本籍とは
「感動葬儀。フューネ」です。
本籍とは一言で説明すると戸籍の所在場所です。
日本の現行戸籍制度において、戸籍に記載される人が任意に定める、
日本国内のいずれかの場所のことなのです。
本籍は現住所とは無関係に日本国内の地番があるところであれば、
戸籍に記載される人が任意に定めることができます。
つまりどこでもかまわないのです。
どこでもかまわないのですから、結果的に1か所の土地に何人かの
本籍が置かれることもあります。
日本で最も本籍にしている人が多い地番は
東京都千代田区千代田1-1-1
皇居の住所なのです。
他に人気の住所地は「富士山山頂」「 国会議事堂」
「首相官邸」「東京スカイツリー」
「甲子園球場」などに本籍を置く人が多いのだとか。
とにかく、本籍地は自分は何者なのかを立証する書類の置き場所が
本籍なのです。
さて、本籍は現住所とは違い日常の生活の中でさほど、意識する
ことはありません。その為、自分自身の本籍がどこにあるのかが
解っていない方は非常に多いのです。
特に引っ越しを繰り返している方だとどこに本籍を置いてきたか
解らなくなってしまったり、何十年も前に以前の住んでいた場所に
本籍が残っていたりするものです。
人が亡くなると戸籍を抹消する必要があります。
厳密にいうと戸籍は抹消ということでなく、「死んだ」という事実を
書き加えることが多いのです。なぜならば戸籍は家族単位で
登録されており、その家族(親族)が残っている限りは残して
おかなければなりません。そうしないと自分の子孫たちが自分は
どこから来たのか、何者なのかが解らなくなるのです。
葬儀の打ち合わせの際には必ず、お亡くなりの方の本籍地を
ご遺族の皆様にお伺いします。前述すた理由で即答を出来る方のほうが
少なく、調べて貰うことになるのですが、以前であれば
「運転免許証に記載がありますよ」
とアドバイスをすれば良かったのですが、今は記載がありません。
これは結構不便なことなのです。
ご遺族の皆様は時として親戚縁者の皆様に聞くのですが、それでも
解らないこともあり、そのような時は現住所のある役所に出向いて
調べて貰うしかありません。
いざという時に慌てないように、現住所同様に本籍地を子や孫にも
情報を共有しておくことはとても大切なことです。
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