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コーヒー嫌いだったぼくが地元にコーヒースタンドをオープンする話
こんにちは!船尾和希です。ぼくは三重県鈴鹿市で FROSK COFFEE(フロスクコーヒー)という、カエルマークのコーヒー屋さんをしています。
タイトルにある通り、ぼくは元々コーヒーが嫌いでした。つい数年前まで、「コーヒーは苦くて飲めない、まずい。」と思っていました。今回は、そんなぼくが地元の三重県鈴鹿市にコーヒースタンドをオープンするに至った話を記事にしたいと思います。
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コーヒーが飲めるようになったきっかけ
以下の記事で、当時の詳細を書かせてもらっていますが、改めて今回の記事でもざっくり説明したいと思います。もし気になる方はこの記事も読んでいただけると嬉しいです。
ぼくは小学生の頃からバスケをしていて、今は以下の2チームに所属しています。どちらも3人制のバスケットボールチームです。
・EGOLA(SOMECITY NAGOYA)
・NINJA AIRS(3x3)
NINJA AIRSは主に大阪が拠点のチームで、加入した2019年頃から大阪でのチーム練習(通称:ニンジャ練)後に、リーダーのカッシーさん宅に泊めてもらっていました。当時のぼくは会社員で、ニンジャ練の翌日は有給を取って仕事を休む(帰宅が深夜3時ごろになるため)事が多く、結婚もしていなかったので翌日はフリー(予定なし)でした。というか、フリーにしていました。笑
その理由は、ニンジャ練翌日のいつもの流れがあって、ぼくはカッシーさんのこのプランが好きで、連れて行ってもらえる事が嬉しかったからです。
火曜の夜ニンジャ練 → そのままカッシーさんち泊まる → 水曜のランチ → コーヒー屋さんで過ごす
ただ、これには一つだけ問題があり、それは当時のぼくがコーヒーを嫌いだったという事です。
ですが、練習でもお世話になって、自宅に泊めてもらって、ランチまでご馳走になった後輩の立ち振る舞いとして、「ぼくはコーヒー嫌いなのでコーヒー屋には行きません」は、結構やばいですよね。(カッシーさんはこんな事で怒る人ではないので、ぼくが勝手に気にしていただけです。笑)
そういった理由で、食後のコーヒー屋さんにも必ずお供させてもらっていました。
ちなみに、ランチは南船場のカレー屋さん、コーヒーは難波のブルックリンというお店に行くのが鉄板ルートでした。どちらも最高のお店です。
ブルックリンは、今でもよく行く大好きなお店で、当時は「コーヒーは苦くて飲めないけど、ラテならギリ飲めるかも」という気持ちでラテを注文していました。味の感想はあまり覚えていませんが、苦くて飲めない!と思った記憶もありません。
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コーヒーは苦い、好きじゃない、と思いながらも、何度もブルックリンでラテを飲みながら、バスケや仕事や恋愛などの話をして過ごしているうちに、それがとても楽しくて、気づけばブルックリンで過ごす時間が心地良く、また行きたいと思うようになっていました。コーヒーは好きじゃないけど、コーヒー屋さんで過ごす時間が好きという感情です。
自分のその感情に気づいたぼくが、次にやる事は単純で、「そうだ!他にも素敵なコーヒー屋さんを探そう!巡ってみよう!」です。(我ながら偏差値の低そうな発想。笑)
ってなわけで、2日間の東京コーヒー屋さん巡りを計画し、実行しました。
2日間で10店舗ほど巡って、そこでも色々あったのですが、ここでは重要な部分以外を割愛させていただきますので、気になる方は冒頭の過去記事をチェックしてみてください。
東京2日目の朝、人生を変える衝撃の出会いがありました。それが代々木公園の近くにあるFUGLEN TOKYO(フグレントウキョウ)というお店です。
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当時もまだ「ラテ以外はあまり、、、」だったぼくですが、前日にアイスラテを飲みすぎたせいで体調が悪かった(過度の腹痛)という事もあり、FUGLENでは【本日のコーヒー】というホットコーヒーを注文しました。注文の際、店員さんが「このコーヒーはりんごのような印象で酸味と甘さのバランスが良くて美味しいですよ〜」的な事を伝えてくれましたが、ぼくは「ん?りんご?はい?」と心の中で呟いていました。
