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2018 4/11 ウィンストンチャーチル ※ネタバレ注意


ミッドタウン日比谷で観てきました。
まだ出来たばかりなだけあってめちゃくちゃ綺麗なので、観る前からテンション上がるので
「ミッドタウン日比谷」おすすめです!

この映画は、戦争映画ではあるのかもしれませんが戦争のシーンはほとんどなく、主にウィンストンチャーチルのパーソナリティに焦点を当てた映画でした。

冒頭での演説とクライマックスでの演説のシーンについて。

チャーチルは、ほとんど同じ事を言っています。

ですが、その演説に対する周囲の反応は冒頭とクライマックスとで全く違うのです。

演説の内容自体は、ざっくり言うと
ナチスドイツに屈せず戦い抜き、国を守り抜き勝利するぞ。
というもの。

前者は、無反応で
後者は、ほぼ全員がスタンディングオーベーション。(議会においてこの表現が正しいかどうかはわからないが。)

この対比がたまらなくおもしろいし、考えさせられる。
このシーンがこの映画の肝なのではないかなと思います。

なぜこうも周りの議員たちの反応が違ったのか?
それを少し考えようと思う。

・冒頭の演説
チェンバレン元首相からチャーチルが首相に変わったばかりで、チャーチルは就任して間もない。
ナチスドイツに対する戦況はそれほど劣勢ではなかった。

・クライマックスでの演説
ナチスドイツに対する戦況はかなりの劣勢。
ほとんどの閣僚がこの戦争はもう負けると思っていた。

なぜ僕がこの対比がおもしろかったと思ったかというと
この対比によって
クライマックスでの演説の際に、いかにイギリスがヒトラー率いるナチスドイツに追いつめられていたかを表していて
追いつめられた状況では、団結しやすいという人間の特徴が顕著に出ていた

と僕は感じたからである。

たとえ戦争に負けようと、本土にまで攻め込まれようと
どうせ負けるなら
血まみれになるまで戦い抜こう。

というような言葉が本当に現実味を帯びていたのだと思う。

人間がもつ最大の武器は、やはり「言葉」である。

とこの作品を観て改めて感じた。

言葉の中にあるパワーこそが、その人の強さだと最近よく感じる。

作中でも演説の内容を考える際に、チャーチルが言葉とすごく格闘しているシーンが何度かある。

常に自分の思いが一番よく伝わる言葉、言い回しは何だろうかとよく考える。
そのことでしか、
言葉を正確に使い、言葉に力を持たせることが出来るようになるようにはならないのかなと思う。

僕自身
最大の武器だと考えている「言葉」というものを、

正確に使い、言葉に力を宿せるようになっていきたい。
日々言葉と格闘して、なるべく自分の伝えたい気持ちを正確に表現する事を意識する。

いつの時代も言葉がもっている潜在的な力は変わらないと思う。

なんだか作品の感想になっていない気がしないでもないですが、以上が僕の感想です。

最後に
この映画を観るにあたって抑えておいた方がいい知識、観ておいたほうがいい映画を紹介します。
(ここが一番有益な情報かも笑)

・ガリポリの戦い
第一次世界大戦中、連合軍が同盟国側のオスマン帝国の首都イスタンブール占領を目指し、エーゲ海からマルマラ海への入り口にあたるダーダネルス海峡の西側のガリポリ半島(現・トルコ領ゲリボル半島)に対して行った上陸作戦。
イギリスは海軍大臣ウィンストン・チャーチルの主唱でダーダネルス海峡西側のガリポリ半島を占領し、オスマン帝国の首都イスタンブールに進撃する計画が立案された。
(Wikipedia)

・ダンケルク(映画)
この映画によく出てくるダンケルクという地名での出来事についての映画。

・ダンケルクの戦い
第二次世界大戦の西部戦線における戦闘の一つで、ドイツ軍のフランス侵攻の1940年5月24日から6月4日の間に起こった戦闘である。(Wikipedia)

・ダイナモ作戦
第二次世界大戦のダンケルクの戦いにおいて、1940年5月26日から6月4日にかけて行われた、連合軍の大規模撤退作戦のイギリス側コードネームである。イギリス海軍中将バートラム・ラムゼイが本作戦を計画し、イギリス首相ウィンストン・チャーチルにダイナモ・ルーム(ダイナモすなわち発電機があるドーバー城地下の海軍指揮所の一室) にて概要を説明したことから名づけられた。9日間に、860隻の船舶が急遽手配され、331,226名の兵(イギリス軍192,226名、フランス軍139,000名)をフランスのダンケルクから救出した。この“ダンケルクの小さな船たち”(Little Ships of Dunkirk)には、様々な貨物船、漁船、遊覧船および王立救命艇協会の救命艇など、民間の船が緊急徴用され、兵を浜から沖で待つ大型船(主に大型の駆逐艦)へ運んだ。この“小さな船たちの奇跡”はイギリス国民の心に深く刻まれ、大いに士気を高揚することとなったが、実際には兵の70%程度は港の防波堤から56隻の駆逐艦その他民間大型船に乗り込み撤退していた。(Wikipedia)

・カレー

ダンケルクに近くにあるフランスの地名。

カレーで包囲されていたイギリス軍部隊はドイツ軍を引きつけておくために救出はされなかった。この部隊の犠牲もダイナモ作戦の成功の一因であった。(Wikipedia)

→チャーチルが、カレーの4000人の命を犠牲にして、ダンケルクの30万人の命を守るという決断をしたのもなかなか出来る決断ではない。(僕の感想)


このぐらいの知識はもっていくと、より楽しめると思います。

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