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お数珠のおはなし 役割篇
「感動葬儀。フューネ」です。
前回の書き方に続いてお数珠についてのおはなし。
今回は役割篇です。
もともと数珠は念仏の回数を数える道具でした。
その使い方からそのまま数珠と呼ばれ、その名称が残ってきました。
「南無阿弥陀仏」に代表されるような各宗派のお念仏を数えるのに
最適な道具です。
お念仏を唱えながらお数珠の珠をはじいていきます。
お数珠はこのようにお念仏を唱える時に使われる為、
念珠とも言われています。
お数珠の役割の中で以外に忘れられているのが、慶事用の使い方です。
お数珠が使われるのは決して葬儀や法要の時だけではありません。
お数珠は「寿珠(じゅず)」と書きまして、
むしろ”おめでたいもの”です。
本来は成人・婚約・結婚・入学・卒業・就職・誕生日などに
プレゼントにされるものなのです。
今でも「結納の品」としてお数珠を必ず持たせるところもあります。
結納の時、ご先祖さま(仏壇)の前で、婚約の報告をする。
ちょっと前まではあたりまえの日本の文化でした。
結婚式当日、ご先祖さま(仏壇)の前で結婚の報告をする。
お祝いの報告でお数珠は欠かせない道具なのに
ご先祖さまに結婚の報告をされる方は今は本当に少なくなりました。
ちなみに、仏前結婚式をすると司婚者(住職)から、
紅白のリボンがついた結婚数珠が授与されます。
これからは是非、お祝いでもお数珠を使ってみてください。
そして、お先祖さまを大切にしましょう。