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【マッチレビュー】Bリーグ 24-25 B1第21節 GAME2 群馬vs北海道

GAME1のマッチレビュー

ロスター

群馬クレインサンダーズ

レバンガ北海道

スタメン

群馬クレインサンダーズ

レバンガ北海道

試合結果とボックススコア

1Q 群馬 18-17 北海道

2Q 群馬 31-46 北海道(群馬 13-29 北海道)

3Q 群馬 56-57 北海道(群馬 25-11 北海道)

4Q 群馬 73-68 北海道(群馬 17-11 北海道)

試合展開

両チーム共にGAME1と同じスタメン。マンツーマンで守り合う中、八村の3ptにより群馬が先制し、そこから2ptずつ打ち合う展開へ。北海道のフィールドゴールは寺園、クリーナーの2ptが中心となり、スローペースで進む中、1Q後半には群馬は細川が3ptを決める。その後の保持局面が続かない群馬に対し北海道が先行するも、3tdユニットにおいては細川、ティーマンの連続3ptに加え、ジョーンズが終了間際のファールドローによるフリースローを決めて、群馬がリードチェンジ。群馬の1点リードで2Qへ。

リードチェンジは果たしたものの、2Qも保持局面の連動性が上がらない群馬に対し、北海道は菊地の2pt、3ptでの連続得点によりリードを奪い返す。ファールドローから北海道のチームファールを積み上げた群馬だが、保持局面においては得点が固まることに。2Qの北海道は、アウトサイドシュートのタッチが上がり、島谷、盛實、クリーナーが次々と3ptを沈めて、リードを二桁点差へと広げることになる。

オフィシャルタイムアウトを挟み、ディフェンスを3-2のマッチアップゾーンに切り替えた群馬に対し、北海道は中央からの島谷のペイントタッチによりインサイドを打開。次のポゼッションでは、クリーナーがウィングから3ptを沈めるなど、in-out両面においてリズム良くオフェンスを展開する。右45°起点の北海道のオフェンスが機能し、15点のリードを奪うことに。群馬はティーマンとのコンビネーションから、ジョーンズが3ptを決めると、ディフェンスはフルコートプレスを仕掛けつつ、ハーフコートでのマッチアップゾーンを継続。しかしながら、北海道は盛實の連続3ptによりリードを着実にキープし、15点リードで折り返す。

後半の群馬は、スタメンから藤井、細川、ジョーンズ、パーカー、ターズースキーへとユニットを切り替え。北海道は負傷のラモスに替わり盛實が入るラインナップで臨む。ディフェンス強度の高い入りとなり、ファストブレークから群馬がジョーンズのバスケットカウントで先制。群馬はジョーンズをボールホルダーとして、ターズースキー、パーカーのインサイドアタックをオフェンスの起点へ据え、リムに近い位置での試投から追い上げを図る。

一方の北海道は、寺園が90°からの3ptを連続で沈めるなど、アウトサイドシュートをメインとする。群馬は、ノーチャージエリア付近で特に激しくコンテストするディフェンスを徹底。保持局面において、ターズースキーのバスケットカウントにより一桁点差へ迫ると、続く八村、藤井の3pt試投は落ちるも、ターズースキーがオフェンスリバウンドから獲得したフリースローを決めて7点差へと猛追。

群馬はここからディフェンスをオールスイッチに切り替え、ノースリーを第一としたディフェンスを敷く。攻→守へのポゼッション切り替えにおけるインバウンズにおいては、フルコートプレスを仕掛ける群馬に対し、北海道は保持局面が停滞し、攻めあぐねる時間が続く。クリーナーのディープスリー以外の得点が続かず、群馬はファールドローからフリースローで追い上げる一方、3Q終盤には辻が2pt、3ptを連続で沈め、北海道の1点リードで4Qへ。

4Qは開始からハードに守り合う展開となり、両チーム共に3分以上得点が動かない立ち上がり。群馬は再び保持局面が停滞し、寺園がペリメータージャンパーを沈めて北海道が先制するも、北海道もフィニッシュ局面に苦しみ、試合はスローテンポとなる。細川のペリメータージャンパーが決まり、北海道の1点リードでオフィシャルタイムアウトを迎えると、明けの北海道のオフェンスにおいて藤井がスティールによりターンオーバーを誘発させることに。直後の群馬ポゼッションでは、その藤井が4点プレーを成立させて、群馬がリードチェンジに成功する。

北海道は盛實のペネトレイトにより反撃すると、残り1分の場面では寺園がトップから3ptを沈めて再びリードを奪い返す。だが群馬はすぐさまジョーンズが同じ位置から3ptを決め返し、リードチェンジの応酬に。盛實がリムアタックから獲得したフリースローを揃えて北海道が同点とするが、ジョーンズがペネトレイトでまたもや即座にリードを奪い返すと、ここからのファールゲームをクローズした群馬が勝利。

バイウィーク前の21節は、群馬がホームで連勝した。

雑感

1Qから北海道がリードした展開。群馬1Q終了間際一時リードチェンジに成功するも、2Qはチームでの3ptを7本沈めた北海道が突き放し最大16点リードを得るなど、主導権を掌握。

3Q群馬は、7本のフィールドゴール成功の内4本をペイントエリアから、2本を3ptで沈めるなど、ペリメーター試投は捨て得点期待値の高いショットセレクションを選択し、猛追北海道3pt以外のフィールドゴール試投を全て失敗するなど苦しい3Qに。

4Qディフェンスを締め直した北海道が盛り返しつつ、要所でのディフェンスから奪ったポゼッション藤井が4点プレーを成立させるなど、群馬が反撃。紙一重の勝負を制することとなった。

前半の群馬は、特に3ptライン付近でのディフェンスがやや緩慢となり、盛實の連続3ptを許すなど、ディフェンスから崩れることに。後半の立て直しこそ成功したものの、バイウィーク後へ向けて課題は残した印象である。

気になったオフェンスのムーブ紹介

初めての試みですが、オフェンスムーブの紹介をしたいと思います。

図1.1Q3分35秒の細川&ターズースキーのハンドオフ

1Q残り3分35秒の場面。局面は群馬のオフェンスで、黒が群馬緑が北海道。群馬のボールハンドラーは細川(SG)ハンドオフはターズースキー(C)、ディフェンスは島谷(PG)クリーナー(C)のシチュエーション。

エンドライン沿いに、ジョーンズ、パーカー、フリッピンが待機し、3ptラインの後方へ大きなスペースを作ってスタート。ボールターズースキーへ預けた細川はターズースキーのハンドオフに対して大外からカット。そのままキャッチ&シュートで3ptを沈める、というシンプルなムーブである。

このオフェンスのムーブの肝は、局所的な2対2を作り出している点。ボールに関与しない3人がエンドライン側に北海道のディフェンスを引き付け、2(細川&ターズースキー)対2(島谷&クリーナー)の状況を作り、ハンドオフからフリーになった細川が3ptを成功させることとなった。

シンプルながらも効果的なスペースメイクの一例でした。

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