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【ふなログ480】7/16富士山登頂成功!短い冒険であり短い旅であった今回の経験のあれこれ。


昨日富士登山を始め、
8合目の山小屋で
仮眠して0:00から登頂開始。

4:30の日の出に何とか間に合って
登頂に成功しました!

しかし…

ホワイトアウト。
真っ白!!でした。


登頂前は晴れていて
コンディション抜群でしたが、

登頂時に一気に雲と霧に包まれてしまい、
残念ながら
肝心の「ご来光」を
拝することができませんでした。


前日まで
「悪天候になるのではないか?」
など、

色々な懸念事項の中7/15(金)に
予定通りに登山を決行しましたが、

7合目付近から雲が晴れ渡り、
良い意味での「予想外」から
始まった登山でした。

やっぱり
「俺たち持ってるよな」と。


昨日書いた時点では
7/15(金)20:00過ぎで、
8合目の山小屋で就寝直前でした。

しかし、
次の「予想外」は
目が覚めた後から起きました。


まず、
目覚めたら頭が痛い。
若干の吐き気も感じる。
これ、高山病ではないか?と。

就寝前は
元気で絶好調でしたが、、
登りながら様子を見ようと思い、
そのまま登山を決行しました。

が、やはり調子が悪い…
歩みの速度を落とす。


最後尾の殿(しんがり)を
担当させて頂いていましたが、
申し訳なくも
その役割を下りました。


荷物を減らすために、
水やら何やらも
他の方に持って頂いたものの、

他にも重い荷物は入っていないか?
と、積荷を探してみると…

「からだふきタオル(30枚入り)」
が。
「ええっ!?」と。


実は結構重たい物で、
色々汚れるから必要かな…?と心配し過ぎて
詰め込んだ物でしたが、

防災用のソレを入れる必要ないじゃん!
30枚も誰が使い切るんかい!
と(笑)

あー、やらかしたわ
とこれも
持って頂くことになりました。。


荷物を減らして9合目。
かなりキツい…

そこで、
新たに殿(しんがり)の
役割を担ってくれた彼は何と、
私の荷物丸ごと片手で持つと
言ってくださったのでした。


いや、
内心「情けないなぁ」という
気持ちも湧いてきましたが…

そんなこと思っている場合でない。
その時は
そのお言葉に甘えるしかなく、
有り難く手ぶらで
登頂させて頂くことができました。


冒頭で書きました通り
ホワイトアウトな日の出で、
綺麗な「ご来光」に
預かることはできませんでしたが、

周りの皆様に支えながらも
自身が登頂できただけでなく、
9人の仲間全員が登頂できたのでした。

そして
山頂で販売されている
900円のカップヌードル。
この喜びとともに啜りました。


しかし、私は
登頂の喜びも束の間で
またしでかしてしまうわけです。

ここから、
富士山の火口を一周し、
その過程の「剣ヶ峰」(3,776m)に
到達しようぜ、
という展開になりました。


チャレンジする人を募る時、
私はトイレに行く間ひと思案し、
「行きます!」と挙手しました。

しかしそこで
真っ向から反対する人が居ました。
私の荷物を持ってくれた彼です。
「そんな状態じゃ無理でしょ!」と。


そりゃそうだ。
私がクラクラしながらほうほうの体で
登頂できたのは、
他ならぬ
彼の獅子奮迅の助力によるものでした。

反対に反対する余地はなく、
私は
「今年こそチャレンジできるはずが悔しい」
と引き下がる他ありませんでした。


そんなのは
ただのエゴであることは明らか。
そんな「悔しい」などという言葉が、
ただのワガママの言葉として、
流されるしかありませんでした。

(無事に下山した後は笑い話になりましたが、本当に申し訳ない話です)


山頂にて
お鉢巡りを待つグループとなり待機。

しかし、
悪天候で気温が下がり、
高山病が悪化。

2人の仲間とともに
先に下山することにしました。


途中、
お鉢巡りした元気なグループが追い付き、
「高山病は、いち早く下山させて治すのが一番」
とのことで、

また申し訳ないことに
荷物丸ごと持って頂く人と
肩を組んで
私を運ぶ人に分けて頂くことに。

「何やってんだ」と
いう想い。


登山前や登山中は
自分が登山経験があって
誰よりも
皆を支える立場になり、

これまでチャレンジできなかった
お鉢巡りに
今回はチャレンジするというはずが、

誰よりも
皆に支えられる立場になってしまった。


「不甲斐ない」
などと言っている場合ではなく、
自分としても最優先事項として、

「いかに、この生命と身体を5合目に帰還させるか?」
という視点に切り替えざるを得ず、
皆のお言葉に甘えるしかなかった。

■ 
8合目から7合目から
下に降りる過程で
次第に話す余裕も生まれ、
冗談も飛ばすくらいに回復。

6合目まで
肩を組んで降りる中で
「脚を捻ってしまったんですか?」
と見知らぬ女性に同情されたり、

指刺してケタケタ笑う
(多分)外国人の女性の方々も。
きっと、
BLとかおっさんずラブの類だと
思ってるに違いない…などと、

「そりゃそうだよな」
と思いながらも下山(笑)


1,000メートル近くの標高を
肩組みながら
降りてくれた彼にも感謝。

8合目から荷物を
一部巻き取ってくれて
殿(しんがり)を担当してくれただけでなく
最後には丸ごと他人の荷物を担いで登頂し、

高山病で
「お鉢巡り」に真っ向から
反対してくれた彼にも感謝。


昨日書いた時点では、
絶好調で「皆を支えて登ります!」
という勢いだったのが、
一転して支えられまくる立場に変わり、

己の不甲斐なさ

皆に支えられている有難さ

の両方に気付いた
今回の富士登山でした。


「人は1人では生きられない」
ということを
このような形で知ることができたのは、

山の天気のように
予想外に予想外を繰り返し
短い旅のようだった
今回の富士登山での話。


下山後の晩は
お酒、お食事の中で
そりゃあ、
皆に散々いじられたのは言うまでもなく、

無事に皆登頂できて、
皆下山できた。

それがあってのこそ、
みな笑うことができたんですね。


自分の内面に目を移すと、

変に自信過剰であったり、
そのクセ臆病だったり、

出来ないことばかりのクセに
誰かに助けを求める前に
自分で何とかする、
という大人としての行動
が出来ていなかったり

相当色々な課題があって
腹が立つくらい。


改善点は
改善することも必要ながらも、
そんな自分を含めて知って受け容れ、

そして
そんな自分を知っている人も
居るということも
知ることも必要だということを
今回で知り、

これからもそれを
学んでいくのだろうか。


ホテルの部屋で就寝前に
富士登山をゆっくりと振り返りながら
この記録を締めくくるとします。

短い冒険であり短い旅のような
今回の登山という経験。

「厨二病」な表現も
多々ありましたが、だからこそ
全身全霊エネルギーを注げた3ヶ月間。


この経験を
普段のお仕事、新しいお仕事にも

照らし合わせて
新たな意味を与えて
新たな展開を生み出していきます。

改めて
支えてくださった方々に感謝。
ここまで読んでくださり、
有難うございました!


それでは
今日も素敵な1日をお過ごしください。

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