運ばれてきた【本日のコーヒー】を飲んだら、その味にびっくりしすぎて椅子から転げ落ちそうでした。というか、もう転げ落ちてました。そういう事にしておきたいほどに、そのコーヒーは衝撃的な味でした。
「え?本当にりんごやん。りんごジュースやん。これがコーヒー?」
ぼくはそこで苦味の全く無いコーヒーを初めて口にしました。あの感動と衝撃は、恐らく一生忘れないと思います。それぐらいFUGLENのコーヒーは美味しかった。また行きたい。
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自宅で抽出したり〜焙煎してみたり
FUGLEN TOKYOで飲んだコーヒーのおかげで、「コーヒーって苦いだけじゃない!ぼくでも美味しいと思えるコーヒーがある!」と知ったぼくの次の行動はもちろん単純で、「ああいうコーヒーを家でも飲みたい!」です。笑
そこから、取り憑かれたようにコーヒーに関するYoutubeを見たり、Web記事や雑誌、本を読みまくったりして、かっこいい!と思ったコーヒー器具を買い揃えて、有名なコーヒー屋さんの豆をオンラインで買いまくりました。一部、特に美味しかったお店を紹介します。気になる方はチェックしてみてください。
・LIGHT UP COFFEE(東京)
・FUGLEN(東京)
・ACID COFFEE(東京)
・TAKAMURA COFFEE ROASTERS(大阪)
・AKITO COFFEE(山梨)
・COFFEE COUNTY(福岡)
・KURASU KYOTO(京都)
・COYOTE(京都)
・COFFEE COLLECTIVE(デンマーク)
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このように様々なお店で、果実味を感じられるフルーティな豆を買って、自宅でのコーヒータイムを楽しんでいたわけですが、ふと気づくのです。
あれ?ぼくはコーヒー屋さんが好きだったのに、コーヒー屋さんには行っていない。そもそも、自分が気軽に行ける範囲の距離にこういうコーヒー(浅煎りのフルーティなコーヒー)を出してくれるお店が無い、もしくは圧倒的に少ない。
そうと気づけば、単純なぼくですから、そうです。
「近くにお店が無いなら、自分で焼く(焙煎する)しかねぇ!!!」
です。笑
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そこから自宅での焙煎が始まりました。自家焙煎というコーヒー屋さんはよく見かけますが、自宅焙煎という言葉は聞き慣れないですよね。笑
といっても、大きな焙煎機をいきなり購入して自宅にドーン!という訳ではなく、Youtubeなどで「コーヒー」「自宅」「焙煎」みたいな感じで検索して、出てきた焙煎方法をひたすら真似していました。
ぼくが辿り着いたのは、100円ショップで売っている蓋付きの片手鍋(確か550円)を使った焙煎です。生豆を焦がさないように片手鍋を常にふりふりしながら、煙がこもらないように蓋を開け閉めする方法です。懐かしいなぁ。
この方法で焙煎したコーヒーを自分で飲みながら、「ああでもないこうでもない、苦い!まずい!なんで!?」と、ぶつぶつ言いながら研究を重ねていました。
例えば
・1回で焙煎する量を少なくしたり、増やしたり
・生豆を投入する(焼き始める)温度を高くしたり低くしたり
・弱火でじっくり、または強火にして短時間で
・鍋の振り方を1秒おき、2秒おき、3秒おき
などなど
これを一つずつ試してみて、結果を【焙煎ノート】にメモして、一つずつサンプルを作っていき、それぞれ味見をしていました。当時のぼくは、バスケが大好きな会社員(現在はバスケが大好きなコーヒー屋)なので、仕事が終わって練習に行って帰宅して、夜中まで片手鍋をふりふりしながらコーヒー豆と対峙していました。
温度の違い、時間の違い、投入量の違いなどの焙煎サンプルを、作っては飲んでみてという研究を繰り返していましたが、ご存知の通りコーヒーは短時間で大量に飲めるものではありません。カフェイン摂取量のキャパをオーバーしてしまいます。
そこでぼくは、自分の周りにいるコーヒーが好きな人たちに飲んでもらって感想を聞いてみようと考えました。
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ありがたい事にNINJA AIRSメンバーにはコーヒーを(キャンプも)好きな人がたくさんいました。ぼくはそのキャンプに、自分が片手鍋で焙煎したコーヒー豆を持って行って「これ家で焼いてみたんですけど!飲んでみて欲しいです!」と、その場で淹れて飲んでもらったり、遠くに住んでいるメンバーには豆を送らせてもらったりしていました。
