【コンピレーションレビュー】第100回天皇杯 2次ラウンド 群馬会場 DAY1 2024.9.21
こんにちは。ボナファイド・ボーラーです。
2024年9月21日、オープンハウスアリーナ太田で行われた第100回天皇杯(全日本バスケットボール選手権大会) 2次ラウンド 群馬会場 DAY1 に現地観戦しに行きました。
今回は、現地観戦した信州(B2)vs愛媛(B2)、群馬(B1)vs静岡(B2)、八王子(B3)vs白鷗大学(大学)の3試合まとめて、コンピレーションレビューを書きたいと思います。
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オプアリ着雷
※7ヶ月ぶりにいつもやってるやつ
今日はここから
※オプアリ着雷と同様
信州ブレイブウォリアーズ(B2)vs愛媛オレンジバイキングス(B2)
試合結果
1Q 信州 24-18 愛媛
2Q 信州 36-42 愛媛(信州 12-24 愛媛)
3Q 信州 66-66 愛媛(信州 30-24 愛媛)
4Q 信州 99-92 愛媛(信州 33-26 愛媛)
ボックススコア
試合展開
信州はビュフォードが不出場。1Qは信州が先手を取るも、外国籍が全員揃った愛媛が2Qで主導権を奪い、リードして折り返す。3Qは信州が巻き返すと、同点で迎えた4Qで信州が打ち合いを制して勝利。同一カテゴリー同士の一戦は信州が制し5回戦へ進出。
雑感
信州は、スタメンをマーシャル、ウッドベリーのon2で臨むが、ビュフォードが不出場のため、on1を余儀なくされる時間帯が出来るなど、前半はタイムシェアにやや苦労した印象。on1の時間帯ではウッドベリー、チェンバースの3ptを中心に外角から得点を重ねると、後半の勝負所では石川、マーシャルのホットラインが躍動し、石川は22得点17アシスト、マーシャルは31得点8リバウンドを記録。石川がペネトレイトして、ペイントでマーシャルが仕上げる、というインサイド重視のオフェンスが功を奏したように見受けられる。
愛媛については、司令塔の古野がゲームをコントロール。ケニー・ローソン・ジュニアが(※本人比で見れば)やや大人しめの16得点という結果となったが、青木、大友、俊野らが高確率で3ptを沈め、チーム全体で51.4%という理想的な3FGを記録。チーム全体としてのバランスも、攻守共に非常に良く嚙み合っていたように見受けられるが、新加入PGジョナサン・スタークのインパクトは、全ての好材料を凌駕する程に強いものに。特に、自らドリブルで仕掛けての展開力の高さは並外れて優れており、切れ込んでからのキックアウトでゲームを動かせば、外角においてもステップバックスリーを決めまくり、最終的に35得点を記録するなど、衝撃の公式戦デビューを飾っている。
試合の総評としては、編成のアドバンテージとスタークの個を生かした愛媛に対し、石川、マーシャルのホットラインを軸に地力の高さを見せつけた信州がかわした形。信州は5回戦で川崎(B1)との一戦に臨むことになる。
群馬クレインサンダーズ(B1)vsベルテックス静岡(B2)
ボックススコア
試合結果
1Q 群馬 27-16 静岡
2Q 群馬 49-31 静岡(群馬 22-15 静岡)
3Q 群馬 63-53 静岡(群馬 14-22 静岡)
4Q 群馬 91-76 静岡(群馬 28-23 静岡)
試合展開
カテゴリーの異なる2チームの対戦。1Qからホームの群馬が堅守からゲームの主導権を握ると、18点のリードで前半を終える。3Qも群馬が優勢に試合を進めるが、クォーターの終盤にはブラントやディレイニーのポストアタックにより、静岡が盛り返す。4Qは藤井のバスケットカウントで先制した群馬が主導権を握り返し、そのままリードチェンジを許さずゲームクローズ。ホームの群馬が5回戦へ進出。
