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【マッチレビュー】Bリーグ 24-25 B1第6節 GAME1 群馬vs滋賀


ロスター

群馬クレインサンダーズ

滋賀レイクス

スタメン

群馬クレインサンダーズ

滋賀レイクス

オプアリ着雷

※現地観戦しました。

今日はここから

試合結果とボックススコア

1Q 群馬 19-25 滋賀

2Q 群馬 43-46滋賀(群馬 24-21 滋賀)

3Q 群馬 66-59 滋賀(群馬 23-13 滋賀)

4Q 群馬 82-81 滋賀(群馬 16-22 滋賀)

試合展開

スタメンを宇都宮戦のメンバーへ戻した群馬。滋賀は前節のメンバーから野本→游艾喆へと変更。滋賀はカミングスがインジュアリーリスト入りし、代わりにガドソンと契約するが、今節のロスターからは外れることに。

滋賀はカーターの3ptで先制すると、ハーフコートオフェンスにおいてはチーム全体の3pt試投を増やしながら、游艾喆→モータムのファストブレークで保持局面を展開。群馬はターズースキーが立て続けにリムアタックすると、ハーフコートは2-3ゾーンを敷く滋賀に対し、藤井の3ptで外角へ滋賀のディフェンスを引き付けながら、ペイントエリアをターズースキーが攻めることでオフェンスを構築する。

セカンドユニットの時間でも、引き続きモータムのドライブ、コーストトゥコーストからのフィニッシュをオフェンスの起点とする滋賀が、群馬からリードを奪う。外角から田原、岡田のコーナースリーも決まり、クォーターでの主導権を握り続けた滋賀が、1Qを6点をリードして2Qへ入る。2Q開始から、滋賀は野本のペネトレイトで群馬のディフェンスを収縮させると、キックアウトから大庭が3ptを沈めるなど、積極的なペイントタッチを起点としたセットから、高精度のアウトサイドシュートを決めることでリードを広げることになる。

2Q前半で9点のビハインドを背負った群馬は、引き続きターズースキーのリムアタックを中心にペイントエリアからの得点を重ねる一方、細川、藤井の3pt、ペリメータージャンパーで食らいつく。他方、ディフェンスにおいては、ハリーバックの徹底により滋賀のファストブレークを封じることで、徐々に滋賀のオフェンスをスローダウンさせることに。2Q後半には、ティーマンのバスケットカウント、辻の連続3ptにより群馬が一時同点に追いつくも、滋賀は即時奪回から田原がカウンターを決めると、カーター、モータムもリムアタックから加点。滋賀が3点をリードして試合を折り返す。

3Qは開始から両チーム共スタメンに戻す。群馬は3-2のマッチアップゾーンにより、特に90°付近を手厚くケアするディフェンスを敷き、滋賀の保持局面を停滞させると、逆に自らの保持局面においては、モータムと対峙したティーマンの1on1で勝負を仕掛けにいく。ティーマンのバスケットカウント、リムアタック、3ptなど連続8得点により、群馬が一気にリードチェンジに成功する。

リードチェンジを許した滋賀は、ハーフコートにおいては2-3ゾーンを敷いてティーマンのアタックに備えるが、群馬は辻の3pt、ターズースキーのエルボージャンパーなど飛距離のあるシュートでこれに対応し、滋賀に反撃の機会を与えず。3Qは群馬が7点リードで終えると、4Qは開始から2ptを応酬する展開になる。ジョーンズの3ptで群馬が二桁点差へ広げると、游艾喆のペリメータージャンパーで食らいついた滋賀が、9点のビハインドを背負ってオフィシャルタイムアウトへ。

理想的な試合展開で4Qの後半へと入った群馬であったが、ここからターンオーバーを連続で喫し、田原、モータムがファストブレークを決めて滋賀が猛追する。度重なるモータムのアタックに対し、群馬はインサイドで気を吐くターズースキーが、フリースローとリムアタックでやり返す応酬が続く。

残り37秒、岡田の3ptにより滋賀が1点差まで迫ると、直後の群馬の保持局面では、ジョーンズが3ptを決め返した群馬が4点差とする。追いすがる滋賀は残り13秒でモータムが3ptを決めるなど、最後まで試合の行方を混沌とさせるが、最後は群馬が逃げ切りゲームクローズ。

第6節GAME1は、ホームの群馬が1点差の紙一重で勝利した。

雑感

前半は3ptのスタッツがほぼ互角だった中、ポイントインザペイントで群馬14-20滋賀と、ペイントエリアでの攻防を優位に進めた滋賀が先行。3Qティーマンの1on1から群馬がリードチェンジに成功し、最後までそのリードを守りきるゲームとなった。

試合全体での3ptのスタッツを見ると、群馬36.4%(12/33)、滋賀44.4%(12/27)と成功本数は互角、精度では滋賀が上回ることに。滋賀は24得点を決めてオフェンスを牽引したモータム群馬のディフェンス、特に3線のヘルプを引き出しながら収縮させ空いた大外のスペースにオープンシチュエーションを作り出すことで、田原、岡田が3ptを量産。保持局面において、直近で完成度を高める群馬のディフェンスに対する有効な攻略を、滋賀が見せた印象である。

群馬としては、第一にトータルリバウンドにおいて群馬34(OR:11、DR:23)、滋賀32(OR:9、DR:23)と絶対数では滋賀を上回ることとなり、チーム全体でリバウンド獲得を最優先する意識が、薄氷ではあるが確かな勝利を呼び寄せたという感想。加えて、23得点、7リバウンドのターズースキー、12得点、9リバウンドのティーマンのビッグマンコンビインサイドにおけるアドバンテージを終始取り続けたことも、群馬が後半の試合展開を優位に進めたことに、寄与したように見受けられる。

滋賀としては、今シーズンに大きな武器となっている、2ガードのフルコートプレスが最終盤にもハマり、あと一歩まで群馬を追い込んだGAME1の収穫は十分。群馬としては15ターンオーバーを喫したGAME1の反省を生かしつつ、4連勝を狙うべくGAME2で滋賀を迎え撃つことが出来るか。

GAME2も目が離せない。

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