早期退職の50オヤジ、そして一人になる

アフリカの諺

こんにちは、赤鬼です。
コロナ禍に50歳で早期退職しました。

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会社を辞める時は基本的に一人です。
しかし会社を作るときは一人でもできますが、二人や三人、と何人でも可能です。できれば数人の仲間と同じ夢を見ることができれば心強いものです。

アフリカの諺にこのようなものがあるそうです。

「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」

会社を設立してわずか1年ほどで、二人で漕ぎ出した舟を一人で漕ぐことになりました。
二人で出し合った資本金も、これまでの設立諸経費や定款変更費用などの諸々を差し引いて半分お返ししました。


晴れて自由の身

K先輩、役員を降りて以來、あまり積極的に会社に関わることもなくなり、僕に任せきりの状態に…。多分団体Sの会長からこれ以上関わるなって言われてたのかな…。
それでも資本金を預かって運営してるので、毎月その月の活動を先輩には報告しておりました。
それももう終わり。

これで誰に遠慮することもなく自由に動ける。身軽でいいや!
結局ほぼ一人でここまでやってきたし、もう外野からちゃちゃを入れられることもないだろうから。うん、ホントは最初からこれで良かったのかもしれない。余計な回り道だったかもしれないけど、これも経営者としての良い経験…。

一人では何もできない

メインの事業となるサイクリングツアーは、基本的に一人ではできないのでお手伝いしてくれる人が最低限必要。
そこはちょうど同じ頃に会社を辞めた知り合いがいました。その方に声をかけたところ快く手伝うと言ってくれました。

また、自転車を預かってくれる場所も見つかりました。以前から僕の起業を気にして相談に乗ってくれてた自転車屋さんです。もう高齢の方なのですが、これまた僕と同じく50歳の時にサラリーマンを辞めて自転車店を開業したという方で、そのプロフィールを知り、話が聞きたいと何度も会ってました。
その方が店に置いてくれたらいいと言ってくれました。もちろん有償ではありますが。しかし、今も昔も50歳というのは人生の転機を考えるタイミングなのかもしれないですね。

一人分の引き出しで挑む道

さて、何もかも自由自在になりました。当たり前ですがそうなると自分が動かないと何も動きません。
営業どうするか、どんなサービスにするか、チラシは、ウェブは、値段どうする…等など、全部一人で決めないといけませんが面倒な会議も必要ないので自身のアイデアをそのままアウトプットできます。
もし溢れんばかりのアイデアと行動力があれば、むしろそれもいいでしょう。
ただ熱意はあっても一人分の引き出しだけではすぐ底が見えるようになります。果たして…。

初年度は起業前から考えてきたことをひとつひとつ実行に移すだけでワクワクしてました。
自分の頭のイメージを実際に形にしていく、それがサービスとなり、やがて対価を生み出す。まだまだ引き出しにはやりたいことが沢山詰まってる。不安より希望。

初年度売上は実働期間8ヶ月で100万円ちょっとだったけど、自分で完全にイチからサービスを生み出して得たお金。まさか初年度からこんなにもいただけるなんて…と舞い上がるほど嬉しかったです。
このお金はサラリーマンの給料とはまるで感覚が違いました。
サラリーマン時代は営業でもなかったので、誰かが生み出してくれた仕事をこなせば、そのクオリティに関わらず給料が銀行に振り込まれたのです。

自分で考えて作り出したサービスに自分で見積した対価が支払われる。何もかも自由自在…。全部自分で決めることができる不思議さ…面白さ。

でも、そんな簡単にいくほど世の中甘くないのです。一人の引き出しは無限ではないのですから。やはり遠くに行くにはそれだけのエネルギーが必要なのです。

(つづく)


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