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1minute Projection Mapping in TOKYOでTokyo Tokyo賞を受賞しました✌️
2021年12月12日 明治神宮外苑 聖徳記念絵画館で開催された1minute Projection Mapping in TOKYO でTokyo Tokyo賞をいただきました。
日本のチームからは唯一の受賞でした。
東京都知事賞 (グランプリ)
「THROUGH THE NIGHT」THE FOX, THE FOLKS / インドネシア
TOKYO LIGHTS賞 (準グランプリ)
「Alegria」Romera Diseño e infografia SL (Los Romeras) / スペイン
審査員特別賞
「 Arco Iris 」Felix Frank /ドイツ
Tokyo Tokyo賞
「ジダイノテ Hands of New Age」01iMAGE / Noguchi Kazunobu / 日本
オーディエンス賞
「THROUGH THE NIGHT」THE FOX, THE FOLKS / インドネシア
1minute Projection Mappingとは
1minute Projection Mappingはアジア最大のプロジェクションマッピング国際大会です。2012年から始まり今回で9回目の開催、1分~1分59秒の短いプロジェクションマッピング映像を競います。
テーマは「HOPE(希望)」
今回TOKYO LIGHTSのメインイベントとして開催され、54の国と地域から246のエントリーがありました。
実際に会場で投影されるファイナリストは19組、日本からは3組が選出されました。はじめましてのギョームさん、そして、モーターさんは古くからの知り合いでずっと仲良くしてもらっています。みんなの作品を鑑賞しながらいろいろな話で盛り上がりました。
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motordrive「purification」
https://youtu.be/X7YPmKjqyK4
iineStudio (Guillaume Pinto)「Humanity ‘s Savior – 人類の救世主」
https://youtu.be/Xq7cSIr7nYM
審査員のみなさま
・石多 未知行 氏(プロジェクションマッピング協会代表/大会総合プロデューサー)
・南條 史生 氏(キュレーター / 森美術館特別顧問)
・真鍋 大度 氏( Rhizomatiks / アーティスト / プログラマー / DJ)
・本広 克行 氏(映画監督 / 演出家)
・冨吉剣人 氏・生水真人 氏 / FLIGHTGRAF(オーディオビジュアルユニット/ アーティスト)
・Bart Kresa 氏(アメリカ/BARTKRESA studio代表、マスタープロジェクションデザイナー)
・Hendrik Wendler 氏(ドイツ/GENIUS LOCI WEIMAR マネージングディレクター)
・Joanie Lemercier 氏(フランス/ヴィジュアルアーティスト)
・Julia Shamsheieva 氏(ウクライナ/3D・モーションデザイナー)
MCに古坂大魔王さん
TOKYO LIGHTSオフィシャルアンバサダーに白石麻衣さん
作品コンセプト
『ジダイノテ Hands of New Age』
ジダイノテは次代の手、または時代の手。絶望の時代を救うのは次の世代の活きたクリエイティビティではないかと考えました。
「ジダイノテ」は瓦礫の中から一つの「可能性」を拾い上げ「アイデア」へと昇華します。
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白いキャンバスを前に「遊び心」で世界を塗り上げます。
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音にあわせ踊る「センス」で世の中に彩りをあたえ、指一つで「コミュニケーション」をとります。
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ツールを使いこなし着々と次の「時代」を創りあげる「ジダイノテ」こそが希望である、そうなって欲しいという思いを表現しました。
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審査員からの講評
審査員 南條史生氏から講評をいただきました。
我々が今生きている時代は大変困難が多い時代だと思います。
環境問題とかコロナも出てきましたし、国際間も緊張している。
