懲役ダイアリー　2017年4月30日日曜日　『みんなピーピーピー』

※WARNING※【食事中の方は注意して読み進めてください】

昼食後・・・１時間が経つと・・・受刑者達からこの言葉が工場内に響き渡る。

『担当台前まで離席の許可をお願いします！離席します！』

『〇〇○○番〇〇（名前）です！腹痛のため用便許可をお願いします！』

時間は１３時半から１４時半くらいの１時間の間。

みんな口を揃えて言う。

『ここの（島根あさひ）昼ご飯は必ずお腹を下すな。マジで腹痛くなる！』

理由はわからないが、私も実際にお腹を毎日のように下していた。

腸が捻られるような、なんともいえない痛みが突然やってくる。

やってくる度に冷や汗をかき、悶える。

トイレの個室が満室の時に、この腹痛の波がやってきたら最悪な事になる。

先に腹痛が来た受刑者が圧倒的有利。

しかし、お腹を下さない日もある。なぜなのか？気になった私は過去の日記を遡ったり、他の受刑者に話を聞いたりして、統計を取ることにしてみた。すると面白い結果が現れた。

お腹を下す日は水曜日が圧倒的に多いことがわかった。じゃあなぜ水曜日にお腹を下しやすいのか・・・。

一つの仮説を立てた。

月曜日、火曜日はお腹を下さない日がほとんど。なぜなのか。この二日間だけ朝食が米の日。水曜日から日曜日は朝食がコッペパンの日。パンと昼ご飯の相性がよくないのかもしれない。じゃあなぜパンと昼ご飯の相性が悪いのか？

うーむ。

わからない。

刑務所にはGoogleがない。

これ以上調べようがない。

刑務所での調査は限界がある事を知った。

私の中での島根あさひの不思議の一つ。

昼食後の腹痛。

ある受刑者から聞いた話では、作業中に腹痛になった受刑者が担当刑務官に用便（トイレ）の許可をもらおうとしたら、

『なんで、休憩中に行かなかったんだ？次の休憩時間か、用便の時間に行け。』と言われトイレに行かせてもらえなかったらしく、そのまま耐えきれずその場で、、、。

してしまったらしい。

そして、、、

調査になったらしい。

なんという悲劇。

刑務所は本当恐ろしい。

全ては順調に進んでいる。人生の成功に向けて。