣に知り合いがいて、ゆっくりお話しできて楽しそうでした。そのうちきっと、みんな知り合いってことになるかも・・・。
11月は、それぞれ別の友人と来る予約を入れて下さっています。それぞれがその日、送り迎えをすることになるようです。12月28日(土)は、今年最後の営業日。オープンした年の最後の営業日は感謝祭にしようかな、というお話をしていたら、即決で「その日も予約します、2人で」とのお言葉。ありがとうございます。安心して送り出せる場所となっていることが、何よりもうれしいことです。

手づくり焼売 エンドウ豆も畑で収穫したもの

3日間全て満席、後半2日間は小上がりも使ってのフル営業。さすがにてんやわんやあたふたとなってご迷惑をおかけしましたかと思われます。
やはり基本はカウンター7席のみの営業となるようです。
木曜金曜でたくさん餃子が出たので、土曜日はきっと足りないだろうからと、その日だけ焼売を仕込んだのですが、予想に反して1つの注文もなく。まぁ、そういうものですよね。それは週末の家族のメニューとなりました。餃子はまた仕込みました。焼売は、試しに少し冷凍保存してみました。美味しく食べられるようなら、餃子のようにいつでも注文できるようにしたいと思っています。

第19週も、とても密度の濃い楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
葡萄や落花生など、畑の恵みもいろいろと。

酒菜やまさき
小松市材木町47番地
営業 木~土 午後5時~10時
ラストオーダー9時 ドリンクオーダー9時半
070-7784-3838

#おいしいお店

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