そういえば、会社の先輩にいきなり「これ飲んでみてください!」と、路上でコーヒーを淹れさせてもらったり、スキルエレメンツ(SKILL ELEMENTS)というブランドのお店にお邪魔して、頼まれてもいないのにドリップしていた事もありました。笑
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自分で焙煎したコーヒーの味の感想をもらって、また試行錯誤して、片手鍋をふりふりしまくる日々が続いていました。
初めてのPOP UPからの焙煎機購入
そんなある日、カッシーさんから「今度お客さんにコーヒー出してみたら?」との連絡が。
その時の正直な感想は「全く自信は無い!けど、ちょっとやってみたい」でした
。
戸惑いながらも、人生初めてのPOP UP(イベント出店)が決まり、2022年1月に開催させていただきました。
その時の様子、感想など、過去の記事に載せていますので、もしよければ読んでみてください。
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初めてのPOP UPを無事?に終えて、安心したのも束の間、またもカッシーさんから連絡が。
「今度、SPORTY COFFEEでコーヒー出してもいいって!店長に確認済み!」
「ん?スポーティ?あのスポーティ?心斎橋の!?アメ村の!?やば!まじか!」が、その時の感想です。笑
そんなこんなで、第2回POP UPの場所と日時が決定しました。
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SUNNY CAFEで開催した初めてのPOP UPでの反省点として、もちろん色々あるのですが、1番大きいのはなんといっても、片手鍋ふりふり焙煎の限界でした。
片手鍋での焙煎で、1度に焼き上がる豆は100g前後です。SUNNY CAFEでのPOP UPでは約1.5kg(ドリップ用+豆販売用)準備したのですが、1回の焙煎にかかる時間(準備〜生豆のハンドピック〜ふりふり焙煎〜焙煎後のハンドピック)は25分〜30分程度です。1.5kgのコーヒー豆を準備するには30分×15回(約7.5時間)必要です。
初めてのPOP UPで不慣れという事もあり、他の準備にも手こずっていたぼくは、当日の朝まで寝ずに焙煎し続けて、そのまま会場のSUNNY CAFE(大阪府大阪市住吉区)に向かいました。
イベント自体は無事に終わりましたが、寝不足で帰路の運転中に愛車のアウディに深いダメージを負わせてしまいました、、、詳細は省きます。(さらに、翌日の試合でも絶不調でした。笑)
今回のSPORTY COFFEEでのPOP UPは「さらに多くの豆を準備しなければ!」と考えたものの「次は何時間かかるのかな?」という状態でした。
ここで、コーヒーに取り憑かれたぼくの次の行動です。いたってシンプルです。
「よし、焙煎機買っちゃお。家に置こう。」
我ながら、やってんなー、、、あほですね。笑
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ってなわけで、購入。我が家に相棒が到着しました。笑
ちなみに、Aillio bullet R1 V2という、1回でMax 1kgまで焙煎可能な電気式の焙煎機です。
1kgの焙煎は、片手鍋(約100g)の10倍です。もちろん、ふりふりしなくてもOKです。これはいい!すごくいい!!笑
カッシーさんに「焙煎機を買っちゃいました!到着してから焙煎の練習をしたいので、少しだけ延期させてください」と、連絡して、2022年6月にFROSK COFFEEとして2回目のPOP UPをさせていただきました。
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そこからも様々な場所でPOP UPをさせていただきました。どれも大切な思い出で、書き記したいエピソードもたくさんあるのですが、全部はとても書ききれないので、写真を何枚か貼らせていただきます。
・SOMECITY OSAKA
・NINJA AIRSの試合会場(3x3)
・Audiのディーラー(ショールーム)
・地元のおむすびやさん
など、まだまだたくさんあります。場所を貸してくれた方、コーヒーを飲みにきてくれた方、本当に感謝しています。ありがとうございます!
