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報・連・相

「報・連・相(報告・連絡・相談)」という言葉はありきたりだが、本当にこの意味合いや重要性を突き詰めて日々仕事ができている人はごく一部だと思う。

僕が初めて勤めた会社は、一部上場企業の、営業力がずば抜けて高いと評判の営業コンサルティング会社だが、そこではまずこの報・連・相の重要性を入社してすぐに教え込まれる。

(1) 相手から「あれはどうなってる?」と訊かれる前に報告しているか。

(2) トラブルや悪い報告はすぐに報告しているか。

(3) 報連相ごとに目的を理解して準備・実施できているか。

(4) 相手の聞きたい事は何かを理解しているか。

(5) 報告する際には、必要に応じて資料やデータを用意しているか。

(6) 報連相の際には、結論から伝えているか。

(7) 自分の考えていることを相手に筋道立てて分かりやすく伝えているか。

(8) 事実と自分の考え・憶測を分けて伝えているか。

(9) 自分がきちんと理解できていないことは理解できていない事として伝えているか。

(10) 相手が理解していることを確認しながら報連相できているか。

(11) 自分なりの意見や見通しを考えた上で相談しているか。

(12) 積極的に相談することで周りの力を活用できているか。

(13) 報連相における伝達手段(口頭・電話・メール・LINE等)の使い分けは適切か。


特に、社会人を経験したてでまず指摘されるのが

(2) トラブルや悪い報告はすぐに報告しているか。
(6) 報連相の際には、結論から伝えているか。
(8) 事実と自分の考え・憶測を分けて伝えているか。

この辺りかと思う。

良い報告は早くなりがちだが、悪い報告やトラブルが発生した際は自分でどうにかしようと四苦八苦し、その結果収拾がつかなくなるくらいの事態に発展して初めて上司に相談したり

結論から話せば30秒で終わる報告を、ダラダラと過程から経緯を全て話してしまい、自分の報告の仕方の悪さが上司の忙しい時間を奪っていることに気づかなかたり

憶測を事実として報告してしまったり、色眼鏡のかかった状態の報告を事実として誤認させてしまったり

上記13箇条全てを完璧に行うことは今の僕でも十分できているとは到底いえないしできている人もほとんどいないと思うけれど

(2)、(6)、(8)の3項目だけでも徹底できればその人の報告の仕方や仕事効率、相手からの仕事ができるかの評価は格段に良くなるのは間違いない。

まずはこの報・連・相をしっかりとできるようになることが、取引先からの信用を得たり上司から評価される上でのすぐに変えられて効果が出やすい最短距離だと経験則として認識している。



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