早期退職の50オヤジ、なぜ50で退職したのか?

人生は短し…起業せよ50代

こんにちは、赤鬼です。
コロナ禍に50歳で早期退職しました。


↓こちら前回

現在、早期退職して3年が経過しました。ちゃんと起業し、少ないながらそこから収入を得るというライフスタイルを続けております。
50で退職したので53ですね。

50で退職を決めた理由のひとつに時間があります。

起業がしたいということであれば、60歳の定年を迎えてからチャレンジすることも可能でした。子育ても手を離れつつあったので大して教育費も使いませんし、10年もあれば結構な貯蓄もできたでしょう。今年は新NISAも始まりました。投資で増やしながら将来の資金を作るのもありだったかもしれません。

でも…。
人間誰しも自分が60歳までの現役中に死ぬなんて考えてない。人生100年時代なんてマスコミが言えば、皆も自分が100歳まで生きるという前提で人生設計を始める人が多いでしょう。

しかし自分が何歳まで生きられるかなんて何の保証もないのです。生きていたとしても身体はどんどん衰えていきますし、経済的な問題や家族の介護問題など、起業しようと思ったたときに果たしてできる条件なのかなんてわからないのです。

起業の内容によっては会社にいて経験を積んだほうが良いものもあるかとは思いますが、一方少しでも会社とは別の経験を積まないとモノにならない事業もあるでしょう。
漠然と定年後を考えていたら、定年間際ではもうどうすることもできません。だからこそこの10年をどう使うかが大事なのです。
僕はこの先の10年という時間を60歳以降に自分の好きなように行きていくための修行に使おうと思いました。僕の場合は「地域の旅行業というカテゴリで生きていきたい」だったので、会社にいながらというわけにはいきません。
なので、思い切って辞めるという選択をした次第です。だから今は修行の身です。

それと定年前にもし自分が死ぬことになったとして、死ぬ間際に「あぁ60からやってみたかった事が沢山あるのに…。僕はサラリーマン我慢して勤めてきただけの人生で終わるのかぁ…」とは後悔したくなかったのです。人間死ぬ時に一番後悔するのはしたかったことが出来なかった事だそうです。上手くいくかどうかは別として、チャレンジしてみたかった事にチャレンジできたか、ここは人生にとってとても大切な事だと考えてます。

先日の経営者の集まりで、

「赤鬼さんって起業してまだ3年ですか? じゃあ軌道に乗るまでは10年くらいで考えておかないとね」

と、電子機器で成功をされてる社長様に言われました。石の上にも三年、どころか10年は修行しないといけないよと言われている気がしました。

一人社長は気楽か?

とはいえ3年くらい事業を経営してくると様々な悩み事にぶち当たります。
実は当社、起業の際に借入はしてませんでした。少ない資本金から開業費用や当面の運転資金を賄っております。
この資本金が一人になったことで半分になり、継続が難しいかも…となりましたが、なんとかギリギリ売上が入ってきて持ちこたえてるという状況です。

今までは県の創業支援施設に入っており、事務所の賃料含めてかなり固定費が少なかったのですが、ついに今年は賃貸物件を外に借りねばならなくなりました。引越し費用や社用車リース、駐車場確保など急に固定費が大きくなってしまったので、売上が無いとどんどん口座の金が減っていきます…。

ここまでは自分の考えたサービスで売上が立つ事自体を喜んでいましたが、もうそんな程度で喜んでいる場合ではありません。
そうなると運転資金がかなり乏しく感じたので、今回色々と悩んで借り入れすることにしました。
日本金融公庫の事業資金融資です。

だいたい皆さん事業始める時は何らかの借入をされることは多いようです。
事業に必要な設備の購入とか、店舗の改装、スタッフの雇用など、最初からそれなりのリスクを背負って挑まれてます。それを思うと僕の場合はかなりローリスクスタートだったのだと思います。
なのでここからがほんとの起業なのかもしれません。

一人社長って気楽なもんです。
お手伝いは随時アルバイト契約で来てもらってますし、あとは個人事業主の方への業務委託。仕事なかったら人件費は発生しません。
その代わりサービスのアイデアや、ホームページを準備したりするのは全部自分一人。
自分で決められるのは自由で楽しいのだけど、実は行き詰まった時はしんどい…。誰かに相談したいし、アイデアミーティングみたいなことしたい。こんな事考えたけどどう思う?的なこと聞きたい…。
もちろん最終判断は自分でするのだけど、この壁打ち的な相手がいることで、より適切な判断ができるだろうし、アイデアも膨らむかもしれない。
でも一人だと、この壁打ち的ななことを頭の中で何度も咀嚼する感じになる。
すると結構ネガティブな思考も絡まってきて、余計なことを考え出してしまうのです。

この夏、ちょっとした失敗をしてしまいました…。

(つづく)

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