番外編 受刑者が突然沖縄にやってきたら?2021年12月12日日曜日
『どこから来たんですかー?』
『東京です!』
『あー、っぽいぽい!どれくらい沖縄に居るんですか?』
『9日間、一人旅です!!』
『最高ですねー!!』
国際通りを一本入った牧志公設市場内にある、センベロ居酒屋さんでの事。
カップルも居れば、女の子同士、地元の男の子、おじいやおばあ。私のような旅人も全てを受け入れてくれる。優しさ溢れる雰囲気。
老若男女関係なしにみんな一瞬で仲良くなる。ゆんたくに近い感じなのかな。私はこういう感じ、凄く好き。
気が付いたら、那覇に来てからほぼ毎日センベロしてた。
センベロでは色々な人と仲良くなった。地元のカップル、お店の従業員さん、地元の女の子三人組、同じ職場の同期の女の子二人組、一人旅の男性。
時間を忘れ色々な話をし、お友達が沢山できた。正直、楽しすぎて沖縄に住みたくなった。
自分が元受刑者だと明かすタイミングは非常に難しい。相手は私が元犯罪者と知らず楽しそうに話してくれる。私も心から楽しいが、少し心苦しい瞬間でもあった。隠すつもりもないけれど、自分から積極的に話すことでもないのかなと。結局、打ち明けるタイミングを見出せず、そのまま仲良くなってしまった。
今は仕事を休職中、自分には何もない。だからこそ自分が何者なのかを確立させなければならない。元受刑者であるが、今は違う。こういう自分の好きな事をやっているってTwitterだけでなく、堂々とリアルで相手に伝えたい。
よし、今度こそは伝えよう。そう心に決めた。
いざ久米島へ。
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