会話はある程度できる、ただみんなよりは圧倒的に耳の聞こえが悪い僕が思う難聴の本当の問題
弱難聴の舟橋です。
普段僕は右耳だけ補聴器をつけて仕事をしています。
右耳だけにしか補聴器をつけていないのは、
別に右耳だけ耳が遠いからというわけではなく、単純にコスト的な問題です。
補聴器は片方だけで10万円以上して、なかなか高いのです。
さて、そんな僕なのですが最近あることに気づきました。
いや、正確に言うと気づいてはいたのですが、
それをより解像度高く理解し、言語化できるようになりました。(早く言えよ。)
それは、
「耳が遠いこと自体」よりも
「どのぐらい耳が遠いか相手がわからないこと」の方が
コミュニケーションにおいて問題である。
ということです。
その問題にちゃんと気づいたのは、
車に先輩と二人で乗っていた時でした。
先輩がBluetoothで曲を流していたのですが、僕には全く聴こえていませんでした。
車が止まって降りる前の静かな状態になって
そこで初めて、音楽が流れている音を感知しました。
「音楽流れてたんですね。」と僕が言うと、
「えええええええええええええ、聴こえてなかったのか!!!!」
とめちゃくちゃ驚かれたのです。
驚かれたことにすごく驚きました。
誰かが聴こえていて、僕が聴こえていないという状態は、
日常茶飯事で、そんなことは何万回も経験してきたからです。
なぜその人がそんなに驚いたのかを考えてみると、
「自分は聴こえる音は、当然他の人にも聴こえている」と思っているからです。
そりゃそうなんです。みんな、誰しも自分が世界なので。
そっか。
「自分には聴こえているけど、他の人には聴こえていない」という状況は
イメージしづらいし、わかりづらいんだ。
ということを
実感として学びました。
僕にとっては、
何万回も経験のある出来事も
健常人にとっては初めての経験なのです。
すごくハッとさせられました。
だから
「耳が遠いこと自体」よりも
「どのぐらい耳が遠いか相手がわからないこと」を伝えることが大事なんだなと思いました。
「どのぐらい耳が遠いか相手がわからないこと」を伝える。
これを瞬時に非言語でパッと伝える方法がないかな。
と模索中です。
視覚は、
「これは見える」「あれは見えない」
とすぐにテストできるから、いいんですよね。
その点、聴覚を正確に伝えるのはすごく難しいです。
みなさん、何かアイデアがありましたら是非教えてください。
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