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愛車を売ってキッチンカー作ってみた
詳細は以下の記事に書いていますが、ざっくり説明すると、ぼくは様々な場所でPOP UPをさせていただき、お客さんにコーヒーを淹れさせてもらう事の楽しさ、幸せ、充実感のようなものをすごく感じていました。すると、「もっとコーヒーを届けたい、いつでもどこでも届けられるようにしたい」と考えるようになります。
ぼくが取る次の行動は「よし!キッチンカーだ!」です。自然な流れですよね。笑(相変わらず単純)
SUNNY CAFEでのPOP UP(第1回目)の帰路に大きな傷を背負ってしまった愛車ですが、この愛車を売って軽バンを買い、知り合いを通じて紹介してもらった車屋さんにお願いして、内装をキッチンカー仕様に施工してもらいました。(車両代+50万くらいだったはず)
この記事については、いま読んでも我ながら良いこと書いてるなーと思ったので、もしよければ読んでみてください!コーヒーの届け方を変えたいという理由だけではなく、何にどうお金を使うのか、的な視点も含んで考えました。
めちゃくちゃお気に入りだったAudi Q2。まさか、コーヒーを嫌いだったぼくがこの愛車を売って、コーヒーのためのキッチンカーを作る事になるとは思ってもみませんでした。
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出産と育休、そして退職
少し話が前後しますが、ぼくは2022年1月〜約1年半、育児休業(以下、育休)を取得していました。
その期間で自分なりにいろいろ感じて、退職に至るのですが、これも詳細は過去の記事で。この2つの記事が、ぼくが書いたnoteで最も反響が多く、当時の考えや想い、体験を、文章という形で残してよかったと、心から思いました。
分かりやすくするために、時系列を簡単にまとめてみます。
2020〜2021年:コーヒーを好きになり始める
2021年夏頃:東京コーヒー旅(FUGLENとの出会い)
2021年秋頃:自宅で片手鍋ふりふり焙煎を始める
2022年1月:育休開始、SUNNY CAFEでPOP UP
2022年6月:SPORTY COFFEE でPOP UP(焙煎機購入)
2022年7月〜:色々な場所でPOP UP、コーヒーを届ける
2023年3月:Audiを売って、キッチンカーを作る
2023年5月:職場復帰、2日で退職を決意
2023年7月:11年勤めた会社を退職、FROSKを法人化する
2024年秋頃:三重県鈴鹿市にコーヒースタンド作りを開始
まず、育休に関する記事。育休について、出産、育児、仕事、お金、時間、複数の視点で書かせてもらったので、誰かの参考になったら嬉しいです。(他人を否定したり、これが正解だ!と言っているわけではないので、ご安心ください)
次に、退職に至るまでの記事です。単純に「今の仕事が嫌だ!コーヒーがしたい!」って辞めたのではなく、妻と息子、仕事、お金、人生の目的、自分の優先順位とそれに関する想いを記事にしてみました。少し長いですが、もしよければ読んでみてください!
息子が生まれていなければ、もちろん育休を取る事もなかったし、自分の価値観や優先順位が今のように変化する事もなかったはずです。
この選択が正しかったのかは分かりませんが、毎日がとても楽しくて、ストレスもほとんどなく、FROSK COFFEEという仕事も、家族で過ごす時間も、充実感や幸せを感じているので、自分の中で「たぶん正解だったはず!」という事にしています。笑
改めて、生まれてきてくれてありがとう。感謝しかないよ。
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地元にコーヒースタンド作り
FROSK COFFEE STANDの成り立ちにあたって、絶対に外せない重要人物が、るおうさんという先輩です。先輩というのか、トレーニングの師匠というのか、鬼教官というのか。
バスケを一緒にしたのは数回ですが、一緒に走った(トレーニングした)のは何回で、何kmなんだろう。軽く数千回は走ってるんじゃないかな、、、
初めての出会いは、確か10年前くらい。三重県の伊坂ダムという、ランニングコースで有名なダムです。(その少し前に一緒にバスケをしているらしいのですが、覚えてません笑)もちろん、そのダムでラントレ。朝4時起きで5時集合とかもあったなぁ、、、恐
そこから約10年間、ひたすら一緒に走りまくってきました。時代を駆け抜けた的な意味ではなく、物理的に肉体的に、ただただ走ってきたという意味です。笑
神社の階段、地元の砂浜、ランニング中に見つけた素敵な(急勾配な)坂道、果てしない田んぼ道、山道(トレイルラン)、45階ビルの非常階段、などなど。挙げ出したらキリがないし、過酷で思い出したくもないです。笑
走っている様子を見たい方は、ぼくのインスタのハイライト(👣)を見てみてください。意味の分からないトレーニング映像が流れてきます。笑
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あるきっかけで、るおうさんから「フナオ、フロスクでここ使う?」と連絡が。それが三重県鈴鹿市の野辺というエリア、現在のコーヒースタンドがある場所です。
もちろん最初は何も無くて、かなり傾斜のある使われていない畑(土)でした。
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るおうさんという人間は、取り組み始めたらすごいです。とことんやります。畑部分(土)をならして、大量の砂利を運んで、平らに整地して、プレハブをドーン。
専門の業者さんに依頼せず、ほぼ自力。ぼくも砂利を運んだり、ほんの少しだけお手伝いをさせてもらいました。でも当時は、この場所、この建物がコーヒースタンドになるとは思っていなくて、いつもお世話になっている(ビシバシ鬼教官)るおうさんが、また新しい事を初めたからそのお手伝いという感じでした。
また、コーヒースタンド作りを進めていく中で、多くの方々が協力してくれました。特に、るおうさんの同僚であるボブさん。コーヒースタンド作りのほぼ全て(床、柵、階段など)を、るおうさんとボブさんに作業していただきました。全力感謝。
さらには、地元の米農家さんが工具を貸してくれたり、ペンキ屋さんが余っているペンキを分けてくれたり、水道屋さんから使っていないシンクをいただいて、水道を繋ぐ工事までしてくれて、電気屋さんが古くなった冷蔵庫をプレゼントしてくれたり。
もう、感謝と感動で胸いっぱいです。本当にありがとうございます!
