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2024年7月 月報

【報告・雑感】

先月から読み続けていた『百年の孤独』を読み終え、文庫化された『『百年の孤独』を代わりに読む』を読み終え、更に『『『百年の孤独』を代わりに読む』を代わりに読む』も読み終えた。なんのこっちゃという感じだけども事実だから仕方がない。『百年の孤独』を読んでから『代わりに読む』を読むと、知っている流れから意外な方向へ脱線する快感がより感じられて楽しかった。
今月は文藝2024年秋季号を読み進めていて、これは文芸誌を読む日記企画「秋季号の夏」のためなのだけど、この企画は自分で思いついたくせに、やりながらいまいちピンと来ていない。文芸誌を読む日々を「日記を雑誌の目次順に並べる」ことで再現できないか、という試みとしてやってみているんだけども、なんだかな~という感じで、それほど面白さを感じられずにいる(文藝自体は面白いのだけど)。ではあるが、途中で中断するのももったいないので、一応最後まで走り切るつもり。最後まで終わって頭から読んだら何かあるかもしれないし。

演芸もあれこれ行った。個人的に印象的だったのは笑福亭茶光さんの「オカンとサツキ」。上方落語の小拍子を使い「短いカットをつないで長い時間の経過をエモーショナルに表現する」、例えば映像作品の編集テクニックのような表現を行なっていてこれが見事だった。
真山隼人さんの独演会にも行く。印象的だった高音の節回しについてXに投稿したところ、沢村さくらさんからリプライがあって、それについて教えていただく。

つまり、僕の印象に残っていた節回しは、一門に継承された決め技のようなものだったのだ!
浪曲について、初めは玉川太福先生の新作を聴いてソフト面(話の内容+それを浪曲でどう表現するか)に注目していたが、真山隼人さんを聴き始めてから節回しや三味線のメロディなどのハード面にも興味が向いてきた。そんな話を演芸に詳しい友人にしたところ、「太福先生は関東節だから語りの割合が多く、隼人さんは関西節だから歌の割合が多い。だから太福→隼人の流れで見て、ソフト→ハードへと興味が動いたというのは鋭い感想だし、浪曲沼にハマるコースだ」と教えてもらった。これからまた、ちょっとずつ観に行く量を増やしたい。
その他、渋谷らくごで観た入船亭扇辰師匠「井戸の茶碗」、三遊亭青森さん「千両みかん」、柳家さん花師匠「棒鱈」も面白かった。

その他、もりたの家ですき焼きを食べたり、サークル同期の結婚パーティに行ったり、友人づきあいもイイ感じで、こうやって振り返るとなかなか楽しい一ヶ月でしたね、という気持ちになる。8月は会社が休みの日が多いので、落語にたくさん行きたいし、映画も観たいし、積読も読んでいきたい。

【今月の読了本リスト】

川端裕人、本田公夫『動物園から未来を変える ニューヨーク・ブロンクス動物園の展示デザイン』
『別冊代わりに読む人 試行錯誤3』
ガブリエル・ガルシア=マルケス、鼓直(訳)『百年の孤独』
野坂昭如『とむらい師たち 野坂昭如ベスト・コレクション』
友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』(文庫版)
関口竜平『『『百年の孤独』を代わりに読む』を代わりに読む』

【今月の一曲】

トリプルファイヤー待望のNEWアルバム良かった。ところどころ曲が良すぎて笑っちゃう。

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