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【マッチレビュー】Bリーグ 24-25 プレシーズンゲーム 群馬vsSR渋谷


ロスター

群馬クレインサンダーズ

サンロッカーズ渋谷

スタメン

群馬クレインサンダーズ

サンロッカーズ渋谷

試合結果


1Q 群馬 15-21 SR渋谷

2Q 群馬 35-47 SR渋谷(群馬 20-26 SR渋谷)

3Q 群馬 46-61 SR渋谷(群馬 11-14 SR渋谷)

4Q 群馬 57-80 SR渋谷(群馬 11-19 SR渋谷)

試合展開

群馬はフリッピン、辻、ティーマン、SR渋谷はトラビスがロスター外。

ハーフコートオフェンスにおけるパーカーの連続得点により、群馬が先制。一方、SR渋谷の保持局面は、オールコートでプレスをかける群馬がイージーな得点を許さず、逆に群馬の保持局面においては細川の3ptによりリードしていく。

SR渋谷は、2ndユニットから投入された阿部がPnRからの3ptを決めると、クレモンズも続けて3ptを沈めてリードチェンジ。群馬はトレイ・ジョーンズ、アキノ、野本、八村、菅原のon1でのラインナップを敷くが、5outのオフェンスはスペーシングがいまひとつ機能せず、SR渋谷がリードを保って2Qへ。

2Qも1Q終盤のon1ユニットを継続した群馬。ポストディフェンスの強度はいまひとつで、対するSR渋谷はホーキンソンのポストアタックにより、ペイントエリアでのアドバンテージを生かす構え。ディフェンスは締まらない群馬だったが、オフェンスにおいてはトレイ・ジョーンズの連続3pt、野本の3ptなどで順調に得点を重ねることに。

2QのSR渋谷は、ペリメーターからドライブを仕掛ける田中が連続得点を決めて流れを作ると、コーナーからはトロイマーフィージュニアが3ptを射抜くなど、群馬に追い上げのキッカケを与えない。

2Q終盤、SR渋谷のボールホルダーへ向けて、1線の藤井、細川がプレスをかけると、スクリーナーのマークに付くターズースキーが、ハンドラーに対してハードショウに出るなど、ハーフコートディフェンスにおける新たなトライアルが見られたが、3線のヘルプ&リカバーは遅れ気味に。群馬が12点のビハインドを背負って試合を折り返す。

後半は、開始から両チーム共にスタメン同士の対峙に。前半に引き続き、ベンドラメ、クレモンズらのハンドラーが、ホーキンソンとのPnRを生かして、群馬の1線、2線を引き剥がしズレを作る。スクリーン後のキックアウト→外角のパスからお膳立てされたコーナースリーを中心に、得点を重ねていく。

スローペースの中、群馬は保持局面におけるハーフコートでのスペーシングが苦しく、かつアウトサイドシュートのタッチが上がらない二重苦に陥ることになる。SR渋谷がリードを広げ、15点差で4Qへ。

4Qの群馬は菅原、細川、トレイ・ジョーンズ、パーカー、アキノ、SR渋谷はベンドラメ、クレモンズ、田中、ケビン・ジョーンズ、ホーキンソンのラインナップでスタート。

保持局面での歯車がなかなかに噛み合わない群馬に対し、SR渋谷は手を緩めず、ベンドラメが連続でコーナースリーで沈めると、ディフェンスにおいてもマークの受け渡し徹底して外さず、盤石のゲームコントロールを見せる。

残り時間をon0でクローズした両チーム。最終スコアは群馬 57-80 SR渋谷という結果となった。

雑感

公開試合としてはプレシーズン1発目の両チーム。トライアル性の高い試合となった中でも、仕上がりの差は大きく出る結果となった。

群馬は、ボールホルダーに対する1線のディフェンス(藤井、細川)が間合いを詰めながら圧力をかけ、PnRに対してはターズースキーがハードショウで守るなど、これまでになく積極的なディフェンスは見せたものの、ヘルプとリカバーが遅れた3線のディフェンスは後手に回ることに。

一方、PnRをオフェンスの主軸に据えたSR渋谷としては、ズレのできた群馬の3線の隙を突くことで、中→外のリズムをスムーズに作り、試合を優位に進めることに成功した。

↑のシーズンプレビューでも書いたように、オフェンスにおけるPACEが注目された群馬。

この試合においては、スローペースで攻める意図は見られたものの、ハーフコートオフェンスのスペーシング、連携はまだまだ発展途上といったところ。ローテーションが未完成なディフェンスと併せて、練度向上はこれからの課題であるように見受けられた。

新シーズンのスローガンは"THE ONE"に決まり、「思いを一つに、頂点へ」24-25シーズンへ向けた群馬クレインサンダーズの挑戦が始まる。

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