ものすごいペースで変化していくこの場所。その様子をハイライトで。(何もない畑だった時代の写真を残しておけばよかった、、、)
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2024年9月以降、コーヒースタンド作りをしながらお客さんが来たらコーヒーを淹れさせてもらう、というスタイルで営業していて、最近よく感じる事があります。それが「フロスクコーヒーがハマってきた、気がする」です。これだけでは意味が分らないですよね。笑
ぼくがFROSK COFFEEとして活動し始めた当初のコンセプトは「北欧のコーヒー文化を地方にも」です。
コーヒーは苦いだけじゃなくて様々な個性や味わいを持っていて、面白くて楽しい飲み物だという事をまだ知らない人達に届けたい、コーヒーが好きな人にも、以前のぼくのようにコーヒーは苦くて嫌い!と思っている人達にも。
FROSK:ノルウェー語で「カエル」
FUGLEN:ノルウェー語で「鳥」リスペクト故にパクリ。笑
ノルウェーやデンマークといった北欧の国々では、主に浅煎りで果実味のあるコーヒーが好まれる(出すお店が多い)文化が栄えている
FROSK COFFEE STANDがある場所は、三重県鈴鹿市野辺(のんべ)というエリアで、控えめに言ってもかなり田舎で、周りは田んぼだらけです。(当然ぼくは田舎が好きです。笑)
そういった場所なので、周辺に住んでいる方もおじいちゃんおばあちゃんが多かったり、もちろん都会ではないので近所にたくさんお店があるわけでもありません。
自宅の周辺や、ふらっと行ける距離に、浅煎りの果実味を感じるコーヒーを出してくれるコーヒー屋さんがない(かなり少ない)のですから、コーヒーにはそういう側面(多様性)があるという事を知る機会も少ないと思います。
人の数もお店の数も多く、様々なコーヒー屋さんがある環境(都会や駅前?)では、コーヒーに強い関心を持っていなかったとしても、多様なコーヒーに触れる機会が発生しやすい分、なんとなく知れたりするのかなと思うんです。
FROSK COFFEE STANDがこの場所(This is 田舎)にできたというのは、ぼくが思い描いた当初のコンセプトを、自分のコーヒーを通じて伝える(その役割を果たす)という点で、すごくハマっているように感じるのです。
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ぼくはコーヒーが好きで、特に果実味を感じる(浅煎りのフルーティな)コーヒーが大好きです。コーヒーを淹れながら、自分が好きだと感じているものを共有できた時の喜びはとても大きいです。(スーパーおせっかいですが。笑)
その喜びと充実感でやりがいを感じて、またコーヒーを淹れて「このエチオピアはこんな味わいで、このコスタリカはこんな個性があって、、、」と、お客さんとお話しながら過ごす時間がとてもありがたくて、最高です。感謝しかないです。
FROSK COFFEE STAND 完成
FROSK COFFEE STANDは、こうしてたくさんの方々の協力があって作られています。
2025年1月、全ての工事(水道、電気、2階部分、階段など)が完了して、OPENできる予定です。(すでにちょこちょこ営業していますが)
2022年1月に開催させてもらった初めてのPOP UPから、まるっと3年が経ちました。
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どちらかと言えばリスクをこわがるタイプ(ビビり)のぼくですが、コーヒーに関してはいつも、思いついた事(やってみたいと感じた事)に対して「よし!やってみるか!」と、おもいきって実行する事ができました。
ぼくの人生において、そのように行動できたのは、バスケ、コーヒー、好きな(仲良しな)人のため、くらいかなと思っています。今後もそうします!笑
コーヒーを好きになって、自分勝手にやりたいと思った事に取り組んできて、そんな中で、自分の周りにいる人達が興味を持ってくれたり、応援してくれたり、面白がってくれたり、いろんなきっかけを与えてくれて、その瞬間のわくわく、楽しい気持ち、好奇心に逆らわず、気の向くままに行動した結果、コーヒーを嫌いだった自分がコーヒースタンドをオープンする事になりました。
人生って、不思議で面白いですね。笑
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ぼくはまだまだコーヒーを楽しんでいきます!
今後とも、ぼくとFROSK COFFEEをよろしくお願いします!!!
最後に
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FROSK COFFEE 船尾 和希