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【マッチレビュー】Bリーグ 24-25 B1第6節 GAME2 群馬vs滋賀


GAME1のマッチレビュー

ロスター

群馬クレインサンダーズ

滋賀レイクス

スタメン

群馬クレインサンダーズ

滋賀レイクス

試合結果とボックススコア

1Q 群馬 24-20 滋賀

2Q 群馬 47- 38 滋賀(群馬 23-18 滋賀)

3Q 群馬 70 -54 滋賀(群馬 23-16 滋賀)

4Q 群馬 102-65 滋賀(群馬 32-11 滋賀)

試合展開

両チーム共にGAME1と同じスタメン。江原の連続3ptにより、滋賀の0-6のランで試合がスタート。群馬はターズースキーのゴール下シュートで最初の得点を決めると、ティーマンもペイントエリアでの攻防を制してバスケットカウントを決め、こちらはインサイド主体のオフェンスを見せていく。

滋賀は2-3ゾーンを敷き、ターズースキー、ティーマンをペイントエリアから遠ざけようと試みるが、ティーマンが積極的なペイントタッチで滋賀のディフェンスを打開しながら、あくまでも2pt主体のオフェンスを展開し、ファールドローから滋賀のファールを積み上げることに。対象的に滋賀はモータム、江原が3ptを決め、アウトサイド主体でのオフェンスを継続する。

セカンドユニットからはジョーンズ、パーカー、フリッピン、細川を投入した群馬は、3pt試投を増やしつつ、中と外、さらにセットオフェンスとファストブレークをバランス良く繰り出す攻撃へと切り替える。滋賀は、セカンドユニットにおいても3pt主体のオフェンスを継続し、岡田、田原が3ptを決めて応戦。群馬は、細川のブザービーターとなる3ptにより、4点リードで2Qへ。

2Qは、開始早々からカウンターを仕掛けた滋賀が、モータムのフリースローで先制。ターズースキーのゴール下でやり返した群馬は、直後の非保持局面からジョーンズ→フリッピンのカウンターを仕掛けると、即時奪回で滋賀の連続ターンオーバーを誘発させ、両チームがターンオーバーを応酬。群馬は細川、滋賀は常田が3ptを打ち合うと、今度はターズースキー、モータムがリムアタックにより得点を応酬する拮抗した展開に。

引き続きインサイドを制しつつ、細川が3ptを決めるなど、中-外からバランス良く攻める群馬に対し、モータム、常田がペイントタッチからレイアップを決め、インサイドを重点的に突く滋賀、という構図となる。細川が4本目の3ptを沈めて、群馬が打ち合いの展開から一歩抜け出すと、今度は藤井のコーナースリーが4点プレーとなり、群馬が9点をリードして前半が終了する。

後半、滋賀はスタメンから常田→岡田へと交代したメンバー、群馬はスタメンをコートへ送り出す。游艾喆、岡田が連続で2ptを決めると、群馬は辻を3ptを決める打ち合いでの立ち上がり。群馬の保持局面、滋賀はトップオブザキー付近では積極的なブリッツを仕掛けるが、群馬は45°付近へのパスを駆使して起点をずらしながら、オープンシチュエーションを作り出した辻が連続で3ptを沈めることになる。

群馬は非保持局面においては、位置取りをコンパクトに畳まず、外切りの重視のディフェンスにより滋賀の保持局面を停滞させると、自らのポゼッションにおいては藤井の3ptで加点。その後、両チーム共にオフェンスがスローダウンしつつ10点前後の点差の中で試合が進行し、互いにファールがかさむと、ファールドローからのフリースローの応酬となる。インプレーにおいてはティーマンの3pt、ジョーンズのジャンプシュートから先手を取った群馬が、滋賀に対するリードを広げていく。

滋賀は、フリースロー以外に得点が伸びない苦しい時間を経て、群馬が16点のリードを奪って4Qへ入る。群馬はジョーンズ、ターズースキーの連続得点で20点差へと乗せると、タイムアウト明けにはフリッピンのコーナースリー、ターズースキーのバスケットカウントで猛攻を仕掛ける群馬が突き放すことになる。

滋賀はモータムのリムアタックから突破口を探るが、ペイントエリア、大外の両面をカバーする4Qの群馬のディフェンスには手を焼き、得点が伸びず。4Q後半のガベージタイムを経て、102-65で群馬が勝利。4連勝を達成した。

雑感

4本の3ptを決めて16得点を叩き出した細川百発百中(3/3)の確率で3ptを沈めた辻を筆頭に、チームの3ptにおいて54.2%(13/24)というハイスコアを残した群馬がアウトサイドで圧倒。GAME1の44.4%(12/27)よりは精度を落としたものの、この試合でも34.6%(9/26)とまずまずな確率をキープした滋賀にとっては、自身の3pt精度の不足と言うよりは3pt被弾が効いた結果となった。

この試合の2FGは、群馬は75.8%(25/33)滋賀は39.4%(13/33)と、得点にして24得点の差となり、2ptの差は3ptの差以上の決定打になったと言える。

さらに、ペイントエリア内得点群馬42-22滋賀と大差がつくことに。

両チームのショットチャート
参照:https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=502829&tab=2

ショットチャートを見ても、ペイントエリアから押し出された滋賀はペリメーター試投=得点期待値の低いショットアテンプトが増える結果となり、そのことが2FGを低下させる大きな要因となったことが見て取れる。

前節の川崎戦GAME2においては、得点期待値に関わらず全方位からのショットアテンプトを増やした群馬も、このゲームにおいては得点期待値に沿ったショットチャートになり、現代型バスケのセオリー通りのプランが遂行できたと言えるのではないだろうか。

シーズンは早くも六分の一以上を消化し、11戦を終えて7勝4敗と上々の成績を残している群馬の次節は、アウェイでの千葉J戦リーグ最強ロスターとの呼び声の高い強敵を相手に、大きな試金石となる一戦となるだろう。

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