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亡くなった人と一緒に食べる最後は助六?

「感動葬儀。フューネ」です。

お葬式にはかかせない食べ物助六寿司。美味しいですよね。豊田の火葬場ではほとんどのお客様は助六を召し上がられます。
もともと助六は歌舞伎の幕間に食べるもの。同じく、第一幕と第二幕の間に食べるお弁当で有名な名前がついたのが幕の内弁当。助六は幕の内弁当のお寿司版です。

「助六」は歌舞伎の人気演目
「助六由縁江戸桜」(すけろくゆかりのえどざくら)の主人公。主人公「助六」が江戸吉原の遊女「揚巻(あげまき)」に恋をするおはなし。
「揚巻」にちなんで揚げ寿司と巻き寿司が入っているお寿司を助六寿司という名前をつけたとか

この洒落、最高ですね!!

当然揚げ寿司だけでも巻き寿司だけでも助六寿司にはなりません。どちらかというと日常の生活に食べるお寿司がなぜ「お葬式では助六」になったのでしょう。
それは助六寿司の食材にお魚やお肉が使われていないから。身内が亡くなったら、忌があける49日間、魚や肉を一切食べず精進することが故人への供養とされています。助六寿司は精進期間中に堂々と食べれるお寿司なのです。そんなことから本来の目的でなくお葬式で食べることが有名になったのです。

実は愛知県の火葬場で食べる習慣があるのは豊田だけ。名古屋にはありません。なぜなら、豊田の火葬場には広い待合室があるからです。名古屋は火葬場で食事をする場所が十分にありません。その代わりお葬式の前に「出立ち料理」食べます。出立ち料理も魚や肉類は一切使われておりません。
「亡くなった人と一緒に食べる最後のごはん」
という意味が込められています。ところ変われば葬儀文化は全く異なります。


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