そんな状況の中で作者はクリエイティビティが非常に大事だと、創造性というものを大事にしようと
それを人間の手にたくして、その手が絵を描き、描いたえはおもちゃ箱をひっくり返したような非常にカラフルな世界に発展します
その中にはスマイルフェイスもあったりして、楽しくなっていくわけです
ですからどんな方でも安心して楽しくユーモアを持って見られる作品
その中に非常に強いメッセージ、創造性が大事だということが込められているというところを大変高く評価しました
演出について考えた事
プロジェクションマッピングは建物を活かしたダイナミックな3次元での演出が効果的です。
今回自分はこの手法を積極的には取り入れない事にしました。
理由は他のチームに比べて圧倒的に作業できる時間が限られている事(自分はほぼ1人で制作しました)、そして立体的な建物である聖徳記念絵画館を2次元の表現で塗りつぶしたかったからです。
自分のテーマである「次世代のクリエイティビティが希望」であるというものを表現しようとした時、この日本で一番共感を覚えてもらうクリエイティブはなんなのかを考えました。それで見つけたのが「スマホ」でした、そこから派生しコンピューターで作られるモーショングラフィックス、3DCG、そこに至るための一番最初のクリエイティブ「落書き」というアイデアを導き出しました。
スマホ、落書きを表現するときに3次元的表現はむしろ邪魔だと考え、ドットが平面的に並ぶビジュアルを思いつきました。(ただし3Dマッピングを解ってないなと思われたくなかったので「解ってるよー」と説明するための要素を入れるのに結構苦労しました😅)
今の生きたクリエイティブを表現し、今の日本で生きる人たちに共感してもらうために、先鋭化されすぎた3次元表現を、捨てて臨むことにしました。
そこまで半月ほどプロットを練りつづけ、1ヶ月ほどで一気に制作しました。
さらにこまかい演出を練る上で大事にした事は…
・誰もがわかる具体的な要素と抽象的な要素のコントラストをはっきりつける。
・今の日本で暮らす人達に伝わる共感される文脈をもったモチーフを正しく使う🥺
・複雑な立体感をつけない
・実写を使う、誰でもいいわけじゃない、本当に自分が希望をもっているジダイノテ→息子出演
などでした、あとで見返して次の制作に役に立てるためにメモっておきます。(増える予定あり)
1minute Projection Mappingは誰もが参加しやすい大会
プロジェクションマッピングで一番(?)大変なのは建物を計測し3Dモデルを作成しプロジェクターをどのように配置するかなどの設計の部分です。
実は1minutePMはその大変な部分を運営が全部やってくれて、参加者は映像だけを作って納品するだけでいいというとても気軽に参加しやすいコンテストなのです。時間も1分という制限があるのでとんでもなく重い処理を走らせるCGでもレンダリング時間はそんなにかかりません。
フリーランス期間で時間がない中応募できていたのもこの参加のしやすさが理由です。
プロジェクションマッピングに興味がある方は是非応募してみてください。
自分が作った作品が超高解像度で建物に投影され、観客の皆さんが反応する様子を見るのはとっても楽しかったですよ!
受賞してから思う事
過去4回チャレンジして、5回目で賞をいただくことができました。
要因の一つには経験値がたまってきたというのもあるのですが、今回大きく違った点として、「しっかりと考える時間を確保できた」ことがあるのかなと思っています。昨年から所属しているピノー株式会社の個々のメンバーの創作活動を尊重する方針にはとても感謝しています。
制作者は常に孤独です、自分の中にあるアイデアを形にする作業を助けてくれる人はいません。
しかし、その姿を必ず誰かが見ていて今回の自分のように評価してくれたり、助けてくれたりします。
自分はそうやっていろんな人に助けていただいて今があるのだなと思い返すいい機会になりました。
このような栄誉ある賞をいただき大変嬉しく思います。
今まで自分に関わっていただいている全ての方に感謝します。
次はグランプリとるぞ!!!!
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credit
ジダイノテ Hands of New Age
Direction,3DCG,Motiongraphics,Composite: 01iMAGE / Noguchi Kazunobu
Sound Edit: Nakao Montea
ぐるぐる落書き: 息子
もしかしたら史上初の絵画館に落書きした子供なのでは…
公開審査会の様子
関連リンク
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