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2024年6月 月報

【報告・雑感】

すげー調子悪い。気圧も気温も安定しなかったせいか、とにかく体調が悪く、うっすら風邪だったし、ずっと眠かった。いつもは日付が変わるかどうか位の時間に寝てたのに、もう22時には寝ちゃっている日がたくさんあり、その分、早朝4時くらいに目が覚めたりしていた。生活リズムの壊滅。仕事がそんなに忙しくなかったのが救い。がっつり暑くなってもいいから、安定した気候に早くなってほしい。

とはいえ、あれこれ観にいくことはできた。演芸系では、前から気になっていた浪曲師・真山隼人さんの独演会で木馬亭へ。浪曲は良し悪しが分かるほど聴いていないんだけど、それでもこれは評価高いの分かるわぁと納得の良さ。明るく軽妙でチャーミング。声の伸びも印象的で、「徂徠豆腐」でものすごい高音が入ってきてびっくりした。現在29歳で、まだまだこれから長く追いかけられる楽しみもある。活動拠点は大阪だと思うけど、月イチで東京で独演会をやっているようなので、しばらく通いたい気持ち。

落語もいくつか。渋谷らくごの「しゃべっちゃいなよ」は若手4人が自作落語をネタ下ろしする会。不穏な雑談から意外な方向へ話が転がる花ごめさんの「作ろう!建てよう!」が印象的。青森さんのゾンビもの「スタッフルーム」はあのジャンルに欠かせない”後悔”のエッセンスが入っていたのが好みだった。そしてトリの玉川太福先生は羊の毛刈りをテーマにした「うーる」で大暴れ。大柄でがっしりしていて、生真面目そうな雰囲気もある太福先生が、羊のものまねを一生懸命やっているバカバカしさ。ひっくり返るほど笑った。
三遊亭花金さんの十条での勉強会。この会恒例の長いマクラは、「磯丸水産の島寿司」の話。余りに気になって会の後に磯丸水産へ食べに行ってしまった。確かにおいしい。花金さんが「茶の湯」をやっていたんだけど、この演目は個人的に生で聴くタイミングに恵まれないネタで、もしかしたらちゃんと生の高座で聴いたのが初めてかもしれなかった。落語を聴き始めて長いけれど、割とメジャーな演目でも巡り合わせによって聴けていないものがいくつかある。立川談吉さんの独演会はクレイジーで笑わせまくりの「天災」と、笑いどころが多くないけど楽しい時間が継続する「試し酒」の組み合わせがよかった。談吉さん、少し語りの速度を変える取り組みをしているらしく、以前より間がゆったりしている。同じ人を見続けていると、そういう変化の真っ只中に立ち会えるのが楽しい。

読書関連でいうと、やはり話題になっているのはガルシア=マルケス『百年の孤独』文庫化で、僕も販売前日に大型書店でフラゲしてさっそく読み進めている。毎日30ページくらいを読むペースで、現時点で200ページちょいのところまで来た。よく知られる通り似た名前の人が大量に出てくるややこしさはあるが、それ以外のところは思っていたより読みにくくなく、家系図をたまに参照しながらであれば、するする進められる。変な展開てんこもりだが、各章に印象的なシーンがあり、ベタにグッとくるような場面もあって、全く「わけ分かんない!」とはならずひと安心。7月はちょっとした読書関連の個人的な試み(?)をやりたいと考えているので、その前には読み終えられるといい案配。

2024年が半分終わって、あっという間だった。「群像一年分の一年」のZINE作りがあったので、それをあれこれやってるうちに終わってしまった、という印象。
下半期はゆったり過ごしたいな、と思っているが果たして……?

【今月の読了本リスト】

増村十七『花四段といっしょ Vol.4』
安田浩一、金井真紀『戦争とバスタオル』
阿部和重『ABC戦争 plus 2 stories』
阿部和重『クエーサーと13番目の柱』
チョン・セラン(作)、斎藤真理子(訳)『声をあげます』
古井由吉『この道』
今村夏子『とんこつQ&A』
朱喜哲『100分de名著 ローティ 偶然性・アイロニー・連帯 「会話」を守る』
浅沼シオリ、早乙女ぐりこ、武塙麻衣子、DJ Yudetaro『三酒三様2』
矢野利裕『矢野利裕のLOST TAPES vol.2』

【今月の一曲】

町中華行きたい。

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