バレットジャーナルをやっている感想(1)
はじめに
バレットジャーナルの今のノートが使い終わるタイミングでキリがいいので、現時点での感想をまとめます。
バレットジャーナルについてなんとなく聞き知っていて、試すかどうか検討している人あたりに向けた記事になります。
バレットジャーナルとは?
バレットジャーナルは、ライダーキャロル氏という注意欠如発達障害の、ごく普通のアメリカ人といった感じの人が考案したノートの使い方です。
普通のノートを手帳のように使うための仕組みを持っていて、それが世界中でブームになっているという触れ込みになっています。スマホアプリや、テンプレートが用意されている市販の手帳ではない、というところが最大のポイントでありメリットになっていると思います。
使い方などを知りたい人は、ぜひ公式本を読んでみてください。バレットジャーナルはアナログ主義的な側面を持っているので、ちゃんと始めたい人は紙版の本が相性良いと思います。
注意点として、公式本はポエム的かつ自己啓発的な部分が多く、取り扱い説明書として使うには、文章にやや冗長さを感じます。まず1回ざーと読んで、使いながらわからない点を参照するのが良いと思います。
良い点
良い点から上げていきます。実際に自分が使いながらノートに記録していったものをベースにまとめているので、過剰に褒めるつもりもないのですが、「かなり良い」というのが素直な感想です。
前述した通り、バレットジャーナルは注意欠如発達障害の方が自分のために考案したノートの使い方なので、注意散漫で忘れっぽかったり集中できないタイプの人の用を足すための道具です。
「ワーキングメモリを外部に拡張する」という機能だけであればデジタルツールでもいいのですが、あえてアナログノートにすることが「注意散漫な特性を持つ人間」に付加的な価値、トレーニングの機会を与えているように思います。
「かなり良い」と感じるのは以下の点です。
無意識的に自分を「振り返り」をさせられる。
ノートの継続を断つのが難しくなってくる。
無意識的に自分を「振り返り」をさせられる
定期的にちゃんと自分を省みれるってすごいと思います。
僕は「振り返りをする」という繰り返しのタスクを作っては、時間の経過とともに過去の自分のやる気を恨みつつ、繰り返しを削除するようなタイプの怠惰な人間です。
バレットジャーナルは、前向きな「振り返り」のモチベーションがなくても、強制的に「振り返り」させられるような仕組みになっています。
それは1日の始まりだったり、終わりだったり、月の変わりめだったり、過去のページに遡らなければ運用できないことに起因しています。
「あれ、いま振り返りさせられてるじゃん…?」と気づくタイミングが多々あり、この俺を「振り返り」させるなんて一本取られたぜ、と思いながら続けています。
振り返れば、自分をより良い方に解決したいという動機が生まれてしまって、なんだかわからないけど自分を改善したくなってきて、その思考をまたノートに書きます。それの繰り返しです。
ノートの継続を断つのが難しくなってくる
どんなに良い習慣でも、継続しなければ意味がないです。そして大抵の「良い習慣」は継続できないっす。
僕は外からめちゃめちゃ監視されている状態(外発的調整)か、行動自体が自分の報酬になっている状態(内発的動機付け)でなければ、続かないと思っているので、「継続」のハードルの高さにはいつも絶望します。
あくまで個人によるとは思いますが、バレットジャーナルは軌道に乗ってしまえば継続はできそう、というか逆に止められるイメージが湧かないです。
「Todoist」「Things」「Reminder」「Evernote」「メモ.app」「Notion」など、いろいろ使ってきたんですけど、ちゃんと使えていると思った数ヶ月後には全然使えてない、エントロピー増大を起こして崩壊しそうになるので、全部なかったことにして別のアプリに移行(式年遷宮)をしてきました。
バレットジャーナルは定期的に「マイグレーション」というリセットするタイミングがくるので、自分の手に負えない情報量を抱え込んでしまうことの方が難しくなります。
部屋が片付けられなくても、定期的に引越しをすることで、大事なモノだけが残るようになる感覚に近いです。
悪い点
悪い点はそんなに感じていないのですが、あえて挙げるなら
お金はかかる(ノート代)
時間はかかる
デジタル的な生活を減らす覚悟がいる
というところです。ノートは安いノートを使えばいいんですけど、僕はそこそこ良いノートが好きなので年5000円くらいの出費かなと思ってます。
時間もかなり必要になります。効率重視であると選択しづらいポイントだと思いますが、自分は対価に見合うコストだなと思っています。スマホ時間減るし。
情報は1箇所にまとめた方がいいとよく言われますし、情報をデジタルに保管する量を減らすことになると思います。自分の現状としては
他人と共有する情報はデジタルツール
買い物リストはiPhoneのリマインダアプリ(店でノートを広げるのは不便なので)
大事な予定はiPhoneのカレンダー
くらいになりました。スマホ依存しすぎていたのでむしろスッキリしました。
まとめ
まとめますと
バレットジャーナルかなり良いと思う。
日常生活で集中できない、もの忘れが多い人には向いてると思う。
軌道に乗るまで苦労するが、乗ってしまうと快適。
スマホ依存している自覚がある人にはむしろ良い。
ということになります。お試しあれと言いたい。