渋谷らくご 9月13日にYouTube生中継あるよ&個人的オススメ公演
2024年9月13日の20時~22時ごろまで、渋谷らくご(通称:シブラク)のリアルタイム中継がありますよ。
シブラクは配信・アーカイブ化に関しては慎重なスタンスのため、YouTube生中継は年一回くらいしかやらない企画です。
今回もおそらくアーカイブ無しなので、リアルタイム視聴推奨。シブラクは一人の持ち時間が30分でそれぞれ別の話をやるから、配信の途中から見ても大丈夫。
今回の配信回は、じっくり古典を浴びれるタイプのメンバー。どちらかというと落ち着いた語り口の人が固まっている印象なので、お家でゆったり晩酌しながら見るのもいいかも。
まだ芸歴10年未満でありながら古風な佇まいと貫禄ある低い声(個人的にお笑いコンビ・大自然のロジャーを思い出す)でじっくり聞かせる朝枝さんがトップバッター。二番手のいちかさんは講談で、軽やかで表現力豊か。三番手には芸歴50年超のベテラン・小里ん師匠が上がり、トリは過剰なほど(?)品が良くしっとりした雰囲気から、古典に入るとメリハリの利いた語り口でぐいぐい引っ張っていく文菊師匠です。
特に文菊師匠は、シブラクで初めて落語を観た人が「もしかして、この人めちゃくちゃ落語が上手い……?」って反応になっているのをよく観るので、落語を見慣れてない人でも楽しめる可能性は高めな気がします。
もちろん、劇場に行って見るのもアリですよ。特に今回は生で見ると、よりグイっと引き込まれるメンバーな気がする。
ちなみに渋谷らくごは毎月第二金曜日から5日間にわたって開催されていて、今月は9月13日~17日に行われます。
個人的なオススメは9月14日の14時回。もし自分が「落語や演芸をちゃんと見るのは初めて」という人を連れていくなら、今月はこの公演に行くと思います。
ハイテンション昇々師匠、真打昇進が決まりさらに古典の腕前が上がっている市童さん、浪曲界若手のホープ・はる乃さんと続いて、トリは人情噺はビシっとこなし、笑える噺には独特な可笑しみを漂わせる馬石師匠です。
もう一つオススメとして、現在の"渋谷らくごっぽさ"が出ている15日14時回も挙げておきます。
トリの三遊亭青森さんは、現在シブラクがもうプッシュしている若手。最初はロックバンドのMCのようなシャウトするマクラ(本編に入る前のアイドリングトーク部分)と変な新作落語で注目されたのですが、最近は古典の人情噺の大ネタや怪談噺に果敢にチャレンジしていて、凄みのある語り口で注目されています。そのほか、古典・新作二刀流(しかもその刀がちょっと変な形してる)の談吉さん、日常的な話題からクオリティ高い新作を生み出す和泉師匠、パワフル浪曲でがっつり盛り上げる太福先生が出演し、何が飛び出すか分からないバラエティーパックな回です。
もちろん、他の回も面白そうですよ。今月は3連休を挟んでいるので、もしも連休中に暇してる方がいれば、会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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