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【マッチレビュー】Bリーグ 23-24 B1第1節 GAME1 宇都宮vs群馬

ロスター

宇都宮ブレックス

※ボックススコアを参照ください

群馬クレインサンダーズ

スタメン

宇都宮ブレックス

群馬クレインサンダーズ

試合結果とボックススコア

1Q 宇都宮 22-19 群馬

2Q 宇都宮 46-39 群馬 (宇都宮 24-20 群馬)

3Q 宇都宮 65-57 群馬 (宇都宮 19-18 群馬)

4Q 宇都宮 80-73 群馬 (宇都宮 15-16 群馬)

試合展開

ディフェンスにおいては両チーム共にハーフコートマンツーマンを敷く。群馬は並里をセット時のボールホルダーとして、ピック&ロールからターズースキーのダイブとジョーンズの1on1を基軸にオフェンスを展開。

一方の宇都宮はファストブレークから速い展開での得点を積み上げ流れを作る。ハーフコートオフェンスにおいてはローポストからのフォトゥのアタックで起点を作りつつ、自慢のバックコート陣が後方から絡みながら展開し、序盤の主導権を握る。

宇都宮がセカンドユニットへ切り替えていくタイミングに合わせて、群馬も徐々にメンバーチェンジをしながらセカンドユニットへ切り替える。群馬はベンチスタートのベンティルがインサイドとアウトサイドの両面から加点。ベンティルにボールを集めながら、彼を起点としてウィークサイドやインサイドの空いたスペースを突き群馬が反撃する。

宇都宮3点リードで1Qを終えると、2Qにおいては両チーム共にスタメンとセカンドを混合させた編成に。群馬のオフェンスにおいてはベンティルが外に開いた際、インサイドへたくみに進入しアタックした野本が躍動。先行する宇都宮に食らいついていく。

ディフェンスにおいても強度の高さを見せる群馬ではあるが、宇都宮がボールポゼッションの局面においては、ニュービルを筆頭に個々のオフェンス能力に強みを持つ宇都宮が優勢。エドワーズ、フォトゥ、ジェレットがハイローでインサイドで攻めれば、アウトサイドからは遠藤が3ptを射抜くなど、フロントコート、バックコート共にリーグ屈指のラインナップが底力を見せつけることに。

前半を7点差リードで折り返した宇都宮。後半はスタメンから比江島→遠藤へ替えたメンバーを送り出す。対する群馬はメンバーをスタメンへ戻して仕切り直しへ。ハーフコートにおいては3ptを中心にオフェンスを展開する宇都宮に対し、後半開始からランニングゲームに持ち込んだ群馬。試合をテンポアップさせるも、横綱相撲を見せる宇都宮はこれに呼応。ペースを上げながら応戦し群馬に点差は縮めさせず。

3Q中盤は、宇都宮が明確にディフェンス強度に上げ群馬の攻撃をシャットアウトしつつ、オフェンスにおいては積極的なアタックで群馬のチームファールを積み上げフリースローから加点。一方の群馬は要所で並里が3ptで繋ぎつつ、こちらもアタックから宇都宮のチームファールを誘うと、フリースローを決めて食らいつく。

8点差で突入した4Qは、両チーム共に高いディフェンス強度を見せ得点が停滞。残り6分30秒の場面でウイングから辻の3ptが決まり、群馬が先に均衡を破る。宇都宮はディフェンスでは辻に対してフォトゥがマークにつくことで連続での被3ptを防ぐと、遠藤がすかさず2点を返すなどゲームコントロールの手綱は離さず。比江島がファールドローしながら追加点を決め、追い上げたい群馬に点差を縮めさない。

オフィシャルタイムアウト明け、群馬はベンティルが右ウイングから3ptを縮めると試合のテンポが再びアップ。宇都宮は直後のポゼッション、ジェレットがバスケットカウントで返すと、次の群馬のポゼッションを守り切り、比江島の進入から再びジェレットがフォローアップシュートを決める。群馬もその後のポゼッションで再びベンティルが3ptを沈めるなど、2ポゼッションから3ポゼッションの間での攻防が続く。

残り1分の場面で群馬は八村が3ptを決めると、直後のディフェンスではジョーンズがニュービルのオフェンスチャージを誘う。さらには残り30秒でジョーンズがミドルシュートを沈めるなど、猛追する群馬が77-73の4点差で食らいつく展開となる。

残り時間を考えファールゲームに持ち込んだ群馬に対し、宇都宮はニュービル、鵤が落ち着いてフリースローを決めて試合をクロージング。開幕戦の北関東ダービー第1戦はホーム宇都宮に軍配が上がることになった。

雑感

終始試合の主導権を握った宇都宮が群馬を地力で押し切った試合。

3pt
宇都宮 26.1%(6/23)
 群馬 23.1%(6/26)

前半は1/10と3ptが完全に停滞した群馬だったが、3pt60%(3/5)で22得点を決めたベンティルを筆頭に、辻、八村、並里が後半1本ずつ決めて巻き返し、3ptシュートのスタッツはほぼ五分という結果に。両チーム共にウイングにおけるプレッシャーは強く、スタッツにも現れている印象だ。

一方、

リバウンド
宇都宮 47(OR14,DR33)
 群馬 34(OR  9,DR25)

こちらは少し差がつくことに。エドワーズ加入により、強力なオンザコートスリーを編成した宇都宮。共に8リバウンドのフォトゥとジェレット、6リバウンドのエドワーズ、9リバウンドのニュービル、4リバウンドの比江島と、ビッグマンからウイングまでチーム全体としてリバウンド力を見せつけることに。

プレシーズンから天皇杯に至るまでの宇都宮を見ていて、オフェンス力は一段と増しているように見受けられる。エドワーズとニュービルの加入により、速いペースでのファストブレークとオーソドックスなハーフコートオフェンスを高いレベルで両立。その完成度は現時点でB1全体でも最高レベルという印象だ。

群馬としては、今シーズンのチームが掲げているディフェンスにおいて、リーグ最高レベルの攻撃力を誇る宇都宮相手という中でも、一定の成果は見られた試合だろう。それだけにGAME2においては、彼らのセカンドチャンスを如何にして減らせるかがキーポイントではないだろうか。

白熱の北関東ダービーは2戦目も目が離せない。

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