須弥山
「感動葬儀。フューネ」です。
お仏壇の中には大抵の場合「段」があります。2段、3段となっている
ものがありますが、なぜ「段」があるのでしょうか。
単なる中に飾る仏具の見栄えの為ではないのです。
ではいったい何を模しているのでしょうか。
実は、「山」を模してつくられているのです。
その山の名前は「須弥山(しゅみせん)」といいます。
須弥山は、古代インドの世界観の中で中心にそびえる山であり
人間が計り知れないようなとてつもなく大きな山であるのです。
須弥山の上空には、仏様たちがいます。その天上も二十五段階に
なっていて、それぞれの階層には仏さまとたくさんの菩薩さまが
いる宮殿があるそうです。
お葬式で使う祭壇の「段」も須弥山を表しています。
祭壇は仏教的な意味合いが多く含まれているパーツが多い
のですが、いつしか、葬儀を取り扱っている葬儀社の社員すら、
その意味を知らないレベル社員が増えているのです。
プロですらこのレベルですから、お客様が仏壇や祭壇の「段」に
深い意味を求めてこないことも事実です。
もちろん、本来の意味よりも供養する「心」のほうが大事であり、
意味合いの重要性はそれほどでないと思いますが、
「段」の一つに仏教の世界観が秘めていることを知っているだけで、
見方が変わるのです。
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