キッチンカーを選んだ理由
こんにちは。船尾 和希(フナオ カズキ)です。
ぼくは現在、農作物(果実)としてのコーヒーが持つ魅力、果実味あふれるコーヒーをもっと多くの方に知ってもらい、飲んで体感してもらうために FROSK COFFEE(フロスクコーヒー)という名前で活動しています。
この活動に至るまでの経緯は過去の記事に書かせてもらいました。
今回は、先日完成したFROSK COFFEEのキッチンカーについて、経緯や製作した理由や想い、ぼくが考えるキッチンカーの優れている部分などを記事にさせていただきます。
3つの理由
キッチンカーを選んだ理由は大きく分けると3つあります。
①今すぐできる(時間を無駄にしたくない)
②お金の使い道を変えたくなった(浪費を削る)
③場所に制約がない事(移動可能である)
①今すぐできる(時間を掛けたくない)
まずは1つ目。
キッチンカーは車両さえ手に入れば、あとは製作(車内の加工)をするだけです。コーヒー屋さんとして実店舗を構える場合、そうはいきません。まずは何よりも理想の物件を見つける事が必要になります。
ぼくは今住んでいる土地(三重郡川越町)がとても好きで気に入っていて、漠然と「ここにコーヒ屋さん作れたらなー」と考える事がよくあります。基本的に毎朝ランニングをしていて(たまに寝坊して夜に変更したり、子どもを連れて散歩をしたりもする)ランニングの目的はもちろんトレーニングなんですが、コーヒー屋さんとして使えそうな物件探しも兼ねています。スマホやPCで不動産サイトを眺めているだけでは納得できなくて、その町、場所の空気感、音やニオイ、周りにある家、住んでいる人達を見てみたい、感じてみたいとぼくは思うタイプなんです。
どう見ても使われていない倉庫やテナントをよく見かけるけど、雰囲気や立地、建物の広さなど、あまり魅力的ではないものが多いです。(あくまでぼくの尺度、価値観による判断ですので、お許しを)
つまり、第一ステップの物件を見つける事でさえ、とても時間と労力が必要であり、さらに物件を見つけてからも契約、工事、コーヒー屋さんの運営に必要な設備、機材の導入、それに必要な資金を準備して入念に計画を実行する必要があります。(その他にも必要な事はまだまだあるはず、、、)
反対にキッチンカーでは上述の通り、車両が手に入ればあとは製作するだけです。ぼくはコーヒーを淹れる器具をすでに持っているし、これまでPOP UP(イベント出店)を何度も開催しているので、それに必要な道具はすでに揃っています。
今、自分の中で思い描いているもの、コーヒーを通じて叶えたい事を、熱が冷めてしまう前に実行したいという理由で、時間をかけたくないという気持ちが強かったんです。
だからぼくは自分が乗っていた車をすぐに売る事を決めて、その資金でキッチンカー用の車両を購入し、製作に取り掛かりました。
②お金の使い道を変えたくなった(浪費を削る)
次に2つ目。
ぼくはこれまで乗っていた車(キッチンカーを作ると決めた時に売った車)をとても気に入っていました。Audi Q2という車。5年前くらいに購入したんですが、自分にとっては高級車で、かっこよくて、乗り心地も最高で、優越感と満足感に浸りながら車に乗っていました。
ぼくは大阪に行く事が多くて、家から片道約2時間(往復4時間以上)の道のりも快適すぎてストレスを感じた事がありません。大阪だけじゃなく、和歌山県の山奥、徳島県、山梨県、広島県どこに行った時も快適でした。(懐かしい、、、また乗りたい笑)
なぜお気に入りの車を売ってキッチンカーを作ろうと思ったのか、理由は簡単です。
現在のぼくの限られたお金(資産)では、今やりたい事と浪費の両立はできないと判断したからです。
ぼくは生まれも育ちも三重県で、今も決して栄えているとは言えない場所(This is 田舎)に住んでいます。(アパートの周りは田んぼだらけ)
最寄駅は徒歩30分(全力疾走なら5分)もちろん地下鉄も無い。そんな場所なので、自家用車を持たないという選択は現実的ではありません。
必ず車を所有しなければいけない(車に自分のお金を使わなければいけない)のであれば、その車を使って自分のやりたい事(コーヒーを通じて誰かに良い影響を与えられる事)が叶う方が良いと考えました。
人間は、1度でも生活水準を上げてしまうと下げられなくなる、とよく耳にします。今回のケースで言うと、自家用車がお気に入りのAudiから軽自動車のバンになりました。その事象だけを見て「あー、あの人は、、、」と思う人もいるかもしれませんが、ぼくは気になりません。なぜなら、幼少期のスーパー貧乏時代の思い出があるからです(なかなかでした。笑)
確かに、自家用車という所有物の価格(市場価値)は大幅に下がったかもしれないけど、心は1ミリも貧しくなっていません。むしろ、コーヒーに対してできる事が増えてわくわくしています✌︎
キッチンカー(軽バン)を運転する度に「Audiは運転しやすかったなー(お尻がふかふかだったなー)」と思いながらも、後悔した事は全く無いです。(またいつか乗りたいけど)
自分の限られたお金(ぼくの場合は、です。お金持ちは別。)の使い道を、自分だけが満足を得るものに使う事(浪費)と、自分のやりたい事ができてそれが誰かに喜んでもらえたり、必要とされたりするものに使う事と。どちらが良い悪いなんてのはないけど、ぼくは後者を選んでよかったと心から思っています。(両立できたらそれが1番ですね)
③場所に制約がない事(移動可能である)
最後3つ目。
これは多くの人が想像できるキッチンカーのメリットだと思います。何度も言っている通り、ぼくは三重県の田舎に住んでいて、お店を出す事を考えると自分が住んでいる周辺をイメージします。
人がいない、、、店舗構えて大丈夫か?
これ↑については、完全な車社会である田舎で「駅近」はほぼ意味を持たないし、そのお店自体が目的地になって多くの人に来ていただけるような場所を作り上げていけば解決する問題なので、ここではあまり触れないでおきます。
ぼくのやりたい事(目的)は、店舗を構えるじゃなく、コーヒーを通じて誰かのためになる事をする、です。そして、その対象となる人数は少ないより多い方がいい。
キッチンカーでは、自分が行動すれば色んな場所でコーヒーが淹れられます。その土地に住んでいる人達(普段はなかなか会う事がない人達)に、ぼくのコーヒーを飲んでもらう事ができます。
FROSK COFFEEが掲げるコンセプト(目的、やりたい事)は、大きく言うと「生活の中にあるコーヒーをより多様性があって楽しめるもの」へと昇華させる事なんです。
その目的を達成するための一つの手段として、コーヒー屋さんとして実店舗を構える事よりも、自分が動き回って色んな場所に行き、色んな人に会って、コーヒーを片手にお話して、そこにコーヒーがある事で増える繋がりが多いであろう選択をしました。
それがキッチンカーを選択した理由です。(全国各地まわるので待っててください✌︎)
最後に
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FROSK COFFEE 船尾 和希