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【マッチレビュー】Bリーグ 23-24 B1第5節 GAME1 群馬vs茨城

ロスター

群馬クレインサンダーズ

茨城ロボッツ

スタメン

群馬クレインサンダーズ

茨城ロボッツ

試合結果とボックススコア

1Q 群馬19-17茨城

2Q 群馬40-31茨城 (群馬21-14茨城)

3Q 群馬57-46茨城 (群馬17-15茨城)

4Q 群馬79-72茨城 (群馬22-26茨城)

試合展開

八村のフェイドアウェイシュートがオープニングゴールとなりゲームがスタート。群馬は序盤からハーフコートマンツーマンと変則的な3-2ゾーンを併用しながら、ディフェンスの強度を高めていく。

1Qでの茨城のオフェンスはインサイドへのアタックがメイン。ミスマッチを作りながら山口、タプスコット、ケネディがペイントエリアから2ptを決める。一方の群馬はアウトサイドからは八村の3pt、インサイドからはターズースキーのリムアタックを中心にバランスよく得点し、リードする展開に。

セカンドユニットにおいては、ケネディを核としたオフェンスが機能した茨城が盛り返すも、群馬もマーフィーがアタックからのフローター、3ptを決め、群馬2点リードで2Qへ入る。2Q開始からメンバーをスタメンへ戻した群馬は、パーカーの3ptを皮切りにオフェンスのリズムを掴むと、八村のプルアップジャンパーとバスケットカウント、ターズースキーのアリウープ、フリッピンのペネトレイトが次々に決まり、茨城を一気に突き放す。

2Qでオフェンスが停滞した茨城はタプスコットの1on1からの得点で繋ぎ、我慢の時間が続く。群馬は高い強度のディフェンスから茨城のターンオーバーを誘発すると、ファストブレークからフリッピンが決め、リードを広げることになる。シュートタッチに苦しむ茨城に対し、群馬はディフェンスリバウンドを着実に押さえることで主導権は渡さない。逆に群馬のポゼッションにおいてはターズースキー、パーカーがオフェンスリバウンドに飛びこみ、セカンドチャンスを拾っていく。

茨城は好調のケネディのアタックで食らいついていくも、高いインテンシティを見せる群馬ディフェンスの攻略には苦戦。前半を40-31と群馬リードで折り返すと、3Qは前半終了間際の茨城のベンチテクニカルにより与えられた辻のフリースローからスタート。中村と八村が交錯するなど少し荒れた試合展開となる中、茨城はタプスコットが3ptを決め気を吐くも、茨城の2-3ゾーンに対して、群馬は辻を中心としたセットから3ptやフリースローで加点し、後半もリードをキープする流れ。

3Qのセカンドユニットの時間においては、群馬がオフェンスの構築に苦戦。逆に茨城はターンオーバーやフリースローからの得点で粘りを見せる。だが3Q終盤にはターズースキーのボスハンドダンク、辻のジャンプシュートが決まるなど群馬も譲らず。3Q終了間際にはマーフィーのシュートブロックからフリッピンがブザービーターを沈め、57-46の11点差で4Qへ。

4Qは両チーム共に高いディフェンス強度を見せ、お互いに立ち上がりの得点を譲らない。このクォーター序盤においてオフェンスリバウンドをことごとく回収した茨城がセカンドチャンス、サードチャンスを作っていくも、2分が経過したところでターンオーバーを喫すると、フリッピンのファストブレークで群馬が均衡を破る。

ディフェンスリバウンドで苦しむ群馬はターズースキー、パーカーをコートへ戻すと、ここから徐々にメンバーをスタメンへ切り替えていく。茨城は山口の3pt、鶴巻のペネトレイトで突破口を作りたいところであったが、オフェンスの構築には引き続き苦戦することに。一方の群馬も、並里からターズースキーのアリウープが決まるなど見せ場は作るも、突き放すまでには至らず、ゲームは10点差前後で進んでいく。

オフィシャルタイムアウト明け、群馬は辻が3ptを決めると、茨城もすかさずケネディのフリースロー3本で同点に戻す。次のポゼッションを守った茨城はケネディが3ptを沈め、6点差のフル2ポゼッションまで追い上げることに。タイムアウト明けには、群馬はパーカー、並里が続けて得点し10点差とすると、ディフェンスではマンツーマンからプレッシャーを強め、勝負をかけにいく。

残り2分半の局面においては辻が3ptを決め、茨城の追撃を振り切る展開に。だがリーグ戦初勝利へ向け、最後まで諦めない茨城は中村がタフな3ptを決めると、残り21秒でケネディも3ptを沈めるなど5点差まで追い上げる猛追を見せる。

しかしながらファールゲームからのフリースローを辻が確実に決めると、直後のタイムアウト明けの茨城のインバウンズにおいては5秒バイオレーションに持ち込むなど、最後まで攻守の集中を切らさなかった群馬が3試合ぶりに勝利。ホーム、オープンハウスアリーナでのGAME1を制した。

雑感

3試合ぶりの勝利となった群馬。攻守において抜群に噛み合った、という内容ではなかったかもしれないが、今シーズンのチームスローガンでもある激しいディフェンスから、持ち味としているファストブレークで点を取るなど、十八番ともいえる速い試合展開。言うならば原点回帰の試合展開に持ち込めたことが、勝利の要因と言えるのではないだろうか。

一方の茨城はリバウンド数において

群馬35-42茨城

と圧倒したものの、群馬が固く守ったペイントエリアの攻略には終始苦戦。頼みのアウトサイドシュートのタッチも思うように上がらず、リーグ戦初勝利への望みはGAME2へ持ち越しに。

GAME2においては、群馬はGAME1同様にペイントエリアを攻略させないことが第一となる。リバウンド数では茨城の後塵を拝したものの、押さえたい局面においてのリバウンドは回収に成功した印象。ゆえにGAME2で必要なことは継続性である。GAME1と同様の試合展開に持ち込むことが出来れば連勝も見えてくるはずだ。

一方の茨城としては、オフェンスの再構築が出来るか。ポイントインザペイントこそ群馬と同じ30点を叩き出したものの、タプスコットやケネディの技ありタフショットに頼る場面も見受けられた。この試合で3FG:14.3%(1/7)と本来持っている実力を考えればやや精彩を欠いた中村を筆頭に、アウトサイドシュートのタッチを取り戻すことが出来れば、GAME2で群馬にリベンジする展開に持ち込むことが出来るだろう。

私事ではあるが、白熱必至のGAME2はオープンハウスアリーナへ応援しに行く予定である。まだまだ駆け出しのファンではあるが、苦しい時こそチームと一緒に戦いたいと思う。

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