破天荒フェニックス 感想 〜このブログを書くきっかけも破天荒だった。〜
2018年9月22日26時
僕は、六本木のスターバックスで
このブログを書いている。
「破天荒フェニックス」https://amzn.to/2xIwWUD
の読後感想を書こうと思ったからだ。
そのきっかけとなった僕のツイートがこれだ。
このツイートに、まさかの「破天荒フェニックス」の著者である田中修治さんからリプが。
こんなことがあるのか。僕はすごく興奮した。
恥知らずの僕は、すぐにこうリプライした。
「破天荒フェニックス」の主人公のお二方から
こんなありがたいリプをもらったら、もう書かない訳にはいかない。
「破天荒フェニックス」の書評ブログを書くキッカケが、
こんな破天荒なのめちゃくちゃおもしろいし、ワクワクする!
と単純な僕は思った。
しかし、冷静になると
著者本人に直接読んでもらうことになる、読書感想文のできが酷かったらやばいよな。
とも思い始める。
そんなワクワクと不安を感じながら今、筆を執っている。
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「修治さん、とにかくいいですか、20億の売上しかないのに14億の負債を抱えているということは、2tトラックの荷台に1.4tの砂利が載っかっているようなもんです。そんなトラック、重くてスピードも出ないし、運転も難しい。カーブだって曲がりきれない。いつひっくり返って大事故になったっておかしくないんですよ!」
奥野さんのこの反対意見を押し切り、オンデーズを田中社長が買収することを決めるところから、この小説は始まる。
これは、100人が100人「絶対に倒産する」と言い切っていた買収だった。
買収後、
田中社長は
平地を走るのも困難な量の砂利が載っているこのトラックで、
氷の上や石ころだらけの道や泥水の上を走ろうとする。
というか走る。。
当然ながら、かなり不安定な運転になる。
しかもその不安定な道を
不安定なトラックで止まることなく走り続けないといけない。
なぜならこの重いトラックは、止まったらもう二度と走り出せないからだ。
このトラックを支えている大黒柱が、奥野さんである。
奥野さんは、このトラックの
ドライバーであり
トラック整備士であり
さらに細かい道路情報を正確に把握する、ワンピースのナミのような役割も果たす。
田中社長は、
奥野さんと共にドライバーであり、
このトラックの行き先を決めるナビゲーターである。
このトラックのドライバーの辛さ、ストレスを想像するのは難しくないだろう。
なぜなら
止まることも許されない、一瞬の油断も許されない運転を延々としなければならないからだ。
奥野さんが、
胃を痛めたり、夜中に奇声をあげたりしたのも(News Picksコメントより)
納得である。(詳しくは↓のリンクで)
このようにギリギリの運転を続けている中
田中社長は、あろうことかそのトラックにさらに荷台に新たな物を積んだりもする。
ジャンプする為には一度しゃがまないといけないという話はよく言われる。
しかし、このトラックは、一度しゃがんだらもう最後、砂利の重さで二度と立ち上がれないような状況である。
まさに「破天荒」だ。
こんな田中社長の無謀だと思える挑戦にも、奥野さんの見事なハンドル技術と田中社長の経営力と根性の合わせ技でなんとかこのトラックは進んでいく。
一旦滑ったらもう二度と操縦が効かない
少しでも操縦ミスをしたら、バランスを崩して転げ落ちる
途中で止まることも許されないプレッシャーに加え
なぜか途中で新たな物が積まれる
そんなトラックを奥野さん、田中社長は、
2008年から2015年3月の砂利を落とし切る(銀行取引正常化)まで
片方のタイヤが浮いて、ほとんど倒れかけていたことも幾度となくあったが、
転ぶことなく
運転しきったのである。
このトラックを田中社長、奥野さんはじめ、OWNDAYSの皆さんは
ジグザグしながらもなんとか操縦し、ジグザグ走っていく過程で、少しずつ砂利を落としていき、
2015年には砂利を落とし切ったのである。
その馬力の大きさ、計り知れない。
今では軽くなったそのトラックで世界中を駆け回っている。
現時点で10カ国の国を回っている。
これからこのトラックは、どこまで行くのだろうか。
おそらくどんどんスピードを上げていきながら、今まで誰も走ったことのない未開の地を開拓しながら走り続けるであろう。
なぜならそのドライバーは、「破天荒フェニックス」なのだから。
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本を読む価値は、自分が人生の中で体験し得ないようなことを本の中で著者とともに体験出来ることにあると僕は思う。
ほとんどの人は、こんなトラックを運転する機会は人生で一度もないだろう。
この小説は、
そのトラックの後部座席に乗っているような
いや、一緒に運転しているような気にさせられる没入感のある小説だ。
どんな状況でも熱意をもって、希望を持ち続け、進んでいけばなんとかなるんだ、という勇気をもらえる、そんな小説でもある。
また
どうやって氷の上を走ったのか、どうやって石ころばかりの道をくぐり抜けたのか、
という方法論的なところも
まだ学生の僕でも、勉強になることがたくさんあった。
今仕事をしているビジネスマン、経営者が、読んだら
参考になる部分は僕なんかより断然多いと思う。
ページ数は500ページ弱あるのだが、気付いたらあっという間に読み終わっていた。
そんな小説はなかなかない。
ぜひ超絶スリルのあるこのトラックに田中社長と共に乗ってみることを強くオススメする。
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こんな強烈な体験は、この本を読むこと以外ではなかなか出来ないと思う。
とにかく本当におもしろい。
田中社長に興味をもった方は、ぜひWeekly Ochiaiで田中社長がゲストだった回を観ることもおすすめする。
僕が次、眼鏡を買う時は
確実にOWNDAYSで買うだろうな〜。
ストーリーにお金を払うってこういうことなのかな。
最後に、
田中社長、奥野さん
Twitterで絡んでいただき、今回このブログを書くきっかけを与えてくださって、ありがとうございました。
この場を借りて、お礼申し上げます。
この本の素晴らしさは、僕の文章力では到底書き切れないのですが、僕なりに書いてみました。
拙い文章ですが、是非読んで頂けると嬉しいです。
今回の経験から
もっと自分が感動したものを多くの人に共有出来るようになるために、自分の感情を正確に表す言葉を考え、日々アウトプットの訓練をしなきゃいけないなと強く感じさせられました。
何はともあれ
感動した小説の著者、主人公の1人とこうして交流でき、感無量です。
こんなワクワクする体験を与えてくださり、本当にありがとうございました。
最後になりますが、素晴らしい小説をありがとうございました。
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