雑感
群馬は、ジョーンズが21得点とオフェンスを牽引した他、ターズースキー(13得点)、藤井(12得点)、細川(11得点)、八村(10得点)という得点バランスの良さを見せることに。プレータイムもジョーンズの27分41秒が最長となるよう敷き均して抑え、次を見据えたクロージングに成功。この試合が公式戦デビューとなったヨハネス・ティーマンは、19分6秒の出場で7得点3リバウンドを記録するも、最大の持ち味としているディフェンス面おいては、ポストディフェンスにやや緩さが見られるなど、コンディション調整はまだ途上という印象。
静岡は、こちらも新加入のフィン・ディレイニーがプッシュとインサイドアタックで気を吐き、19得点を叩き出してオフェンスを牽引。共にインサイドで存在感を見せたハーラー、要所でのC&Sで12得点を記録した増田らがハイパフォーマンスを見せ、オフェンスにおいてはB1の群馬に対しても脅威を与えた一方、ディフェンスにおいては3ptを11本被弾するなど、群馬のオフェンス力には手を焼いたように見受けられた。
総評としては、静岡が速い攻撃により群馬のディフェンスへ一定の脅威を与えるも、オフェンスの火力の強度でカテゴリーの違いどおりの力の差を見せた群馬がアップセットを許さず。次戦は八王子(B3)との対戦となる。
東京八王子ビートレインズ(B3)vs白鷗大学(大学)
ボックススコア
試合結果
1Q 八王子 29-20 白鷗大
2Q 八王子 49-32 白鷗大(八王子 20-12 白鷗大)
3Q 八王子 70-54 白鷗大(八王子 21-22 白鷗大)
4Q 八王子 89-75 白鷗大(八王子 19-22 白鷗大)
試合展開
プロと大学という、これまたカテゴリーの異なる2チームの対戦。1Qは白鷗大が速攻から陳岡、佐藤が連続で得点し、一時リードを得るが、ギル・ジュニア、サリバンらインサイドの強度に勝る外国籍選手を中心に、八王子がリードを奪い返すことに。主力の固定化を強いられた白鷗大に対し、後半は八王子がリードを広げていく。4Qのスコアでは白鷗大が巻き返す気概を見せるが、プロとしての矜持を見せた八王子が試合を制することとなった。
雑感
八王子はカテゴリーの違いによるインサイドのアドバンテージを最大限生かした形。ギル・ジュニア、サリバン、ドブラスがそれぞれ21得点、19得点、18得点と、外国籍選手のペイントアタックを軸に試合を優位に進めることに。ただ、ペイントエリアにおけるゴリ押し一辺倒ではなく、白鷗大の2-1-2ゾーンに対して丁寧にハイポストを経由するセットを作る場面を見せるなど、スペーシングの意識の高さは垣間見えることに。アウトサイドの局地戦においても、伊藤、大城のディフェンスは堅く、全体を通してプロー大学の力の差は見せた印象である。
白鷗大は司令塔、佐藤涼成が攻守共にチームを牽引。クイックネス抜群のドライブを突破口に21得点を決めれば、タイトなディフェンスにより八王子のバックコートに対してプレッシャーをかけ、アップセットに挑む気概を見せる。要所での得点を積み重ねたポーグ、奥山、陳岡、インサイドでのディスアドバンテージを跳ね返そうとペイントエリアで奮戦したモンガら、個々のハイパフォーマンスも光った内容。しかしながら、38分42秒出場の佐藤涼成、37分37秒出場のモンガを筆頭に主力級のプレータイムはかさみ、アップセットを実現するまでには至らず。
総評としては、白鷗大としては随所にアップセットを達成する気概を見せたものの、プロとして地力に勝る八王子がプロらしい緻密さを見せながら、力どおり寄り切った試合。八王子は5回戦で群馬(B1)と対戦する。
お読みいただきありがとうございました!
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