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スタートアップ投資TVから「投資の目利き力を鍛える」Vol.2-nat株式会社-

「投資の目利きマガジン」の第二弾記事です。

投資の目利き力を鍛えるためには、第一線で活躍している投資家の質問から学ぶ

投資の目利きマガジンのコンセプト

このマガジンでは、FUNDINNOがスポンサーとなっている「スタートアップ投資TV」の番組内の「投資家の質問」に焦点を当てて「投資の目利き力を磨くヒント」をお伝えしていきます!

前回の第一弾では「生鮮×早朝宅配で日本の物流を塗り替える」カノエさんをテーマに取り上げました。

今回も、ピッチに対する質問から、投資の目利き力を鍛えるポイントを抽出していきます。

第二弾は、natさんのピッチをテーマに、投資の目利きポイントを解説していきます!

【45兆円市場】テック系投資家から厳しめ評価が炸裂!|スタートアップ投資TV

natの劉社長のピッチプレゼンに対して、投資家からはどのような質問がされたのでしょうか?

投資家が切り込んだ質問まとめ

最初に、SGcapital曽我さんの質問をご紹介します。

■顧客層に対する質問
Q.お客様は、中小の工務店か、大企業エンタープライズなのか?

A.半々です。ターゲットとしているのは地場の中小工務店さんです。

ポイント
ビジネスの発展性を支えるターゲット定義を確認する

投資の目利きポイント

質問の意図を図解で解説します。

ターゲットの優先順位を考える

キープレイヤーズ高野さん

続いて、キープレイヤーズ高野さんの質問のご紹介です。

ユニットエコノミクスに関する質問
Q. お客様1社あたりの支払い金額はどのようになっているのか?
A. 初期費用が1万円で、年間で7万2千円、月額は9千円のプランで提供しています。

Q上場しているSaaS企業は月額10万円以上となっているため、単価が一桁ではユニットエコノミクスが合わないのではないか?ユニットエコノミクスはどうなているのか?
A. ユニットエコノミクスは、3.17となっており数字は悪くない。解約率は20%前後なので、さらに改善してユニットエコノミクスを最適化していく。
今後は単価を上げるより、ターゲットとしている中小工務店様が導入しやすい価格で提供をしていきたいと考えている。

ポイント
ユニットエコノミクスを理解して、ビジネスが健全に発展していくかを理解する

投資の目利きポイント

質問の意図を図解で解説します。

ユニットエコノミクスとは
ユニットエコノミクス最適化アクション

チャットワーク山本正喜さん

最後に、チャットワークCEOの山本正喜さんの質問からご紹介します。

技術質問
Q. 技術優位性の担保が鍵になると考えており、今後は大手が参入してきたとしても技術優位性は担保し続けることはできますか?
A. アリゴリズムとしてミリ単位の計測はできているところはいない。大手でも数億円かけても開発できていないと聞いている。そのため先行優位性を出していければ勝てると考えている。

Q. 先行者優位も、キャッチアップされると差がなくなってしまうと考えている。どのように差をつけていきますか?
A. スキャナーを普及させ、実空間に物(家具)をおいてシミュレーションできるような世界をつくっていきたい。そこができれば優位性を築けると考えている。

ポイント
テック系企業は技術優位性を理解し、中長期的なビジネスモデルと技術優位性がどのようにつながるかを考える

投資の目利きポイント

質問の意図を図解で解説します。

技術優位性も見極める

まとめ

今回の投資の目利きポイントをまとめます!

  1. ビジネスの発展性を支えるターゲット定義を確認する

  2. ユニットエコノミクスを理解して、ビジネスが健全に発展していくかを理解する

  3. テック系企業は技術優位性を理解し、中長期的なビジネスモデルと技術優位性がどのようにつながるかを考える

スタートアップTVの動画は、他の回も投資の目利き力を磨く見どころが盛りだくさんです!
今後も連続シリーズとしてご紹介していきます!

最後まで読んでくださりありがとうございました!


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